2013年11月 岩手県一ノ関市・陸前高田市(八木澤商店・世嬉の一酒造)

2013年11月9日㈯「セキュリテ被災地応援ファンドツアー」に参加し、3か月ぶりの陸前高田行き。5時起き(の予定が少々寝坊して)で7時の新幹線に乗り、一ノ関駅からの行程は以下のとおり。

八木澤商店の大原工場(一ノ関市内)→
八木澤商店本社(いつもお世話になっている鈴木旅館から徒歩5分ほど)→
栃の沢ベース(木村屋、いわ井)→
陸前高田市街→
世嬉の一酒造(一ノ関市内)→
一ノ関駅

ひとり参加だったため、あまり考えずにバスの前列に座ったおかげで、同乗された八木澤商店の社長、木村屋の社長と道すがらお話いただくことができました。

 

  

八木澤商店の新工場は、一ノ関市内の旧大原小学校の校庭に建設されていました。
事業が軌道にのった時点で耐震補強工事がなされていない旧校舎を取り壊す約束で市から購入したそうです。

 

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河野社長みずから工場見学の案内をしてくださいました。

改めて問われると、おぼつかなかった醤油の原材料は、大豆・小麦・塩 。
そうか、小麦も使っていたのですね。
八木澤商店では、岩手県内産の原材料を使用しているそうです。

 

現在こちらの工場で初となる醤油の仕込み中。

もと小学校のプール跡に設置されたタンクの蓋をあけると、発酵過程の醤油の香りが流れだす。「お醤油というのは、300種類ものフレイバーの複合体なんです」という説明。うわー、わたし醤油のこと、なにも知らなかった。日本人なのに。。。

 


こちらのインタビューでも河野社長の熱い醤油トークが読めます↓

ほぼ日刊イトイ新聞 - ゼロから立ち上がる会社に学ぶ 東北の仕事論。 陸前高田 八木澤商店 篇

 

陸前高田市内へ移動し、新本社近くのゲストハウスへ移動して昼食。

みそソーセージのサンドイッチとゴーヤの漬物、デザートにいちじく。
美味しかった。

 

 

土蔵の壁は震災により一部が崩れていました。紅葉も見頃です。

 

震災後に旅館だった建物をリノベーションした本社へ戻り、お土産タイム。

2年8か月前に津波で流されてしまった本店の模型が飾られていました。
この建物があった場所が、現在サポートステーションの駐車場となっているあの場所だとういうことでした。

 

 

仮設店舗で営業中の木村屋さんでは楽天優勝セール
窯出しシュークリームが100円でした。

 

これから陸前高田はこの山の高さ、10mに揃えてかさ上げされるそうです。

 

いままでボランティア作業のため仲間たちと通いなれた道でも、実際にその町で生まれ、育ち、現在も生活をされている方の言葉から、沿道に、いまそこにないもの、かつてあったものを感じる瞬間がありました。


そして、当事者ではない私には、さがす言葉が難しいほどの失ったものの大きさと、現在の更地が更地でなかったという事実が改めて胸をつきました。

 

10月にオープンしたキャピタルホテル1000のロビー前からの景色。
手前の道よりこちら側に街をつくり、海側は居住不可とするようです。

 

一ノ関、陸前高田市内をご案内いただいた河野社長と記念撮影。

 

 

 

一ノ関市内の世嬉の一酒造では、震災により内部に柱のないこの蔵が傾いたそうです。
内部は売店とカフェ。
試飲もできます(もちろんしました・笑)

 

柱のない構造を生かしたまま、補強に白木の部分を足したとのこと。

クラストンという石蔵レストランで夕食。
奥側はビールの醸造場だそう。
見学してみたいな。

ばーん。
そして、ヴァイツェンでかんぱーい。

敷地内の氏神様の「初恋神社」

 

そろそろ新幹線の時間です。

 

 

現在一本松よりも高い橋脚が立ち、空中を走るコンベアで10mのかさ上げがはじまっています。
次に行くときはまた風景が変わっているのでしょうか。

私にできることはほんのわずかですが、ボランティア作業で訪れた各地へは、
これからもこうやってできる限り足を運んでいきます。

 

ご参加の皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。


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ほぼ日刊イトイ新聞 - ゼロから立ち上がる会社に学ぶ 東北の仕事論。 陸前高田 八木澤商店 篇