2009年10月 オランダ(アムステルダム)-成田
チェリーレッドの日産NOTEのバックシートから流れる景色を眺めるのも今日でおしまい。 夢のように信じられないような素敵な日々を過ごした秋旅も 最後の朝を迎え、冷たい雨がそぼ降っていました。 なるべくながーく楽しめるよう口の中でキャラメルをそっと転がすように 思い出を反芻しながら更新していた秋旅記事も最終回。 名残惜しくて勿体ないけれど これがまた新しい旅へと続いていきますように。 飛行機は14:20分発。 空港へと向かう道は観光バスの後を走りつづけ・・・・ あれ?ちょっとコースが違うね。 カーラジオのSky Fmから流れてくるのは Ilse DeLangeの"Puzzle Me"。 日本に居たときからこの局を聴いていたから覚えてしまったよ。 ====
友達の旦那さまからお土産にダウンロードしてくださったうちの1曲は そのIlse DeLangeの"So Incredible"。 世界一平均身長が高いと言われているオランダの女性の平均は 170.5cmだそうです。 彼女もやっぱり体が大きいのね~。 日本でも小柄だけれど、小人気分で過ごしたことも 懐かしい"So Incredible"な旅の記憶。
うぁ、風車だ。 屋根がながーく垂れ下ったような形で可愛らしい♡ ベルギーではダムという町で風車を見たけれど そういえばオランダでは遠くだったり絵画だったりで 近くで本物をまだ見ていなかったっけ。 リーカーの風車近くのアムステル川畔をちょっとお散歩。
ここは実際に人が住んで生活されているんですって。 まわりの芝生には、ぽこぽこと土が盛り上がり 野生のウサギが跳ねまわっています。 このあたりはレンブラントのお気に入りスポットだったんですって。
レンブラントが眺めていた景色ってどんなだろう? と、背中側にまわってみる。
さむーい雨の中、ボートの練習をする人たち。 地上では自転車を漕ぎ、水上でもボートを漕ぎ、 オランダ人って、人力でどこまでも行ってしまうんだな~ このパワーで世界の海まで漕ぎだして黄金時代を築いたんだな・・・と 底力を垣間見た気がしたよ。
あ、はね橋もある。
この日は夏時間の最後の日。 木々も色づきはじめていました。
さくさく絨毯の絨毯は緑にブロンズが混じっているね。
ショッピングモールに寄り道。 日本食屋さんにはお弁当があるのね。 ちょっとチェックしてみたら「高ーい!!」 そして、Huize van Welyというチョコレート屋さんも覗いてみる。
うわぁ・・・どうしよ。 チョコレートだけじゃなくケーキもあるね。 焼き菓子なら日本まで持って帰れるし。。。 って、また悩む悩む。 うーん、基本は板チョコよね、って板チョコを2枚。 その後はワイン屋さん、食器屋さんに寄り またまた悩む悩む。。。。 誘惑に負けて(←また)ポーランド食器をお買い上げ。
ショッピングモールから少し車を走らせて やってきたのは森の中。 あ、あの車の後ろは馬を乗せるためのものじゃない? なんて話しながら車を降りて
小鹿と黒猫ちゃんが迎えてくれ
犬も一緒に過ごせそうなのは アムステルボス公園のBoerderij Meerzichtというお店。
嬉しいな、オランダのパンケーキ食べてみたいと思ってたの!! あ、英語のメニューがあるからじっくり選べる。 甘いのとしょっぱいのと両方あるのが美味しいよ、 と教えてもらい、選んだのは リンゴとチーズのパンケーキ。
きたよー。 でも、みんな違うのを選んだはずなのに、 パイナップルはわかるけどベーコンとチーズと アップル・チーズは同じに見えるよ。 どっちがどっちか、わからなーい。
