2012年9月 宮城県牡鹿半島・おしかのれん街
東北ボランティアはいつも思い出深い。
Pikari支援プロジェクト・牡鹿ボランティアさんより掲載OKをいただき、作業写真を満載できました。
◆1日目(金曜日)
終業後、都内にて車ごとに集合し出発。
東北自動車道 佐野SAにて合流。
土井号・・・土井さん、石引さん、イトウさん、宮竹さん
横田号・・・横田さん、川上さん、斎藤さん、橋本
◆2日目(土曜日)
三陸縦貫自動車道 矢本PAにて仮眠ののち、牡鹿半島へ出発。
朝食:小渕浜のCOCOストアにて各自購入
午前:仮設商店街「おしかのれん街」2店の解体撤去作業。
●金華干物店・・・内壁と干物室を解体
●おしか工房・・・腰壁の撤去
昼食:のれん街「いしもり水産」にて三食丼、うに丼
午後:仮設商店街「おしかのれん街」での作業を継続
●金華干物店・・・廃材の撤去処分
●おしか工房・・・壁面塗装
●牡鹿中学校の草むしり協力
●旧公民館付近の草むしり
夕食:宿泊所の熊野神社社務所にてBBQ
●イカ焼き、カマ焼き、きゅうり漬物
(のれん街「いしもり水産」より提供)
●カツオ刺身、玉子焼き、ウィンナー
(のれん街「いしもり水産」にて購入)
●焼き鳥、やきそば、グレープフルーツ、菓子類、紙皿等
(東洋館「ヤマザキデイリーマート」にて食材購入)
●ビール(ボランティアセンターより提供)
●ワイン、缶チューハイ
(東洋館「ヤマザキデイリーマート」にて購入)
●日本酒『酒飲みの酒』、スパークリングワイン
(のれん街「沼倉」にて購入)
◆3日目(日曜日)
朝食:東洋館「ヤマザキデイリーマート」にて各自購入
午前:
●金華干物店・・・業務用冷蔵庫、冷凍ストッカー、真空機の搬出
●仮設住宅裏の竹藪伐採
●個人宅のごみ回収(除草ごみ、家電等)
昼食:
●ゆでH蟹(地元の方よりの差し入れ)
●おにぎり、カップラーメン、パン等(地元の方のお宅にて)
午後:仮設住宅裏の竹藪伐採
夕食:石巻の「俵鮨」にて
仮眠場所の矢本PAを土曜日の早朝に出発すると、道沿いにヒマワリが咲いていました。
鯨の大和煮の巨大缶詰は撤去され、石巻製紙は全面稼動ということで、見慣れたはずの風景がまた少し変わっていました。
朝食は小渕浜のCOCOストアで調達。
早朝にもかかわらず日差しが暑い!!
前回までは旧ボランティアセンターの公民館2階に泊まっ
熊野神社の社務所に寝袋持参です。
古民家フェチなので、こういうところスキ。
合宿のようでわくわくします。
金華干物店の解体撤去中。
まだ余裕があった最初の頃。
設計屋さんと現場の責任者と技術屋さんのようだね、と言われていた3人。
いつの間にか壁の化粧板がなくなっていました。
仕事はやいなぁ。
腰までの高さに貼ってあった金属板のネジも、さくさく抜いていきます。
仕切りの壁をみんなでバリバリと剝がし、柱だけに。
壁から板をベリベリベリ~・・・っと。
記録が追い付かないっ。
うんしょ、うんしょ、と倒した柱を斜めに支え、ねじを一本づつ抜いて丁寧に解体。
のれん街の「いしもり水産」さんは、販売だけかと思っていましたが端のテーブルで食事もできました。
いしもりさんにて、三色丼です(*^ー゚)
午後は、ボランティアセンターのスタッフさんとともに牡鹿中学校の草むしりに4名が同行。
こちらの中学校は津波の被害をうけなかったそう。
PTAや生徒さん、地元の方に混じっての作業。
翌週の運動会の準備ということで、校庭の石も拾いました。
炎天下のため、予定を切り上げて早々の終了。
震災後減少に拍車がかかっているとは聞いていたけれど、
集合の号令で集まった生徒さんはこんなに少ない。。。
おしかのれん街に戻り、再び現状復帰作業に。
「金華干物」店は業務用冷蔵庫、冷凍ストッカー、真空器を残すのみとなりました。
廃材処分に向かった車に乗り遅れちゃった。
隣の「おしか工房」跡の清掃作業後の様子。
疲れちゃったので、かき氷休憩をば。
廃材撤去に行っていたみんなが戻ってきたので、旧ボランティアセンターの牡鹿公民館周辺の草むしり開始。
別の団体さんが刈った草の軽トラックに積み込む作業も行いました。
のれん街に新設されたテラス脇には、猫ちゃんたちの住居もできていました。
芝刈り機も2台出動。
夕食が急きょBBQに決まったため、ひとあし早く私はボランティア作業を抜けて食材調達へ。
昼食をとった「いしもり水産」の石森さんよりイカをたくさん戴いたので、宿泊所にあるバーベキューセットを使ってバーベキューをすることに。
炭はボランテイアセンターからゆずって戴きました。
お刺身を買いに行ったらお造りにしてくれた石森さん。
このスペースに書ききれないほど、とてもお世話になりました。
宿泊所の熊野神社に戻って境内で火おこし。
火の番があるので先発組と後発組にわかれて入浴へ。
先発組は帰り道で鹿に遭遇!!
