2015年9月 セルビア(ベオグラード到着・旧市街地の街ゼムン)

2015年9月19日に日本を出国し、26日に帰国。

セルビア料理の師であるJelena Jeremic(イェレナ・イェレミッチ)主催、Taste of the Balkansのツアーに参加し、2011年からの4年越しの夢であったセルビアを旅しました。

そのせいで写真も撮りすぎるし思い入れが強すぎるし・・・。
そして知識もなさすぎた。
後付けで得た情報も交え、今更のアップです。

 

Cooking Tour No 2
September 2015

READY TO DISCOVER SERBIA?
FROM PRINCE’S LAMB TO THE ORIENTAL PASTRY

(South-West Serbia)

tour2 | Taste of the Balkans

 

TK53便(成田~イスタンブール/アタテュルク空港)

成田を22時発の便で出発

 

現在、日本からセルビアへの直行便はありません。

モスクワ、ウィーン、中東、中国など、さまざまなルートがありますが、わたしがちが選んだ経由地はイスタンブール

 

04:40着イスタンブール/アタテュルク空港着。

 

中東を経由すると、持ち運ぶスーツケースの重量制限が大きめで、トランジットの際のティータイムの魅力が大きいのです。

 

誘惑に負けて真夜中のおやつは、冒頭の写真、三日月形のクッキーとトルココーヒー。

三日月の形はトルコの軍刀由来だとか。 

 

TK1081便 2015/09/19 イスタンブール/アタテュルク空港

 

機内食は一度目の朝ごはん。

 

 

2015/09/19 07:25  ベオグラード到着

 

ホテルのチェックインまでベオグラード中心部を散策

 

首都ベオグラードは北緯44°に位置し、欧州最古の町のひとつだと言われています。

 

資源ごみの容器が大きい。

そういえば日本の街角や駅からは、カラス対策?それともテロ対策?いつの間にかゴミ箱が姿を消しました。

知り合いのセルビア人は、訪日するたびに飴や煙草の包装など、ちょっとしたゴミの始末に困るそうです。余談ついでに、喫煙者が多いのもセルビアの特徴。

 

ユーゴスラビア連邦時代は、西側にも東側にも属さない非同盟の共産主義国だったという政治体制の影響か、戦火の傷跡は残しつつもグローバル化の悪影響のない古きよきヨーロッパの街並の風景を留めています。

 

こちらの建物は学校。

 

 カフェで一休みをして

 

二度目の朝ごはん。

  

ベオグラードの中心にある「聖サワ大聖堂」へ向かいます。

聖サワ大聖堂 - Wikipedia

 

東京でいえば、さながら明治神宮のような、

神聖でありつつ外国人観光客に人気の場所。

  

聖サワ大聖堂は、セルビアで最も敬愛される聖サワの聖堂。

死後、不朽体として祀られていた遺体がセルビアの自由と解放の象徴となるることを恐れたオスマン帝国に焼かれましたが、崇敬は止むことがなく、その場所を記念してこの聖堂の建築がはじまったということです。

1935年から開始され、いまもその途中です。

 

祭壇に捧げられたロウソク。
養蜂が生活に根差すバルカン半島では、ロウソクはみつろう製が基本。

弔いの為のロウソクと現世の祈りのロウソクはそれぞれの場所に捧げます。

 

serbian-night.hatenablog.com

 

 

ベリー類はセルビアの特産品。聖堂の外は土産物屋が軒を並べています。

 

 

リツィタルはバルカン半島の愛の贈り物。

バレンタインデイに男性がハート型のクッキーを焼く風習がある(あった?)そうです。その中央には小さな鏡。「ぼくのハートの中心に居るのは君だよ」という意味だとか。超絶ロマンチックやのー。。。。。

基本は赤。木製の国もありますが、セルビアではいまも素朴で可愛い飾りクッキーが土産物店を飾っています。

 

精肉店。肉は赤身が基本。セルビアでは牛、豚、羊、鶏、すべて食しますが、その比重は宗教や地域によって若干異なります。

壁には枝肉も吊り下げられ、ショーケース内はおおまかに部位ごとにカットされています。薄切りなどは各家庭で。骨付き肉が手に入りやすいのも羨ましいところ。料理では各部位をいかに混ぜるかによって味わいの深さが変わります。

 

 

ベーカリーには、東西文化の交差点らしく、トルコ風渦巻きパイの「ブレク」や、オーストリア風に「フィロ」で焼かれたパイなど。

メニュー説明:food menu > Pita / パイ - Serbian Night

 

 アイスクリーム屋さん。

セルビアの通貨はディナール。1ディナールは約1円です。

 

聖サワ大聖堂からまっすぐ続く通り。

 

 