えっ?私のリンゴとチーズがこれ? ほんとだ、よく見たら生地に混ぜ込んであるのね、って納得。 シロップをたーくさんかけて いただきまーす。 もちもちした生地にリンゴの酸味とチーズの塩味がアクセントで 美味しいね。 なるほどー、混ぜて焼くのってお好み焼きみたいで面白い。 こんど家で真似してみようかな。
デザートには、さっきのお店で買ったチョコレート。 シャンパーニュとジャンドゥーヤとホワイトチョコ&ピスタチオ 3種類それぞれをナイフで切って味見。 あ、ナイフにチョコついちゃった。 デラ富樫ごっこ(←映画『ハッピー・アワー』で佐藤浩市がペーパーナイフを舐めて凄んでた) やってみる?ってふざけたっけ。
あーん、そろそろ飛行機の時間が迫ってきたね。
友達と旦那さまと、こうやって3人並んで歩けるのも あとほんの少し。 オランダの生活がリアルで、 横浜の生活が夢だったような気さえしはじめていたから 名残惜しいなぁ。 ちょっと泣きそう。。。。。 って、ふたりと一緒にいるうちは我慢したけれど 空港で出発ゲートをくぐったら ほんとにちょっと泣いちゃった。。。
出国手続きを済ませたら、そうだ、これから成田まではひとり旅だった。 涙をぬぐって、気持をしゃん!としなくちゃね。
チョコレートと食器は午前中に買ったものですが 急ぎ足で会社で渡すお土産や ここでしか買えないチューリップの球根を選んで ミュージアムショップではゴッホの絵ハガキも探さなくちゃ。 せっかくだから免税店で化粧品も買っちゃお、って 足で集めたお土産たち。
あれに乗ることができたら成田に帰れる。 少しほっとしていいんだって少し安心。
飛んだ! 翼の先には小さな灯り。 これから夜へ、日本へ、横浜へ そして現実へと 向かうのね。
日本を出る前は少し疲れていたので 飛行機では体調を崩してしまったけれど すっかり元気を取り戻したので ごはんが美味しー。
そういえば文庫本も何冊か持ってきていたっけ。 KLMと同じ青と白のこの本は デジタル一眼レフを買うきっかけとなった ヒロスエが主演の 恋愛寫眞 - Collage of Our Life の原作かと思っていたら
宮崎あおいちゃんのこっちの原作だった。 そういえばヒロスエのPENTAXじゃなくて あおいちゃんの使ってるOLYMPUS買ってたな。 帰ってきてからTSUTAYAでDVDを借りて観たよ。 0'34"に出てくる通りは自由が丘だね。 こっちのほうがファンタジックだけど どっちも泣ける。。。
夜食にアイスを食べた頃は ロシア上空で窓の外にもぎっしりと氷。
青い翼に乗って思い出すのは 宝石のような秋旅の記憶たち。
ブルージュで出会ったブルゴーニュのマリーと天使たち。 たくさん歩いてショッピングもして チョコレート博物館で、はしゃいだっけ。
フェルメールの故郷のデルフトでは 胸がいっぱいで言葉も出なかった。
そしてたくさんの思い出が詰まったアムステルダム。。。 友達のお宅で調子が悪くなっていた洗濯機に 「治って!」って手を合わせてお願いしたりもしたっけ(笑) 思い出すと嬉しくて淋しくて胸がいっぱいになって 涙ぐんでいるのは本に感動しているせいだよ って顔をしていたけれど。。。。
雲女らしく、雲のあい間から帰ってきたよ。 前記事のパリの思い出のように この旅も記憶の中にくっきりと記されて 「あの時あんなことがあったな」って 懐かしく思い出して胸があたたかくなるのかな。 素晴らしい一週間をありがとう。 そして これかもよろしくね。 おまけ・・・ ダウンロードしていただいた中からもう1曲 オランダのKrezipというグループの"Sweet Goodbye"
Wake up The sun shining bright Lets go out of bed into the light Shape up We won't forget still there's lots of love left to hold tight では、また~