2017年8月 岩手県花巻市(食の創り手マッチングプロジェクト)
2017年8月23日-24日は、「花巻市 食の創り手マッチングプロジェクト 産地ツアー」に参加。
7月から10月にかけ、花巻の生産者と首都圏の飲食店や消費者をつなぐ「生産者、事業者交流イベント」「産地受入ツアー」「収穫祭」プロジェクトのメインとなる産地ツアーです。
事前に都内で開催された「生産者、事業者交流イベント」ですでにお会いしている生産者さんも多く、期待に胸がふくらみます。
行程:
7:16 東京駅 発(はやて111号) 9:59 新幹線組 新花巻駅着
耕野(ベビーリーフ) → すぐね(米) → ランチ:豆蔵おしきり → 押切食品(におい豆) → 佐藤ブドウ園(ぶどう) → なんぶ平野農園(りんご)+UMEEG → ひばり農園(お米・野菜) → ホテル志戸平チェックイン → 夕食(BBQ)場所:ファームプラス → ホテル志戸平戻り
【24日】
8:30~ ホテル発 車にて産地訪問
みちのく伊藤ファーム(米) → 宇都宮さん(りんご) → 高橋葡萄園(ぶどう) → 昼食(弁当)、ワークショップ@拠点センター
15:19 新幹線組 新花巻駅発(18:24着)
耕野(ベビーリーフ)
地下20mを水源とする井戸水で水耕栽培を行う生産者。
冬でも供給可能な設備を震災後にスタートし、1cmサイズのマイクロリーフ、5cmのミニ、10cmのベビーリーフを栽培。農薬は使っていないが、いざというときには使えるよう無農薬はうたっていないということです。
すぐね(米)
就農17年め。36町歩(ha)の水稲、10町歩(ha)の小麦を栽培。
特別栽培、有機栽培米のひとめぼれ、もえみどり、銀河のしずくを県内で販売し、小麦は農協へ。
ランチ:豆蔵おしきり
押切食品(におい豆)
60年前から種とりをして栽培している「におい豆」という大豆を、枝豆として9月中旬から11月後半に収穫。2013年より自然農法を行い、収穫後は枯れた茎を土に入れ、翌年の種まきまで土を休ませている。
佐藤ブドウ園(ぶどう)
安芸クイーン、オウギョク、紀伊豆、シャインマスカット、キャンベル、フジミノリを加工用、生食用として生産。地面には水稲のもみ殻を敷き、樹齢は10-15年。1枝1房で栽培し、摘果したものは早摘み葡萄ジュースとして加工。
ここの生レーズンは芸術品。すばらしい!
なんぶ平野農園(りんご)+UMEEG
害虫を減らす草生栽培を行う。メインの品種はふじ、ほかにジョナゴールド、シナノ、津軽、紅岩手、スリムレッドなど。樹齢70年という機もある。開花時期はゴールデンウィークで、1箇所に5つつく花のうち1つを選ぶ。選果ののち半分をJAに出荷し、加工用は1割ほど。
セルビアのゴリアマウンテンを思い出す、はじめてなのに懐かしい風景。
ひばり農園(お米・野菜)
合鴨農法で稲作を行い、少量多品種の生産。都会人が夢見る田舎暮らしが目の前に、という農園。
夕食(BBQ)場所:ファームプラス
生産者さんたちの持ち寄り食材のBBQ。「豊か」とはこういうことではなかろうか。
【24日】
8:30~ ホテル発 車にて産地訪問3件へ
みちのく伊藤ファーム(米)
雑穀生産量日本一の生産者。黒米、赤米、胚芽米、雑穀はアマランサス、アワ、キビ、ハトムギ、エゴマなどを豊かな水で栽培。
宇津宮果樹園(りんご)
この地で90年以上続く市内随一のりんご農園。お客様の嗜好にあわせ、40種類のリンゴを育ているそう。美しい畑にテンションあがりすぎ、写真に夢中でメモを取り忘れたことが悔やまれます。
高橋葡萄園(ぶどう)
エーデルワイン、紫波のメーカー、オーストリアでの修業を経て2017年で3年めのワイナリー。土に水稲のもみ殻や草を入れ込み、ボルドー液は年8回ほど使用。ツヴァイゲルトレーベ、ミュラートゥルガウ、リースリングリオンなどオーストリア品種を1.2haの畑で栽培。エレガントなワインですっかりファンに。
昼食(弁当)とワークショップ:拠点センター
主催者イベントレポート:
そして、無理を言って新幹線の時間前にマルカンデパートの食堂へ。
これを食べずには帰れない。
関係者のみなさま、同行のみなさま、ありがとうございました。