2016年4月 たまご紀行・自然養鶏場 春夏秋冬の卵
2016年4月8日は"第3回 農民料理と農民のお話会"に出席。小田原で地域循環型の自然養鶏場 春夏秋冬を営む檀上さんの卵と鶏肉が食べられるということで、行ってきました。
檀上さんの行う地域循環型農業は、地元産の作物を発酵させて鶏に与え、鶏糞堆肥を飼料や藁を提供してくれた農家に戻すというサイクルを行っているそうです。
実際には、そこにお互いに収穫する作物などの環も加わって、より大きなサイクルも生まれているそう。
農法については、昨年神奈川食べる通信座談会で料理を担当した際に、参加されていた檀上さんからお話しを聞き、その後もFBの投稿で拝見していたのですが、実際に卵と肉を食べたのは初めて。
どんなだろう、と想像していたのは強い味。
それが卵かけごはんであっさり覆されました。
ものすごーーーーーく素直な味。
臭みがまったくない。
お醤油いれなければよかったな、と、後悔するほど。
これはプリンにしたいな。
バニラエッセンスで香りづけせず、この卵の素直さにつりあう自然な牛乳を入れて、赤ちゃんみたいなプリンにね。
なんてことを考えました。
そんな1個150円の入手困難な卵ですが、季節によっても味に変化がみられるそう。
春は菜の花、夏はひまわりなどを餌に混ぜ合わせるため、それぞれの味や香りが卵にも影響を与えるということです。
このあたり、人間の母乳にもいえることでもあり、同じ週に聞いた蜂蜜の話とも通じます。
菜の花の蜜を吸った蜂の蜜も、菜の花を食べた鶏の卵も、クリーミーになるのだそうです。
その時期に、その場でとれたもののハーモニーは、映画で観た世界一のレストランnomaのシェフも大切にしていたな、と思ったり。
前職でも、肉の味は食べているもので違い、契約と違う餌を食べた家畜の肉が納品されると臭いですぐわかると聞いていましたが、ほんとなんだなー。と改めて。
人についてもそれは同じで、食べているもので身体はつくられるので、何を食べて、何を食べないかを選ぶには知性が必要な時代になってきたと痛感します。
では、私が何を選ぶかというと、いろいろな場に足を運び、五感を研ぎ澄ましてそれ学ぶ旅の途中。
まだまだ行きます。がんばるね。
鶏肉はワークショップ席上のみで食べられます。