パリの思い出*駒場の散歩

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友達にメールを書いて「送受信」ボタンをクリックした途端、 その相手から返事ともいえるよう内容のメールが届いてびっくり。 私が尋ねたいことは相手も伝えたいことだったんだね。 誰かのことを考えているときは その誰かもこちらのことを考えているのかも・・・ というような偶然が重なっています。

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数年ぶりに会う友達と、どこでお茶しようかとメールで相談していたら ふたりとも行きたい場所がガレットが美味しいカフェだったので、びっくり。 (この写真は別の日に食べたガレット。その日に行ったのはここ) ==== おなかいっぱいふくらんで、 行きたいとこあるんだけど・・ えっ?私も行きたい思っていた と、旧フランス大使館で開催中の"No Man’s Land"というアートイベントに出向いたら、 混みすぎていて断念。 (2月18日まで延長ということなので、改めて行ってみようっと) 以前ヴィザを取りに来たことがあるんだ って彼女の言葉に それって一緒にフランスに行った時のじゃない? (↑ツアーのうち一泊だけだけど)

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確かとってくれたじゃない?って話になり・・・ 左の写真、ちっちゃいほうが21歳の私です。 ラパン・アジル面白かったね。 そのとき飲んだシェリー美味しかったね。 シェリー飲んだの、あのときが初めてだったんだ。 え?っ私もだよっ、ておんなじこと印象に残ってた。 モンマルトルの丘にあるそのシャンソン酒場は ユトリロも描いていたね。

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この3枚はその旅で撮った写真。 ロートレックのある窓辺は、どこで撮ったんだろう。 やっぱりモンマルトルかなぁ・・・ 去年の秋旅で撮った写真と対象があまり変わってないね。 人ってそんなに変わらないのかも。 お茶だけのつもりが、旧フランス大使館→スタバ→晩御飯になり 近況を報告し、思い出に笑いころげ、夢を語り合っているうちに あっという間に時間が過ぎて10時過ぎになっちゃった。 これからはマメに連絡とろうねって解散。

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もうひとりの元クラスメイトと1月に出かけたのは日本民藝館。 「用の美」を提唱した柳宋悦が1936年(昭和11)10月に開館した美術館です。 近くにたびたび用があった頃は立ち寄ることができず やっと訪れることができました。

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自身が蒐集した民芸品を博物館に寄贈しようとしたが断られ それでは自分の手で美術館を! というのがはじまりであったと、どこかで読みました。 本館の建物は国の有形文化財に指定されているそうです。

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3月22日まで開催されている特別展は『編み・組みの手技』 世界各地の籠や細工が展示されていましたが 日本の蓑の美しさといったら言葉を失ってしまうほど。

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併設展示は、大津絵(鬼の行水、紅型(型染)や、油箪(萌葱地海老藻に橘紋)がユーモラスでツボ。 中央の紅型は、こういう小紋いいなぁ・・・って妄想しちゃう。 着物や李朝の美術が好きな友達と一緒だったので いろいろ教えてもらいながらまわって

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革羽織(型いぶし染)がいなせだね。 これって制服だよね。 江戸の庶民って派手だったのねー!って驚いて 魚の形の水滴(染附辰砂差魚型)が欲しくなる。 ミュージアムショップでは、また(!)お皿を買いました。

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それから、隣接する駒場公園へ。 こちらには昨年鎌倉文学館になっている別邸に行ってから ずっと気になっていた旧前田侯爵邸があります。 でも、休園日があるのね。 秋に来た時は門が閉まっていました。

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今回はちゃんと開園していることを調べてから来ましたが おしゃべりに夢中になっていたら 住宅街を少し迷って、ぐるっと廻っちゃった。 偶然見つけた公園裏入口から外周をまわり

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バルコニーには水盤かな? 床面のモザイク模様もいいかんじ。

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加賀百万石の前田家が第16代当主の本邸として 昭和4年(1929年)に建築したこの館は東洋一と称せられたそうです。 灯りは灯篭のような和風の意匠ですが

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英国のチューダー様式をとりいれているということで 屋根にはちゃんとガーゴイルが鎮座。

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念願叶って前にした正面玄関。 これ、お城だな~・・・。 トップの真紅のバラが迎えてくれました。 以前このあたりにあった、ばら園から移植したものだそうです。

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戦後はアメリカ極東軍に接収されていたとか。 白洲次郎も来てたかな。

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現在は東京都の有形文化財の指定を受けているそうです。

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そういえば秋旅で訪れたマウリッツハウスもブラジル総督の邸宅だったっけ と、連想するようなホール。 ここが美術館になったら素敵だろうなぁ・・・って妄想し 「こんな壁に絵がたくさん飾られていたんだよ」 って友達に力説。

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窓の外の梅を目にして 現実に引き戻されました。

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ステンドグラス越しの光が入る階段を昇ると

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私室が並びます。 我ながら灯りフェチだな~・・・とライトを写し

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こちらは三女のお部屋。 「お輿入れの話がありましてよ」なんて会話が交わされたのかな~ と妄想しつつ

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当時の様子が再現された主寝室と婦人部屋を覗きます。

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書斎では国の行く末を左右するような事柄が 論ぜられたこともあるんだろうか。。。 なんて考えつつ 「そろそろおなかすいてきたね~」 ってランチのお店の相談をはじめて

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東大の駒場キャンパスへやってきました。

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秋に来た時に気になっていたカフェには 一般の人も入れるのね。

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構内なので学食価格でリーズナブル♪ お肉たべなくっちゃ、って頑張って食べました。

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強くてやさしくて美しい彼女たちと話していると たいていのことは笑い飛ばせちゃう。 いつもありがとう。 これからもよろしくね。 あらためて友達っていいもんだ ありがたいな~・・・と思った休日でした。 では、また~