Serbian Night Vol.64《Sarma(サワーキャベツのロールキャベツ)とBaklava(胡桃パイのシロップ漬け)で、がっつりランチ&ブランチ》
セルビアの人々はユリウス暦で新年を祝います。2週間遅れのユリウス暦では、1月14日が元旦でした。日本での知名度は意に介さず、毎週毎週コテコテの郷土料理で攻めまくるセルビアンナイトですが、新年を祝う1月15日のこの回は、神髄ともいうべき、発酵キャベツを使うロールキャベツのSarma(サルマ)をメインに据えました。
すると、ご予約リストに複数の外国人のお名前が。うわぁ、ネイティブの方が、しかもはじめてセルビアンナイトのお料理を召し上がるお客様がいらっしゃる!何年この仕事を続けていても、そんなときはいつも緊張します。
迎えた当日、もう一品のメインであるGulaš(グーラーシュ)も、スローフード万歳!の煮込めば煮込むほど旨味が増す、「時間」が調味料の料理。早朝からお店でコトコト瞑想のように仕込み、おかげさまで雑念が消えました。
ブランチ回は、リピーターのみなさんが揃い、落ち着いた雰囲気で。外国人比率の高くなったランチ回は、店内にセルビア語、英語も飛び交い賑やかに。いずれの回も、キャベツの漬け方や、バクラバ談義でとても楽しく思い出深い1日になりました。
おいでくださったお客様、そしていつも気にかけてくださる皆さま、ありがとうございます。
セルビアンナイトはおひとり様も大歓迎。引き続き座席の間隔を広くとり、定員を制限して毎週土曜に開けていきます。何かと気の休まらない日々ですが、たまにはがっつりランチとブランチで、のんびりまったり寛ぎに来てくださいね。
セルビアンナイトの場所をお借りしているコラボカフェは、渋谷駅から徒歩7分の青山通り沿いにあります。イタリア専門旅行会社右隣の青山台ビル地下1階にあります。
入り口の目印はセルビア国旗。、右の階段を地下に降りた、つけ麺やさんの奥が入り口です。
コロナウィルス感染症対策について
- 発熱や咳など体調がすぐれない方はお申し出のうえ、参加をご遠慮ください(健康理由のキャンセル料は無料)。
- 入店時にアルコールによる手指の消毒をお願いしております。
- 飛沫感染予防のため、ご利用いただける座席を限定しております。
- 対面席およびカウンター席にアクリル板を設置しております。
- 飲食時以外のマスクの着用にご協力ください。
- お飲み物、食べ物の持ち込みおよび、お持ち帰りはお断りしています。
- 換気のため入り口ドアを開放しています。暖かい服装でおいでください。
衛生対策のため、座席はすべて1名様または2人名様でのご利用に留め、全20席を9名様までの定員としています。時間帯は11:00からのブランチと13:30からのランチの二部制とし、料理も大皿での取り分け形式から、銘々盛りのコース仕立てに変更しています。
今週のコースメニュー(ご予約制):
- Ajvar(アイバル) / パプリカペースト
- Gulaš(グーラーシュ) / 牛飼いのスープ
- Sarma(サルマ)/ サワーキャベツのロールキャベツ
- Lepinja(レピニャ)/ ピタパン
- Baklava(バクラヴァ)/ 胡桃パイのシロップ漬け
- Domaća Kafa(ドマチャ・カファ) / トルココーヒー
今週の仕込みの様子あれこれ
メインのSarmaは数週間発酵させたサワーキャベツで具材を包みます。もう一品のaとGulaš(グーラーシュ)も煮込みが命のため、早起きをして早朝から仕込み。そのぶん、落ち着いて記録写真を撮る余裕がなく、今回もピントがブレブレで失礼します。。。
今回の前菜は左からドライフルーツとナッツ、グランモラヴィアチーズとスモークチキン、干し肉、右端はセルビア産アイバルでした。
グーラーシュはハンガリーが発祥の肉と野菜をパプリカ風味で煮込んだ料理です。中央ヨーロッパを中心に他の地域でも広く好まれており、セルビアでもハンガリー国境に近い北部ヴォイヴォディナを中心に多く食べられています。
セルビアンナイトでは、仕上げに追いアイヴァル。冬にうれしい、ぽっかぽかメニューです。
初対面のセルビア人に、セルビア料理専門の料理人だと自己紹介をすると、必ずと言っていいほとまずはじめに聞かれる質問が「サルマつくれる?」。答えはもちろんYes!
すると必ず笑顔になってそのあと話がはずみます。毎年秋風が吹き始めるころには「そろそろサルマの季節だね」「今年はいつ頃から食べられそう?」という料理。
中華料理屋さんの「冷やし中華はじめました」の、のぼりのように、そのうち「サルマはじめました」の、のぼりが必要になるかもしれません(笑)
実は、付け合わせのマッシュポテトもかくれ人気メニュー。ミルクの入ったやさしい味です。
みんなが大好き、セルビアの食卓に欠かせない、さしずめ「白いごはん」のような位置づけのレピニャです。
通常は焼く前にカットするバクラヴァですが、今回はタイミングを間違え、焼いてから切ったので一番上の層がパラパラと破れてしまい無念です。お詫びと化粧直しに砂糖漬けのレモンをトッピング。
〆はいつもどおりにトルココーヒーで。粉が沈んでいるので、お気をつけてお召し上がりください。
先週までは、マイブームでBGMに流していたクラシックのCDでしたが、その後、飲食店でアップテンポの音楽を流すとお客様の箸の上げ下ろしはそれに応じて早くなり、ゆるやかなリズムの音楽にすると、お食事のテンポもゆったりすると知りました。ということで、今週は確信犯で、いつものようにNemanja Radulovic。
とはいえ、バルカン人の音楽特性は速弾きとトリリング。流しはじめて気付きましたが、バルカンブラスがBGMの場合と効果はあまり変わらないかも??いえいえ、お客様に褒められたので結果オーライといたしましょう。
がっつりランチとブランチで、のんびりまったり寛ぎに来てください。
ご予約はこちらのチケットサイトで4週間前から前日まで受け付けています。
https://peatix.com/group/2043652/events
皆様にお会いできるのを楽しみにしています。