ホテルにチェックインののちタクシーで旧市街地の街ゼムンに移動。
運転手さんに「あなたたちは日本人ですか?」と尋ねられる。
礼儀正しいから日本人だと感じたらしい。これからもお行儀よくしなければ、と逆に気が引き締まる。 

 

ドナウ川を境に、オスマン帝国の支配の及ばなかったこの地域は、現在もオーストリア・ハンガリー帝国時代の様式を色濃く残しており、建物にもその雰囲気がみられます。

 

どこの町の中心にもある市場。

 

色とりどりの野菜や果実に、陽気な売り手。

温和な蜂が飛び交い、目に映るものみんな欲しくなるけれど、すべてキロ単位の販売。

旅行者には多すぎる。

ちょうど葡萄とパプリカが旬を迎えていました。

 

 


2015-09-19 Zemun

 

 

坂を登って高台の塔を目指します。

こちらの塔の脇が絶景ポイント。

 

ドナウ川が眼下に見おろせます。

ヨーロッパ第2の長さを誇るドナウ川は、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)に端を発し、黒海に流れこんでいます。その川幅の一番広い箇所がセルビア。首都ベオグラードでサヴァ川と合流します。

 

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歩き疲れてひとやすみ。

いきなり大勢の日本人がやってきて、みんなレモネードを注文したので店員さんびっくり。こういうとき、セルビア人はみんなビールを飲むのにねって笑われた。

うん、飲みたい気持ちがないことはなかったけれど、何せこの日は夜中から食べ通し、動き通しだったしね。

 

 

山国のセルビアで魚料理といえば、このドナウ川で獲れる川魚が中心。

河畔には川魚料理を食べさせるレストランが軒を連ねています。京都の川床のイメージ。

 

並木の道をそぞろ歩き私たちも昼食へ。

 

セルビアの昼食は遅く、午後3時くらい。

朝と夜は軽食で、午後にゆっくりと時間をかけたボリュームたっぷりの食事をとります。

名物のRiblja čorba(川魚のスープ)をオーダー。

お兄さんが三本足の器を持って現れた。

 

名物のRiblja čorba(川魚のスープ)

メニュー説明:Riblja čorba / 川魚のスープ - Serbian Night

 

どこでも出てくるこのパンは外れなく美味しく、そして外れなく美味しいスープと満足いくまで 食べてしまうと、後でメインディッシュが出てくるころにはお腹がいっぱいであることを、これから学んでいくことになるのでした(笑)

メニュー説明:Lepinja / レピニャ - Serbian Night

 

そしてメインは名物料理の川魚のグリル。魚は選べるけれど、どう選んだらいいかわからないのでお任せに。鯉、ナマズ、マスだったかな。
予想に反し、日本人の誰もが「臭そう・・・」と怯んだ鯉が一番おいしかった。次がナマズ。無難そうに思えたマスが一番フツーだったように記憶。

 メニュー説明:Pijana riba iz Smedereva - Serbian Night

 

川魚のグリルの付け合わせはポテトとスイスチャード。青菜を好むセルビアでは、スイスチャードも定番の野菜です。

 

 

 ベオグラード中心部へ戻り、ラキヤバーへ。

ラキヤはセルビアを代表するアルコール度数20-70%の蒸留酒
こちらのお店では、さまざまな種類のラキヤをコーヒーとともに楽しめます。

メニュー説明:Rakija / ラキヤ - Serbian Night

 

蒸留器の小型模型を手にラキヤの説明をするオーナー。

セルビアでは村ごとに共有する蒸留器が家々を巡回し、ガレージワイン(ブドウに限らずさまざまな果実でつくられています)からラキヤを各家庭で自家製するそうです。

 


セルビアの伝統的なお酒ラキヤの造り方!これぞセルビア!【セルビアちゃんねる】

このシーズンに再訪したい!!

 

www.tripadvisor.rs

 

 

セルビアではトルコ由来のお菓子、ロクム(セルビア語でラトゥルク)も人気。日本の「ゆべし」にそっくり。

英語名をターキッシュディライトといい、CSルイス作 ナルニア国物語ライオンと魔女』にも登場する魅惑のお菓子です。

メニュー説明:Ratluk / ラトゥルク - Serbian Night

  

ラキヤの酔い覚ましにスカダルリヤ通りを散歩。

 

甘い誘惑に負け、デザートは"MORITZ EIS"というお店でアイスクリーム。

ここのアイスクリームは美味しくて、帰国前にも立ち寄りました。

  

 


Belgrade Night

 

スカダルリヤ通りをそぞろ歩き

ライトアップされた建物に見惚れながら

 

ホテルに戻り、初日は終了。

旅はまだこれから。

 

 

serbian-night.com