Serbian Night @渋谷コラボカフェ Vol.18 【特別編】Balkan Night
数日前からの雪の予報と、当日の大雨にもかかわらず、おかげさまで3回目のブルガリアとセルビアのコラボ企画「Balkan Night」も無事終了。
ずっと気になっていて参加してみたいけれど、一緒に行ってくれる人が見つからないし。。。という方も、どうぞご安心を。ほとんどのお客様がおひとり様での参加です。料理やバルカン地方など、共通の話題で毎回盛り上がっていらっしゃいます。
ゲストシェフのアントニオ・アナトリエフ・アンゲロフ(Antonio Anatoliev Angelov)さん(通称トニー)は、ブルガリアの都市 ヴァルナ出身。通訳やモデル、俳優業の傍ら料理教室や、Bulgarian Nightで自ら腕をふるい、テレビ番組でも母国の料理を紹介されています。
将来の夢は、ブルガリアだけではなく、世界と日本の架け橋になること。極真空手の黒帯をとりたいという目標も持ち、東京オリンピックに向けたNHKの『世界を応援しよう』ブルガリア編にも出演しています。
Japan-Russia News、語ろうアースカフェ、 ルーマニアへ行こう!Let's go to Romaniaの皆さまもおいでくださり、お席に余裕があったためキッチン部隊も同席。空気中に漂うバルカン指数は今回も濃厚でした。
会場はいつもの、渋谷駅から徒歩7分のコラボカフェ。青山通り沿い、イタリア専門旅行会社右隣の青山台ビル地下。急な階段を降りたつけ麺やさんの奥です。
(お客様撮影)
メニューは以下のとおり
◆menu
Rakija
・Homemade Apricot Rakija from the Angelovs', Bulgaria
アンゲロフ家の自家製ラキヤ(杏子)
・Homemade Rakija from Guca, Serbia
グーチャ村の自家製ラキヤ(プラム・アニス)
Vino
・Cabernet Sauvignon 2017 Villa Yambol, Burgalia
赤 品種:カベルネソーヴィニヨン ヴィラ・ヤンボル
・Prokupac 2016 Vinarija Ivanović, Serbia
赤 品種:プロクパッツ イヴァノビッチワイナリー
Bulgaria
・Лютеница / リュテニツァ
・Таратор / タラトール
・Кавърма върху ориз / カヴァルマ丼
Serbia
・Ajvar / パプリカペースト
・Salata od Šargarepe / ニンジンサラダ
・Pljeskavica / セルビアスタイルのステーキ
・Titova Pita sa Jabukuma / ティトー大統領のアップルパイ
・Domaća Kafa / トルココーヒー
Rakija
・Homemade Apricot Rakija from the Angelovs', Bulgaria
アンゲロフ家の自家製ラキヤ(杏子)
・Homemade Rakija from Guca, Serbia
グーチャ村の自家製ラキヤ(プラム・アニス)
Vino
・Cabernet Sauvignon 2017 Villa Yambol, Burgalia
赤 品種:カベルネソーヴィニヨン ヴィラ・ヤンボル
・Prokupac 2016 Vinarija Ivanović, Serbia
赤 品種:プロクパッツ イヴァノビッチワイナリー
(お客様撮影)パンに載せられた左からAjvar / パプリカペースト(セルビア)、Лютеница / リュテニツァ、Таратор / タラトール(ブルガリア)
ブルガリアの「Лютеница(リュテニツァ)」とセルビアの「Ajvar(アイヴァル)」は、親戚のような間柄。
詳しい友人によると、中東から西アフリカまで、呼び名もさまざまなパプリカやナスやトマトをベースにしたスプレッドのバリエーションがあり、地域や家庭ごとそれぞれに採れる野菜で自由においしく作られているようです。リュテニツァはセルビアにもあり、おそらく「ぴり辛の」という意味の「 ljuti(リュィティ)」が語源。アイヴァルだけは、(おそらく後発的に)「しっかりパプリカをメインで味わうレシピに決まったのではないか、ということでした。
あ、パプリカやナスやトマトなど、野菜の種類をブドウの品種に置き換えたら、その説明がとても腑に落ちる!ワインの広がり方も、きっとそんな感じだ。と、納得!
ブルガリア大使館提供のレシピ↓
「タラトル」は、トルコ発祥のヨーグルトにニンニク、キュウリなどを加えた料理で、ギリシャやブルガリアではディルを入れるのが特徴。いつももう少し濃度の濃いギリシャヨーグルトで前菜として出していましたが、トニーはブルガリアヨーグルトでさらっとスープに仕立ててくれて、こっちも美味しいぞ!と、新発見!
ブルガリア大使館提供のレシピ↓
・Salata od Šargarepe / ニンジンサラダ
このサラダは「セルビアで食べた味が再現できるレシピを見つけたよ」と、友人からレシピを教えてもらったもの。ポイントはドレッシングの材料のうち、オリーブオイルオイルを加熱してテンパリングするところ。
我が家の常備菜にも仲間入りしました。
Pljeskavica / セルビアスタイルのステーキ
セルビアのメインメニューのピェスカヴィツァは、トニーのリクエスト。セルビアに行くたびに食べるのを楽しみにしているメニューと聞いて決定!
ぱっと見は日本でもお馴染みのハンバーグですが、ひと口食べればまったく別モノ。見た目がとても似ているために、言葉だけでセルビアスタイルと、日本の味の違いをイメージしてもらうのがとても難しい料理です。しっくりとした日本語名が見つかればよいのですが。。。。
日本のハンバーグはひき肉にタマネギやパン粉、卵などをあわせて成型し、ナイフを入れると肉汁がじゅわっと流れ出すようにレア気味に焼き上げるのが定番。
いっぽうのセルビアは、赤身の多い合挽肉につなぎを入れず、肉の旨をぎっしりに、しっかりと火を通して歯ごたえもみっちり、腹持ちもばっちり。
一人前を軽く200gはあるバルカンサイズをピタパンに挟んで出しかけたのですが、いけない、ブルガリアメニューにもメインはあるのでした。
・Кавърма върху ориз / カヴァルマ丼
「カヴァルマ」は、豚肉もしくは鶏肉と野菜をトマトとパプリカで煮込み、卵を落としてオーブンで焼くブルガリアの鍋料理。トニー日本で食べたケヴァブ丼などのアレンジに触発され、故郷の味をご飯に載せて食べたら美味しかった!ということで、今回ブルガリアメニューのメインに決まりました。
ブルガリア大使館提供のレシピ↓
騙されたと思って食べたら、ほんとにあう!かつ丼や牛丼のように、このまま和食屋さんで出せる!と、膝を打ちました。
・Titova Pita sa Jabukuma / ティトー大統領のアップルパイ
・Domaća Kafa / トルココーヒー
当初予定していたセルビアメニューのパンはデザートに変更。
体力が落ちてくるこの季節。お客様の健康を祈って「リンゴ1つで医者いらず」との言葉を思い出し、アップルパイをお出ししました。
ティトー大統領がインディラ・ガンディーを招いた晩餐のメニューにも載り、10日のうち7日は口にしたというこのパイは、すりおろしリンゴとシナモンのシンプルなフィリング。
焼きたてをハフハフお召し上がりいただきました。
ご参加のみなさま、楽しい会話と、料理が喜ぶ素敵な写真の提供まで、ありがとうございました。
気にかけてくださったみなさま、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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https://peatix.com/group/2043652/events
みなさまにお会いできることを楽しみにしております。