2009年10月 オランダ(アムステルダム、市場・ファンローン邸)
「高級じゃなくていいんだけど、清潔で安全な場所に泊まりたいの」 と、秋旅の計画中に友達に相談したら 数日後に「かわいいところを見つけたよ」とメールが。 ほんとだ♡ 教えてもらったBooking comというサイトを何度も何度も検索し、いろいろ見たけれど やっぱりここに決めちゃった。 左側のドアから入る左半分がホテル。 右側とは所有者も違うのかな、 よく見てみると外観の装飾も違って面白い。 3泊4日の我が家です。
キャンドル・ライトクルーズの翌朝はゆっくりめの出発。 朝食後に部屋から外を覗いてアムスの町並みを眺めてみる。 ====
鳩がパタパタ飛んできて ふと隣のビルに目をやると、 あ、かわいいモザイク。
「おはようございまーす」とレセプションで挨拶をして ダイニングルームに向かうと 入口左右の棚にパンやおかずが並んでいます。 2日めの朝、セルフサービスで選んで食事をしていたら 「223号室でしょ?チェックイン時に朝食代いただいてないんだけど・・・」 ってスタッフから話しかけられてびっくり 「えっ?今から払ってもいい?」 「もちろん^^」 あ、セルフサービスのドリンクマシンの使い方、間違えちゃった。 「すいませーん、紅茶を淹れるのに間違えてお水を入れちゃったんだけど^^;」 「いいわよ、入れ替えてあげる」って助けてもらっているうちに スタッフにしっかり覚えてもらっちゃった(笑)
3日めの朝に 「あのー、あと2回朝ごはん食べたいんだけど、その都度払うの?それともまとめたほうがいい?」 ってやりとりもして(↑どこに居ても朝ごはんに執着・笑) 毎朝食べていたのはこんなかんじ。 ハムとチーズがじーんわり美味しいの。
秋旅から戻って、もうすぐ2か月。。。。 懐かしいダイニングの風景。
そろそろ友達が迎えに来てくれる時間。 これはホテルの向かいのビル。 今日もたくさんアムステルダムの町を歩きまわります。
オランダもベルギーも可愛いものの宝庫♡ 日本の雑誌でお店のチェックしてショッピングを楽しみにしていました。 フィガロヴォヤージュ”かわいい”の宝箱、アムステルダムへ (HC-ムック) 旅 2008年 02月号 [雑誌]
少し早く着いちゃったね。 目指したお店は開店前でした。
近くの通りには日用品の市場が開かれているんだって。 お菓子屋さんを覗いていたら欲しくなっちゃった。 日本でいつもおやつにしているドライマンゴーとチョコレートを買って もぐもぐ食べながら歩きましょ。
チーズもいろいろ美味しそう♪ 帰る前にお土産にも買わなくっちゃね。
魚屋さんにもいろんな種類。 あ、海老があるね♪ってチェック。
八百屋さんはカラフルなビタミンカラー。
行きたかったのはこのDe Emaillekeizerというお店。 ほうろうのミルクパンと、 キリンの柄がアフリカ大陸になっているのが気に入って KLMのアフリカ横断航路の小さな看板を買いました。
すごーーーく気になっていたのはDe Taart van M'n Tanteというケーキ屋さん。 それぞれのテーブルにオランダらしいカラフルなケーキが並んでいます。
テイクアウトはできないみたい。 朝ごはんをたくさん食べちゃったし、チョコレートも食べながら歩いちゃってるので(笑) 外から撮るだけで我慢、我慢。
運河沿い道を歩いて次の目的地へ。 何日かオランダで過ごすうちに 個人の邸宅を公開したミュージアムも見てみたいな って友達に相談し、急遽予定にいれてもらっちゃった。
運河に面した家は高級住宅が多く、階段を上がった玄関が裕福な家の証。 そして、左右に階段があるのは、さらにお金持ちなんだって。 このファンローン・ミュージアムはそんなカナルハウスのひとつ。
