2017年3月 日本セルビア協会総会
日本セルビア協会の定期総会に出席。
講演は日本ハリストス教会の水野神父による『セルビアの精神の源流』。
正教会の信徒は世界で3億人であり、その半数がロシアにおり日本のキリスト教徒100萬人のうち正教徒は1万人だそうです。最大の宗派であるカトリックは9億人で、プロテスタントはそれぞれが別の宗派ということです。
正教は最も保守的な宗派であり、現在のセルビア生まれのローマ人であるコンスタンティヌス大帝(AD272-337)が正教会の概念を確立し、ミラノ勅令によりそれ以前は認められていなかったキリスト教の信仰を認め、首都をコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)に移しました。
スラブ民族をクリスチャンにした立役者はキリル(AD827-269)とメトディオス(AD826-865)の兄弟で、教会の言葉をスラブ語に翻訳し、スラブ文字を作成。
12-13世紀は中世セルビアの黄金時代であり、コソボの中世建造物群は世界遺産にも認定されており、建国の王ステファン・ネマニャ(AD1113-1200)の息子聖サヴァ(AD1174-1236)はアトス山で修業し、セルビア正教会をつくった立役者である。
1389年にコソボの戦いでオスマントルコに敗れ、19世紀になってやっと独立が実現。
改めてこれらの歴史を学び、セルビア旅行の際は予備知識がなく初めて聞く英語の説明を頼りに眺めていた教会の建物やフレスコ画などの意味を知りました。
ベオグラードを再訪したら、聖サヴァ教会やルジツァ教会、聖マルコ教会などに行き改めてきちんと見学をしたくなりました。
2015年のベオグラード↓
ケータリングはe-food.jp 世界の料理によるセルビア料理。
大使館のみなさま、関係者のみなさま、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。