後発組は五番所公園で月見をされたようですね^^ー
フラッシュで明るく見えるけど、熊野神社の境内でヘッドライトをつけての暗闇バーベキュー。
焼き鳥は七輪の上にフライパンを載せて。
私は人を迎えに行ったり、社務所の中で準備をしたりでバーベキューのお手伝いはほとんどできませんでしたが、暗闇でイカやお肉、そして焼きそばまで焼いてくださったみなさん、ありがとう!!
熊野神社の社務所に移動し、Pikari支援プロジェクト牡鹿ボランティアセンターのみなさまも合流してつづく宴会。
二間つづきの部屋のすみっこに固まって、冷房もない、蚊取り線香も残り1巻きを残すのみ、という状態もおかまいなく盛り上がる。
日曜日の作業は、開店前の時間を使って「金華干物」にあった業務用冷蔵庫と冷凍ストッカー、真空機の搬出作業。
あんな重いものをどうやって??と思考停止していたら、みんなが毛布に載せてするする引いてきた。
あたまいいーーー!!!
問題は、どうやって軽トラックの荷台に載せるかで。
倒して乗せるしかない?などと検討していたら、のれん街の「上海楼」さんと、雨樋工事に来ていた職人さんから助け舟が!!
無事に垂直に荷台に乗った冷凍庫と男衆。
すごいなぁ。
そしてすぐさま次の作業開始。
仮設住居脇の沢の、まずは草刈り。
よく働くなぁ、と思うでしょ?
でも、これだけ働いても太ってしまうのだ、牡鹿という場所は。
途中、個人宅のごみ処理作業に抜けて戻ると、草刈りが進んで、沢から仮設が見えるようになっていました。
地元の方から「H蟹」の差し入れ。
ワタリガニの一種で、甲羅の模様が「H」に見えることから「ホンダ蟹」とも呼ばれているそうです。
この後、昼食は伐採作業依頼者の方のお宅にお世話になりました。
午後もがんばるぞ。
草刈りが終了し、その脇の竹藪の伐採です。
伐採した竹は、先ほど刈った沢の土手を通って向こう岸へまとめます。
竹藪が伐採されると、隣家の壁が見えるようになりました。
来た時の状況が思い出せないさっぱりとした姿になりました。
でも、時間がたてばまたすぐ生えてくるはず。
過疎の土地の高齢者には、伐採はつらい作業。
まだまだ復興支援が終わっても、高齢者支援は終わらないのかもしれない。
牡鹿ボランティアツアーの〆は、ここ俵鮨。
地震の時は右側の冷蔵庫が倒れ、正面の食器棚から食器が飛び出し、店の中に居ては危ないので外へ出たそうです、
手前のショーケースが無事だったので店を再開することができたとのこと。
今回も俵鮨のご主人にご紹介いただいた地元の水産会社の方と合流しての食事です。
俵鮨のご主人は、腕だけじゃなくお人柄も素晴らしいんです。
いつも「これが最後になるかも」と思って行くんだけど「次はいつ来られるんだろう」と思う牡鹿ツアーです。
今回、仮設店舗の撤去という作業内容を聞き、現場を見たときは出来るだろうかと不安になったけれど、出来ることから淡々と、ずんずんどんどん作業を進め、ばりばりと壁を壊していく仲間たちに惚れちゃいました。
私たちを受け入れてくださった、Pikari支援プロジェクトの遠藤さん、ありがとうございます。(その後ネズミ君は元気ですか?)
素人が大騒音をあげながら行う撤去作業を見守ってくださった「おしかのれん街」の皆様に感謝!
BBQたくさんのイカを提供してくださった「いしもり水産」の石森さん、ありがとうございます。
業務用冷蔵庫の搬出時には「上海楼」さんの助け舟がなければどうなっていたことか。
ボランティアが地元の方々にボランティアしていただいちゃった。。。。
日曜日の昼食にお招きいただいた斎藤さんありがとうございます。
いつも作業の疲れを癒してくれる俵鮨さんにも感謝!!です。
そして、3日間ともに行動した皆様、ありがとうございます。
たとえ道具がそろっていなくても、智恵を使って力をあわせれば何とかなるんだね。
何でもあきらめちゃいけないんだなぁ、と思いました。
これからもよろしくお願いいたします。