1672年建造の館で最初の住人はレンブラントの弟子フェルディナンド・ボル。 1884年に東インド会社設立に関わったファン・ローン家が買いとり、 1945年まで暮らしていたそうです。
あ、ちょうど修復が済んだ部屋があって 企画展がはじまったばかりみたい。 Jurriaan Andriessen(1742-1819) A beautiful view 2009年10月2日から2010年1月4日まで開催中だって。
7人のアムステルダム市長を出すなどの名家だったそうで 家系図や肖像画がたくさん。 優雅な階段を2階へと昇ります。
ここが企画展の部屋。 壁に描かれた風景画が素敵。 前日に行った国立博物館に、ちょうどこんなドールハウスがあったっけ。
館内で上映されていた、当主が語る紹介ビデオによると、 この部屋では、美術館として公開後も アムステルダムを訪れた親戚の方が たびたび宿泊していたとか。 オープン前に出発する約束に間に合わず 入館してきた観光客とはちあわせて驚かせたこともあったらしい(笑)
主寝室には天蓋つきのベッド。 カーテンで囲うのは、装飾というよりも防寒のためだったのかな~って思い至る。 大きな古伊万里の壷も、でーん。
ここが子ども部屋。 階下の大人たちのパーティーのざわめきを聴きながら眠ったと ビデオで語られていました。
階段を降りて1階へ。
こちらの部屋でおばあさまが仕事をしていたんだっけな。
朝食はこちらのサンルームでとっていたそう。 庭からの日差しが気持ちいい。
陶器のコレクションは、デルフト焼きじゃなくて日本製のよう。 鎖国をしていても欧州には日本の存在が浸透していたんだね。 こんなに素晴らしい芸術品をつくる国は そっとしておいてもらえるはずがなかった、って思う。 そりゃ、黒船きちゃうよね。
きらびやかな生活もまばゆいけれど、 使用人エリアと呼ばれる地下が気になる気になる。。。。
地下でも明るいキッチンは 清潔で広々して使いやすそう。 女性の料理人が取り仕切っていたそうです。
壁にはデルフト焼きのタイルがふんだんに使われて やっぱり贅沢☆ 私がデルフトで悩みながら選んだのも、 こんな花柄の1枚でした。
実際に使われていた食器はリモージュ焼き。 VIPが訪問したときのメニューも額装して飾られていました。 王室を招かれたこともあったんですって。
お庭にも出てみましょ。
間口は広くないけれど 奥行きのある家と庭。 京都の町屋みたいね。
幾何学的に区切られたバラ園に不思議の国のアリスを思い出しちゃった。 トランプの兵隊が出てきそう。 プライベートで落ち着く空間なので 向かいの建物の壁の上部に この庭を訪れたお客さま羽目を外ぬよう(笑) だまし絵の窓が描かれたそうです。
朝露に濡れた白いバラが咲いていました。
デルフトの旧東インド会社社屋には 屋根の上に風見鶏ならぬ風見船があったっけ。 ゆかりのこのお宅では 庭の中心に船の日時計がありました。
お隣も素敵だ。 時計やサンルームが気になる気になる。。。。
ふたたび邸内に戻ると ダイニングルームは、公開にあたり壁をはがして 建物が最初に建てられた頃の様子に復元したそう。 木彫りのシャンデリアって初めて見た気がします。
まだ隣にも部屋があるね。
先ほどのオレンジ色の部屋とはがらっと違う この青い部屋は東洋の雰囲気。 暖炉には大きな香炉が、どーん。
衝立は中国のものかな。 ソファのカバーリングもあわせて白と青。 ジャポニズムではない本物の東洋の空気がここにあって 日本や中国との強い結び付きがあったことを実感。 歴史の教科書が立ちあがってきたみたい。
窓からは運河がすぐに臨めます。 フェルメールが描いた時代の女性たちも こうやって窓から外を眺めて 航海先から送られてくる手紙を読んでいたのかな。
オランダの裕福な生活を垣間見て 心の「おなかいっぱい」気分。 そろそろ次の目的地へ向かいましょう。
旅はもう少し続きます。 (長いね・笑)