Serbian Night Vol.81《Burek(チーズ入り渦巻きパイ)とMućkalica(豚肉のパプリカ煮込み)で、がっつりランチ&ブランチ》
セルビアンナイトは土曜日だけのセルビア料理店です。1年8か月の営業自粛を経て、昨年の11月より再始動しています。
再開したばかりの頃、キッチンで作業のさなか、ふと、客席の側だった時代、キャリアウーマン(いまは死語?いまどきは「ビジネスパーソン」?)だった頃の週末の感覚が蘇ってくることがありました。
ウィークデイの激務で、土曜の朝は起き上がるのがやっと。ゆっくり起きて、シャワーを浴びて、おなかが空っぽ。料理する気力、でない。すこしの時間、現実逃避して、平日からのリセットをしたいな。でも、家に居るとたまった家事が気になって落ち着かない。
もしかしたら、同じようなお客様も居るかもしれない。そうだ。「あの頃のわたし」をおもてなしするつもりで、店づくりをしよう。ひとりでも、誰かと一緒に行っても寛げて、適度に構って、適度に放っておいてくれるお店がいいな。まだまだ、目や手が行き届かない部分もありますが、想いはそのように抱いています。
再開から6カ月を経た現在は、おかげさまで、毎週、とても楽しい土曜日を過ごしています。お客様の割合は、毎回、はじめてのお客様と、リピーターのお客様が、ほぼ半々。それぞれが独立席ですが、みなさん同じものを召し上がっているせいか、和やかで、そこはかとない一体感も感じます。
セルビアワインの新銘柄も入荷しました。お料理とあわせてご予約を承ります。興味のある方は、ぜひワインリストをご覧ください。
ご来店のみなさま、いつも気にかけてくださるみなさま、ありがとうございます。セルビアンナイトは、毎週土曜日にオープンしています。時にはおひとりで、時にはご友人やご家族、大切な方と、寛ぎにきてくださいね。
セルビアンナイトの場所をお借りしているコラボカフェは、渋谷駅から徒歩7分の青山通り沿いにあります。イタリア専門旅行会社右隣の青山台ビル地下1階にあります。
渋谷駅の改札を出て東口方面に向かい、ヒカリエの2階通路を抜けて宮益坂~青山通りへと向かうと、ハチ公口やスクランブル交差点の人込みを避けたアクセスが可能です。
入り口の目印はセルビア国旗。、右の階段を地下に降りた、つけ麺やさんの奥が入り口です。
コロナウィルス感染症対策について
- 発熱や咳など体調がすぐれない方はお申し出のうえ、参加をご遠慮ください(健康理由のキャンセル料は無料)。
- 入店時にアルコールによる手指の消毒をお願いしております。
- 飛沫感染予防のため、ご利用いただける座席を限定しております。
- 対面席およびカウンター席にアクリル板を設置しております。
- 飲食時以外のマスクの着用にご協力ください。
- お飲み物、食べ物の持ち込みおよび、お持ち帰りはお断りしています。
お食事の時間帯を、11:00からのブランチと13:30からのランチの二部制としています。感染防止対策のため、座席はすべて1名様または2人名様でのご利用に留め、全20席を8名様までの定員としています。
小さなお子様連れのお客様には、ソファー席をご用意いたします。ご予約の際にお声掛けくださいね。
メニュー
- Ajvar(アイバル) / パプリカペースト
- Tzatziki(ザジキ) / ヨーグルトとキュウリのペースト
- Mućkalica(ムチュカリッツァ) / 豚肉のパプリカ煮込み
- Burek sa sirom / チーズの渦巻きパイ
- Zito(ジト) / 小麦と胡桃のクリームデザート
- Domaća Kafa(ドマチャ・カファ) / トルココーヒーまたは、Biljni čaj(ビリィニ・チャイ) / ハーブティー
今週の仕込み風景。How to make Burek(ブレクの作り方)
ホワイトチーズとカッテージチーズをほぐします。
パイ(ユフカ)の生地を皮膚のように薄くのばしていきます。
外周にチーズを載せて、くるくると巻き込みます。
ひも状に巻いた生地をとぐろに巻いてオーブンへ。
今週の盛り合わせは、左からマケドニア産はちみつ、オリーブと自家製スモークチキン、セルビア産アイバルでした。はちみつとアイバルは、セルビアの食卓の友。そのまま召し上がるのはもちろん、お料理にちょい足しして「味変」もお楽しみください。
夏に向け、前菜も、さっぱりメニューに移行中。地域ごとに様々なバリエーションのあるヨーグルトのサラダですが、今回はギリシャの「ザジキ」をチョイス。水きりヨーグルトにキュウリとニンニク、たっぷりのディルを刻み込んだザジキは、とても身体にもよさそうです。
豚肉のパプリカ煮込みの「ムチュカリッツア」。セルビアンナイトでは、仕上げにオーブンで焼いています。ピリ辛風味は、冬のあったかメニューでもありますが、夏も発汗作用と夏バテ防止になりそうです。
渦巻きパイのブレクは、毎月第3水曜日の看板メニューです。
今回は具を組合せず、チーズだけを巻き込んだチーズ・ブレク。トルコのホワイトチーズが手に入ったので、たっぷり巻き込み、リッチな味わい。とても美味しくできたのですが、写真が上手に撮れなかったので、あまり伝わらないかな。
お客様にも好評だったので、定番に組み込みます。
ジトは、小麦と胡桃を砂糖で味付けしたスイーツ。Slava(スラヴァ)という宗教行事でで、その皿の中央にロウソクを立て、守護聖人に捧げる役割も果たします。
ビジュアルが地味なため、ご予約ページでのお客様へのアピール度は低いかな、という素朴系メニューは、意外にも「食べてみたい」というリクエストや、実際に「美味しい」と感激されることが多く、料理人びっくり、ということも多々。このジトも、そんなメニューのひとつです。
”ドマチャ・カファ”日本語で自家製コーヒーという意味のトルコスタイルのコーヒーです。写真の上部に写るジェズヴァ(Džezva)という、胴がくびれた小鍋でコーヒー煮だして淹れます。
今週のBGMもバルカンブラス。
べら、ちゃお、べら、ちゃお、べら、ちゃおちゃおちゃお♪
と、仕込み中も口ずさみながら。
青山通りは渋谷でも落ち着いたエリアです。週末のお昼のひとときを、寛ぎに来てください。
ご予約はこちらのチケットサイト↓で4週間前から前日まで受け付けています。
https://peatix.com/group/2043652/events
アイバルやセルビア雑貨のお求めは、直営のオンラインショップでどうぞ。
皆様にお会いできる機会を楽しみにしています。