2015年12月 宮城県気仙沼市(漁港)・岩手県陸前高田市(八木澤商店・桜ライン311)
12/3(木)に夜行バスで池袋を発ち、気仙沼と陸前高田へ行ってきました。
今回の旅の目的は気仙沼魚市場見学と5(土)に行われる「桜ライン311」という団体の植樹会運営ボランティア。
前日入りで、ぶらりBRTの旅をしてきました。
以下「桜ライン311」の資料より抜粋でその理念をお伝えします。
"私たちは、悔しいんです。その思いを同じくする者が集まり、「桜ライン311」を立ち上げました。次の時代が、この悔しさを繰り返すことのないように、今回の津波の到達点を桜の木でつなぎ、後世に伝えたいと思います。"
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池袋発23:00けせんライナーは気仙沼に4日の06:07到着。
夜明け前ではありますが、通いなれ、歩きなれた港までの道はさすがにもう覚えています。
コンビニで買った傘を片手に魚市場まで歩き、屋上でおむすびの朝食。
カモメを従えながら次々と漁船が入港してきます。
甲板に突き出る竿や灯などを見ると何を釣っているか、以前地元の友人に側面のアルファベットと数字の表記でどの漁港に属しているかがわかると教わりましたが・・・うーん、具体的なことは忘れてしまった。
( ..)φメモしておけばよかった。
2階の見学者通路に降りると、横付けされた漁船と水揚げされたばかりの魚が並んでいる様子が見られます。
カメラを構えていると、それを見かけた地元のおじさんたちが入れ替わり立ち代わり魚の種類や、作業の内容を教えてくださいます。
みなさん親切。
修理のために、まき網を上げているところだそう。
初めて見た!
これも初めて見る魚。アカマンボウだそう。
地元でも珍しいらしく、こんなに水揚げされるのは海水温の影響では?とのこと。
水揚げ日本一を誇るメカジキは漁船の先にとりつけた突き台から、突きん棒を刺して仕留める漁法もあります。
個人的には「漁」というよりは「狩り」のイメージ。
獰猛な性質で危険なため、フンと呼ばれる尖った鼻先が落とされ並んでいます。
脂ののり具合を確認する作業は、すばやい動きにカメラが追いつかない。
興味のあるかたはこちらも↓
気仙沼メカジキとは|気仙沼メカジキ KESENNUMA SWORDFISH
気仙沼はサメの聖地。ヨシキリザメとモウカサメも見られました。
仲買人さんがヒレを切っているところ。
鮫漁は希少な部位であるヒレだけを切ってあとは捨ててしまうという誤った情報が拡散されて心が痛むことがままあります。
少なくともここ気仙沼では、ヒレを買っていく業者さん、肉を買っていく業者さんなどがいて、1頭を少しも無駄せず分け合うのだそう。
モウカサメは心臓が「モウカの星」と呼ばれ珍重されるため、あえて血抜きをせず入札を待ちます。
一般の方には残酷に見える写真かもしれませんが、おなじ「命」を戴くということの重みを知るための大切な光景。
料理人にとって目を背けてはいけないことと心に刻みます。
魚市場の見学は3度目ですが、時間も季節もそれぞれ違い、漁業の知識と気仙弁の理解度の情報も手伝いても学びになります。
市役所前で乗り継ぎの時間があったので、駅前の木村屋さんへGO!
ここの窯出しシュークリームが陸前高田の楽しみで。
「よくいらっしゃる方ですよね」と社長に声をかけられ、うれしはずかし、びっくり!
確かにしょっちゅう来てます。
昼食は竹駒で大阪ママと。
八木澤商店の一ノ関工場の見学ののち、米崎の「農家カフェフライパン」で夕食という、食べてばかりの一日。
翌日は安倍首相の参加というサプライズがあり緊張のなかでの植樹会。
植樹会場は、はじめて陸前高田市を訪れたときに瓦礫撤去をした現場の近くでした。
この日の本数は59本。これまでの本数とあわせて918本、197箇所は全体の達成率で5%。
この日は運営ボランティアとして駐車場係が任務。
参加者さんたちが集まり、植樹開始。
厳戒態勢のなか、安倍首相到着時には、許可を得てビブスを脱いでパラッチに変身。
植樹後の公式記念撮影を横から撮影。みなさんいい笑顔でした。
ボランティアを務めながら植樹箇所の地権者さんとお話しをすることができました。
これを機に桜を見に訪れる人が出来るといいな、という笑顔が印象的。
最後の1台まで参加者さんの車を見送る姿にも感動。
桜ライン311 | 陸前高田市の津波到達点上に桜を植樹し、震災を後世に伝える為のプロジェクト
今回の旅の仲間「若興人の家」メンバーと。パンパンに着ぶくれてます。
植樹会終了後、「桜ライン311」代表岡本さんのオフショット
名前で呼んでくれて、「おかえり」と言ってくれる人がどんどん増えてくる町。
またひょっこり現れるので、そのときはよろしくお願いいたします。
今回一緒に活動してくれた「若興人の家」のみんな、ありがとう。
また東京でもお会いしましょう。
また行くぜ、東北!