Serbian Night @渋谷コラボカフェ Vol.1
1年間活動拠点を鎌倉においていたSerbian Night。
行きたいけれど鎌倉は遠くて・・・・という声を多数いただき、今月から東京開催を再開しました。
うん、初心に帰ろう、という気持ちで会場はSerbian Nightの前身である「東北の食材で世界の家庭料理を食べる会」を主催していた渋谷のコラボカフェを選びました。
メインメニューは最近手にしたセルビア関連本のなかで、メニューにまつわるエピソードが幾度もとりあげられていたGulaš (グラーシュ)。
ハンガリーの料理ですが、旧ユーゴスラヴィア全域で食され、元日本代表監督オシム氏の得意料理でもあるそうです。
セルビア、クロアチアが出場し、バルカン関係者がいつも以上に燃えたサッカーワールドカップロシア大会にちなんだメニューとして選びました。
写真は試作のときのもの。当日は牛スジなど、いくつかの部位を交えて朝からじっくり煮込んでくたくたになったところをお出ししました。
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ニコライ堂拝観の会
その国の料理を深く知るためには、背景となるその国の文化を知ることが不可欠。
セルビア料理を職業としていると、お客様から食以外の文化について訪ねられることも多くありますが、知れば知るほど無知に気づくという有様で。
特に宗教は避けて通れないところ。正教についての知識があれば2015年のセルビア旅行も、もっと見るべきものがあったはず。
いまからでも遅くない、ということで日本セルビア協会主催「ニコライ堂拝観の会」に先日参加しました。
以下、見学と講話の際の、横浜ハリストス教会水野神父の解説より。
東京復活大聖堂は、帝政ロシアからの資金援助を受け主の復活を祈念して建立。功労者のニコライ主教の名にちなみ、建立された1884年当初から「ニコライ堂」の愛称で親しまれていたそうです。着工から7年の歳月を経て1891年に落成した当時は、東京で一番大きい建物であったが、関東大震災で内部が崩落。
昭和4年に当時の耐震建築技術を用い屋根を再建し、第二次世界大戦後から1970年代まではGHQによる政策の影響によりアメリカ人が主教をつとめていたため、正教会には珍しく窓にステンドグラスがあり(守護聖人のステンドグラスを飾ることを寄付の見返りとした)、壁面にフレスコ画がないなど、建築に特徴がみられるそうです。
その後、1990年代にも修復が行われ、現在の姿となっているそうです。
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