Serbian Night Vol.66《Svadbarski Kupus(結婚式のキャベツ)とĆevapčići(チェヴァプチチ)で、がっつりランチ&ブランチ》
東京都に何度目かのマンボウがやってきましたね。覚悟はしていましたが、今回は再開した11月以来、もっともご予約数の少ない回となってしまいました。
とはいえ、いつもより少し余裕のある一週間。足を運んでくださるお客様に、よりよいおもてなしができるよう、できることを増やすチャンスかも。使う量が増え、成長よりも摘む量が勝ってしまったハーブの苗を買い足し。アルコールの提供をキャッシュオンにしたけれど、クレジットカードも使えるほうが便利だよね、決済端末の環境を設定。ご要望があっても、いつもは持参することの難しい販売用のアイバルも事前に準備。当日は、二酸化炭素濃度測定器の表示を見やすい場所に移し、いままで以上にエアコンの温度や加湿器の調整に気を付けながらお客様をお迎えしました。
オープン後は、リピーターのお客様と、胸アツなランチタイム。マンボウ期においでいただき、感謝の念に堪えません。ご来店のみなさま、そして、いつも気にかけてくださるみなさま、ありがとうございます。
セルビアンナイトは、これからも感染対策につとめながら、毎週土曜日にオープンいたします(2月の第二週のみ、建国記念日の11日金曜日が営業日となっています。ご注意ください)。セルビア料理が必要不可欠なお客様は、ゆったり寛ぎに来てくださいね。
セルビアンナイトの場所をお借りしているコラボカフェは、渋谷駅から徒歩7分の青山通り沿いにあります。イタリア専門旅行会社右隣の青山台ビル地下1階にあります。
入り口の目印はセルビア国旗。、右の階段を地下に降りた、つけ麺やさんの奥が入り口です。
コロナウィルス感染症対策について
- 発熱や咳など体調がすぐれない方はお申し出のうえ、参加をご遠慮ください(健康理由のキャンセル料は無料)。
- 入店時にアルコールによる手指の消毒をお願いしております。
- 飛沫感染予防のため、ご利用いただける座席を限定しております。
- 対面席およびカウンター席にアクリル板を設置しております。
- 飲食時以外のマスクの着用にご協力ください。
- お飲み物、食べ物の持ち込みおよび、お持ち帰りはお断りしています。
- 換気のため入り口ドアを開放しています。暖かい服装でおいでください。
衛生対策のため、座席はすべて1名様または2人名様でのご利用に留め、全20席を9名様までの定員としています。時間帯は11:00からのブランチと13:30からのランチの二部制とし、料理も大皿での取り分け形式から、銘々盛りのコース仕立てに変更しています。
今週のコースメニュー(ご予約制):
- Ajvar(アイバル) / パプリカペースト
- Svadbarski Kupus(スヴァドバルスキ・クプス) / サワーキャベツの煮込み
- Ćevapčići(チェヴァプチチ) / 肉団子のグリル
- Lepinja(レピニャ)/ ピタパン
- Makovnjača(マコヴニャチャ) / ポピーシード・シュトゥルーデル
- Domaća Kafa(ドマチャ・カファ) / トルココーヒー
今週の仕込みの様子あれこれ
今回のメイン料理のひとつ、Svadbarski kupus(スヴァドバルスキ・クプス)は、前回のサルマ(Sarma=ロールキャベツ)と並ぶセルビアの伝統料理。都市部ではサルマが好まれるということですが、セルビア西部(中央セルビアのシュマディヤ地方より西)の代表料理です。
今回の前菜は、左からニンジンとトマトのピクルス、自家製ベーコンとスモークチキン、Fetaチーズ、右端はセルビア産アイバルでした。
いつもより持参の仕込み用の食材が少ない今回は、販売用のアイバルもご用意できました。
料理名の由来は、直訳すると「スヴァドバ=結婚式」「クプス=キャベツ」で「結婚式の(参列者の)キャベツ」。参列者が100-200名にもおよびぶ田舎の結婚式ではその胃袋を満たすため、大鍋で終日キャベツと肉を煮込みます。発酵による酸味と煮込みから生まれる本来の甘み。肉の旨味があいまった複雑な味わい。発酵臭にはじめは驚きますが、本場のアウトドア・クッキングでは漂うその香りも祝いの脇役でしょうか。時間をかければかけるほどよいセルビアン・スローフードの王様です。
これを目当てにいらっしゃるお客様も多いチェヴァプチチは、定番として月に一度はメニューに組み込むようにしています。
リピーターのお客様は、レピニャにチェヴァプチチを挟み込んで現地で人気のスタイルで召し上がります。
デザートは、2011年に初参加した料理教室で、セルビア料理にはまるきっかけのひとつとなった、シュトゥルーデル。それまでは、あんぱんの飾り程度でしか口にすることがなかったポピーシードですが、このシュトゥルーデルの場合は主役。「あんこ」のようにペースト状にした、たっぷりの分量をぎっしり巻き込む衝撃の体験。ポピーシードって、こんな味だったんだ!香りや歯ごたえまでがしっかりと感ぜられ、なんと贅沢!!おそるべし、バルカンの食の豊かさ。
食後の飲み物は、トルココーヒーとハーブティをご用意しています。コーヒーが苦手な方は、セルビアのハーブティをラベンダー、ハイビスカス、ブルーマロウの3種からお選びくださいね。
今週のBGMもマイブームのクラシック。
Ivo Pogorelichは、1958年ベオグラード生まれのピアニストです。ドラマチックなショパンのプレリュードを聴きながら、コツコツと仕込み。心なしか、キャベツもいつもより繊細な味わいに煮あがったような。
がっつりランチとブランチで、のんびりまったり寛ぎに来てください。
ご予約はこちらのチケットサイトで4週間前から前日まで受け付けています。
https://peatix.com/group/2043652/events
アイバルのお求めは、直営のオンラインショップでどうぞ。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています。