ジョージアのCHACHA(蒸留酒)とオーストリアの貴腐ワイン
Georgian Liquir "CHA CHA" and Austrian Beerenauslese.
週末のバルカン勉強会の望年会席上で、参加者持ち込みの貴重なワインをいただきました。
乾杯での1本めは、日本で入手困難なジョージアのCHACHAというグラッパ。
ワインを絞ったあとの残渣から抽出した果汁でつくられた蒸留酒です。
帰宅後、手持ちの2006年度版ソムリエ教本で調べてみると、うむむむむむ、受験当時は何の疑問も持たずにいたけれど、ジョージアのワイン法に関するページがない。
ワイン発祥の地なのにね。
いいのか?と感じて、購入したばかりの『La Carte des Vins』でさらに調べると、18のアペラシオンで栽培されている土着品種の数は525種で、世界最多だそうな。
いやいや
・・・・・むしろ試験に出なくてよかった😅
左はキャップシールに巻かれた、おそらくワイン法の認証シール。
右は裏面の生産者情報。
でも、読めない。
ジョージアはラテン文字でもなく、キリル文字でもなく、まったく別の文字を国内で使用。うん、まあ日本だってそうなんだけど。
もう1本はデザートワイン。
貴腐ワインに目がないので、ボトルをいただいてきました。
ハンガリーに国境を接するブルゲンラント州は、オーストリアが誇る貴腐ワインの産地。
オーストリア固有品種のグリュナー・フェルトリナーが特に好きなのだけど、このワインの品種はなんだろう。
一見すると赤ワイン用の黒ブドウ品種のようですが、年数を経ると赤ワインは退色し、白ワインは褐色化してくるので、2007年ヴィンテージのこれはどちらだろう。
酔いも手伝い、迷います。
乾杯で蒸留酒を飲んでるし。
オーストリアはエチケットに産地と品種、糖度の区分を表示。のはず。
見落としてる品種名を探さなきゃ。
引き続き調べてみよう。
ものが少ないほうが落ち着くタイプ。
職業が変わったり、電子ピアノを買ったり、ベランダの大規模修繕で室内に物を取り込んだり、生活に変化があるたびにモノがあふれて落ち着きません。
なるべく断捨離してるけど、終活か?っていうくらい片付けないといろいろ納まらない。
そんななかでも手放せないひとつがソムリエ教本。
日本語情報が少ない地域を旅するとき、そこがワインの生産地であれば、下手な旅行ガイドよりも地理情報は確かだったりする。
アルザスへ行くときも、バルカン半島へ行くときも頼りになりました。
もちろんワインに関する基礎的な知識の確かさは言うまでもないけれど、毎年のようにどこかの国でワイン法の改正はあり、紙媒体の弱点は最新情報。
なにかいい本がないかと思っていたら、先日書店で「La Carte de Vins ワインの世界地図」という本を見かけました。
副題は「8000年の史実から知る56ヶ国92地域のワイン産地の歴史と今」。
ぱらぱらとページをめくったら(西暦)500年にワインをつくっていた地域に「お!セルビア!!」を見つけたので購入決定。
なになに、「フランスのボルドー、ローヌ地方とほぼ同じ緯度」なんだって。どおりで美味しいわけです。掲載されている地図も美しい。
2018年11月初版発行。
気になる方はリンクを覗いてみてね↓
ワインの世界地図-56カ国92地域のワイン産地の歴史と現在-
- 作者: ジュール・ゴベール-テュルパン,アドリアン・グラン・スミス-ビアンキ,河清美
- 出版社/メーカー: パイインターナショナル
- 発売日: 2018/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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