ブリヂストン美術館「東西の巨人展」

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今年は週末ごとの花冷えのおかげで ながーく桜を愛でることができますね。

都会の天使にも出会った近況のおはなしです。 

 
 

先週末のお出かけは桜も凍える曇り空のもとブリヂストン美術館で開催中の「東西の巨人展」へ。 

 

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方向音痴なので駅から5分でも迷ってしまったけれど ルノワールの『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』が見えてきて ひと安心。

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2枚目の天使は、ガラスの左奥で 東京の空から天を仰いでいました。 印象に残った作品をかけ足で紹介。

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≪モンマルトルの風車≫1886年 フィンセント・ファン・ゴッホ えっ、オランダじゃなくてモンマルトルなのね。 風車を見つけて故郷を偲びながら描いたのかな。 空が灰色なのは、鉛色の作品を描いていたオランダ時代の名残かな。 ショップでマグネットを買って、 キッチンの冷蔵庫ミュージアムに仲間入りをしました。

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意味ありげな見返り流し目は、ポール・セザンヌの≪帽子をかぶった自画像≫ 1890-94年

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太っちょのおじさん達が小走りでなんだかユーモラスね と、気に行ったのがフェリックス・ヴァロットン1893年のこの作品。 でもタイトルに気づけば≪街頭デモ≫だって。 あ、よく観たら画面の上のほうは、つかみ合いになってて大変だ!!

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彫刻から絵画から、とにかく一流の素晴らしいものを集めたのね~・・・ と驚きながら展示室をまわっていたら心に♡が灯った パウルークレーの≪島≫ 1932年 クレーはね、ナチスに迫害されていた苦しい時代に この点々を描いていたんだよ って友達に蘊蓄を語ってしまった^^;

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でね、カンディンスキーとはバウハウスで一緒に教えていて お友達だったんだよ。 と、蘊蓄は続く。。。。 ≪二本の線≫ ワシリー・カンディンスキー 1940年

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誘惑ブツいっぱいのテーブルを前に理性を失くして鳥を見上げる ≪猫のいる静物≫は、1939-40年の藤田嗣治の作品。 ブリヂストン美術館って、私設美術館でしょ~ こんなに凄い作品ばっかり集まっていて一体どうやって・・・ と疑問符だらけでまわっていましたが 帰宅後にWikipediaで調べてその謎の一端がとけました。 石橋家のご縁戚には錚々たる政治家だけでなく、フジタをはじめ、錚々たる画家の名も連なっていたのですね。。。 (ご興味のある方はこちらで) 岡田三郎助の作品も気になったのですが、その名も家系図にありました。

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この素朴なカンジも好き。 ≪雪の発電所≫1956年 岡鹿之助 すごいねー、すごいねー、この作品群は、と友達と感心しながら周っていたのですが そしてこの後、古代彫刻の部屋で興奮は頂点に達したのでした。 頭部がライオンのエジプトの女神像や、紀元前13世紀のエジプトの棺。 古代ギリシャの彫刻や古代ローマの壷などなど。。。。 あの部屋を観るためだけでも、また行くかも。