テイスティングセミナー(メゾン・ドゥー・モンティーユ来日セミナー)
「テーブルに水しかなければ、政治の話でもすればいいだろう。
だが、よいワインは人を虜にするものだから、
皆は夢中になってそのワインについて語り始めるんだ」
とは、ブルゴーニュの偉大なつくり手、アンリ・ジャイエ氏の言葉。
きょうは17世紀後半、フランス革命前からブルゴーニュに居を構える名家の来日記念ワインセミナー。
農産物加工品としてのワインを愛するので、つくり手の話はぜひとも聞きたいところ。
そして私のアイドルは料理人や(三國さん)、ショコラティエ(ファブリス・ジロット)、そして醸造家だったりするのです。
こういう機会は必ず駆けつけなくてはね。
テイスティングしたワインは伯爵家のご当主がつくる赤3種類と、天才肌のその妹が手がける白3種類。
ワインづくりの哲学はいいブドウづくりに力をそそぐこと。
すぐれた畑を選んで有機栽培行い、ナチュラルに徹しているそうです。
グラスに注がれたときは香りも味も主張はしないけれど、セミナーが進むにつれて開きはじめ、最初はとっつきにくいけれど打ち解けてくると親しく付き合える深窓の令嬢のよう。
育ちのよさからくる奥ゆかしさと余裕が底辺に流れる上品なワインでした。それはそのままつくり手の持つイメージ。
いつものようにテイスティングしたワインに独自の格付けをし最も気に入ったものにはハートの印。
ほかの方たちは彼らが出演した映画のパンフレットにサインをお願いしていたけれど、
恥ずかしながらその紙を差し出して
"Could I have your autograph, please?"
ハートの意味をわかって喜んでくれました。
お二人それぞれがサインに添えて
"Good Choice!"
"Thank you so much, me too. I love this one→"
と書いてくださいました♪
こちらのドメーヌは長期熟成に耐える正統派であり、きょうテイスティングした2003年、2004年ものは少女のたたずまい。
また何年かたって美しい女性となった頃に再会したいと思わせるワインたちでした。
ちなみに、ハートをつけた1本は
Meursault Rougeot 2004 Maison Duex Montille