2012年6月 フランス(オー・ケーニグスブール城)

はじめてのフランスひとり旅で 電車の移動をすることになりドキドキ。

早朝にホテルを出発。

 

出発前に旅行会社で7:51発と調べてもらったけれど このホームでいいのかな。

時間通りに来るのかな と電光掲示板から目が離せない。

 

ふと隣のホームに目をやると あ、プラットホームは地面と同じ高さじゃなくて 1mちょっと高いんだね。日本と同じだ。

どこというわけではないけれど そこここに彩色があって このカラフルな色使いが好きだなぁ

 

入ってきた電車もカラフル。

コルマールというアルザスの中心の街に向かいます。

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まわりの乗客に行先を確認して乗り込んだ電車も同じ色。

車窓から見える景色に親近感を感じるのはなぜかしら?

あ、窓の外に広がるブドウ畑って中央線や長野新幹線に 乗った時の景色とおんなじだ。

 

 

 向かいの席の男性に「次ですよね」と、何度も確認して 下車。

8:21にコルマール駅に到着。駅の待合室でワイン街道ツアーの出迎えを待ちます。

 

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ワイン街道ツアーの日本語ぺらぺらのガイドさんの曾祖父は横浜に宣教に来ていて、いまは外人墓地に眠っているそう。
祖父母の代はドイツ人として生まれ、その後フランスの国籍を得たのでフランス語はあまり話せないとか。
(でも、彼らにはアルザス語という独自の言語があり、ガイドさんの代まではアルザス語を話すけれど今の若い子には無理みたい。そのかわり英語を話せるのが今の特徴なのかな)ひとりで参加した私は助手席で、これって特等席だね。

 

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町を抜けるとすぐに広がる畑。

スタジオジブリの「ハウルの動く城」の美術スタッフもアテンドしたというガイドさんの案内で車は郊外へ向かいます。

 

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最初の目的地に向かう途中、 白ワインの名醸地アルザスの代表的なブドウ品種、 リースリングの畑の脇で一時停止。

花が咲いているところが見られるかと期待していましたが あれ、もう小さな果房がついてるね。

 

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サンイポリットの町を通り抜けます。

マイクロバスが進む道は、ゆるやかな上り坂。

 

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淡い色で塗り分けられた建物が並ぶ街をいくつか通り抜けて

 

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そのいくつかは、耳になじみのあるワインの産地。

「えー?止まらないの?」と、少し残念だったけど 先へ急ぎます。

 

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登り始めた山道は、ヴォージュ山脈。

ガイドさんの説明には ワインスクールのテキストで何度も何度も目にし、耳にした地名が 次々と続き、テンションは最高潮!!

 

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目的地に到着し、バスが停車した駐車場から見下ろす風景は こんなふう。

 

 

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やってきたのは、オー・ケニグスブール城です。

フランスで第5位の観光地ということで、 ヨーロッパ各地から観光客が詰めかけるとか。 入口近くには中世の扮装をしたガイドたちに率いられた 小学生のグループもいくつか到着していました。

 

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ディズニーランドでニセものを見慣れてしまっているので 「うわ、本物だ」と感激しながら入口をくぐります。

 

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日本語パンフレットによると、この城が最初に文献に登場するのは 12世紀のことなんですって。

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12世紀から15世紀前半にかけて複数の居住者が城を所有し、 その後ハプスブルグ家の所有におかれたこの城は、 1479年にティエルシュタイン家に領地として与えられ 大砲の出現に対応した修復が行われたそうです。

 

その後、20世紀初頭まで2世紀半放置されていましたが 1862年に歴史的建造物に指定され、 アルザス地方におけるゲルマン民族の過去の象徴の博物館とする目的で 修復されたそうです。

 

パンフレットの説明にざっと目をとおし、 室内に入ると、中世を舞台にした映画の そのままの世界に入り込みました。

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ひたすら「ぉお、本物だ」と見学。 明り取りの窓辺には椅子。

 

暖炉とその上に描かれた肖像。 過去の城の所有者の威光を表しているとか。

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シャンデリアの上の紋章も「皇帝の鷲」だとか。 日本で例えると、葵の紋とか菊の紋とか、そんなふうに 「あ、あれは!」というように ユーロ圏の人には、すぐにピンとくる意味があるんだろうね。

 

私にとっては、ドラゴンのほうが馴染みがあって 「あぁ、ここはドラゴン退治の本場だったんだ」って 納得したりして。

 

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ナルニアの入口もこんなワードローブだったね、とか。

右側の大きな鋳物は、アルザスのストーブ。

直接火には当たらないんだよね。 大きな湯たんぽみたいなもの?

数少ない模造品のひとつだそうです。

 

言葉がわかればつかず離れずの距離で説明を聞けたんだけどね、 わからない言葉だったので 校外学習のグループをやり過ごし

 

 

礼拝堂ではそっと手を合わせ

 

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これらの家具や武器は20世紀初頭い持ち込まれたそう。

日本のお城にも刀とか忍者の武器とか けっこう見入っちゃうんだけど 熱心な子どもたちの邪魔をしないように遠慮して

 

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中庭へ抜けると日の光に少しほっとして

 

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大城塔へゆっくりゆっくり上って行くご夫婦に挨拶。

「順路はこれでいいのかしら?」って聞いてみたけど 「私たちもわからないの」だって。

 

大城塔の上からの景色。

なんだか胸がいっぱいになっちゃって 頭の中には感嘆符がいっぱい。

 

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あぁ、アルザスではブドウ畑の中に街があるんだね。

 

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大砲には華やかな装飾がなされていて 中世の戦争って、こうだったんだ。

見たことないけど、現在の大砲(ってあるのかな?)って 実用本位の気がするよね。

 

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屋根瓦は近年の修復により統一されたものですが それには賛否があったとか。

 

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滑り止めをつける作業中の階段を下りて

 

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そろそろ集合時間が迫ってきたので少し焦りながら 子どもたちの後に続きます。

 

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あれ、写真を撮ってたらはぐれちゃった。

 

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さっきの人たち、あの扉開けてたみたいだけど

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よかった、出口はここでした。

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この日のツアーはまだ始まったばかり。 再びマイクロバスに乗り次の目的地へ向かいます。

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ときどきブドウ畑で一時停止しながら

 

旅はまだまだつづきます。 では、また~