2014年6月 岩手県大船渡市・陸前高田市(チャリティーコンサート)

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東北のツアーで知り合った方が、コンサートを企画していると
お聞きしたのが昨年秋のこと。
震災後、作曲家であるその方に繰り返し聞こえてくる言葉を
当惑しながらも書き留めた曲を中心に、
大船渡と陸前高田で行うという内容に、
お手伝いできたらいいなぁ・・・と感じていました。

 このほど、「気仙地方応援コンサート 高田出身 磐井桃子と仲間たち」
として実現すると知り、ぜひ現地に行きたい!
と計画しはじめたのが春先のこと。
私も自立しなくっちゃ、はじめての東北ひとり旅をするんだ!
と意気込み、いろいろな方に相談しながら
実現した旅の日程は、えーーーーーっと・・・・・
甘えん坊なものとなってしまいましたが^^;
出会いと、得難い経験に恵まれた素晴らしい旅となりました。

 金曜日に上野組と乗合で、22時すぎに五反田を出発。
土曜日の早朝に大槌着し、上野さんのお宅でトルコキキョウの脇芽摘みのお手伝い。
夕方、"三陸花ホテルはまぎく"にチェックイン後、上野さん宅に戻りBBQの夕食。
日曜日は朝食後に上野組の皆さんと別れ、釜石までホテルの車で移動。

 

serbian-night.hatenablog.com

 までの行程は↑に。


三陸鉄道で大船渡に向かい、
11時開演の"海の星幼稚園"でのコンサートを鑑賞。
主催者や出演者のみなさんと一緒に陸前高田に移動し
15時半の公演をお手伝い。
主催者のうち帰宅される方の車に同乗させていただき、
終演後に一ノ関から新幹線で東京へ、という行程でした。

公演のプログラムはクラシックが中心となっていましたが、
中盤の『メッセージ』は主催者の小田さんのオリジナル。
冬に病に倒れた親友が春を待たずに亡くなった後、
それ以前にyoutubeで耳にしていた
「ねぇ、そんなに悲しまないで・・・」というこの曲に
とても支えられていたため、初めて生演奏を耳にした
大船渡公演では涙が止まりませんでした。


メッセージ Message

 

終盤の『ナラの木』という詩の朗読は、英語から直接気仙語に翻訳された詩の朗読で
七夕の祭り囃子の横笛と鼓で伴奏をつけた地元ならではのもの。
私たちにはわかりずらい言葉ですが、訳された山浦さんの言葉が
すーっと観客の皆さまに沁みこんで行くのが感ぜられ、心ゆさぶられました。

詩の一部を原文と気仙語で紹介すると

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Until today, I wasn't sure
Of just how much I could endure.
But now I've found,
with thanks to you,
I'm stronger than I ever knew."

The Oak Tree - がんばれナラの木


    
これごそァ俺ァ底力(そゴぢガら)。
何処(どゴ)まで俺ァ辛抱出来(で)っか、
今日まで俺もわが(ガ)ってなが(ガ)った。
んだども今ごそハッキリわがった。
主(にッし)ァお陰(ガげ)だ、ありがでァ。
思ってだよりも俺ァ強(つそ)い。

blog.goo.ne.jp

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本当に力をもらいました。
私は2度も聴く機会に恵まれたけれど
もっといろいろな人に聴いてもらいたい、
この感動を分かち合いたいなぁ・・・という想いを胸に
帰途につきました。

 

最後になりましたが、今回の旅でお世話になりました
小田家のみなさま、コンサート出演者のみなさま、
上野家のみなさま、上野組のみなさま、ホテルはまぎくの支配人さま、
本当にありがとうございました。
皆さまのお力なくして、実現できませんでした。
感謝をこめて。