2016年2月 宮城県気仙沼市(週末は気仙沼・わかめと牡蠣)
Weekend at Kesennnuma. 先週は気仙沼の裏島地区振興会と日本国際ボランティアセンター共同企画の『週末は気仙沼 海の仕事と人に出逢う旅2016』に参加してきました。
ツアー行程:
2/27(土)
10:40 J R 気仙沼駅 集合
11:00 安波山または魚市場展望台見学
11:45 昼食[鹿折復幸マート]
13:00 ワカメ加工場見学[株式会社 マルニシ]
14:00 鶴ヶ浦まちあるき
15:20 震災語り部のお話
17:00 民宿「唐桑御殿 つなかん」
18:30 住民・J V Cスタッフとの懇親会
2/28(日)
07:00 民宿「唐桑御殿 つなかん」出発
07:40 漁船にて海上見、牡蠣剥き体験
09:50 ワカメの刈取体験
11:15 昼食
13:00 「リアス・アーク美術館」見学
14:50 海の市 シャークミュージアム
15:50 J R 気仙沼駅 解散
一日目はワカメ工場を見学。
震災当日はすぐに操業を中止し避難。3:20頃津波が来た。
いったんは全員解雇となり4月頃まで工場に近づけなかったが、市内の倉庫に保管してあった在庫が難を逃れたため出荷を再開し、従業員を呼び戻すことが出来たそう。
2016年2月現在は、およそ7割の復旧率だそう。
海から揚がったものを90°の海水でボイル。
変色を防ぐため3回にわけて海水温と同じ10℃以下まで海水で冷やし、コンベアで脱水。
冷蔵庫内での凍結を防ぐために25%程度の濃度で3日かけて塩蔵。
日本のワカメは気仙沼を境に北が南部種、南が鳴門種に別れ、気仙沼の唐桑でのみどちらの品種も育つのだそう。
見学した㈱マルニシでは、産地証明をとるために漁業を通して仕入、生産地の浜名をつけて出荷。 3月から4月下旬のものが実入りよく美味しいのだそう。
わーーーー、わたしいままでワカメのこと何も知らなかった!!!
いかに今まで何も考えず食べていたのか。。。愕然。
翌日は漁船で湾内の養殖場まで行き、この体験のために短いロープで養殖してくださってあったワカメを水揚げ。
浜にあがって、水揚げしたわかめを根本から切り落とす体験をしました。」
根本の「めかぶ」の部分。
いわゆる「わかめ」の部分をナイフでスパっと切り落とします。
わかめの全体像はこんなふう。
切り落とされると、ロープに種つけをされた部分が現れます。
紐で結んであるのが、それ。
徒歩で移動し、牡蠣むき体験へ。ののち、その場で昼食。
水揚げされた牡蠣の殻には、貝や海藻がついています。
怪我をしないよう厚手のゴム手袋をはめて牡蠣ナイフで剥きます。
何度かの挑戦ののち、わたしも殻を割らずに剥けるようになりました。
防寒のため、みんなぱんぱんに着ぶくれ。
そして浜での昼食。
蟹のボイルは、ひとり一只。
牡蠣のちゃんちゃん焼き。
わかめしゃぶしゃぶ。
ここでしかめぐり会えない贅沢!!
みんな、行ったほうがいいですよ。
宿泊は「唐桑御殿 つなかん」。
1年4ヵ月ぶりの訪問です。
女将の一代さんのおもてなし、竜介さんの絶品料理に再会できて嬉しかったー。
まち歩きでは、
高台集団移転先と津波に洗われた元の居住地を案内してくださったり。
避難所だった場所での語り部さんのお話し、床に敷かれた段ボールと毛布に横たわる体験。
リアス・アーク美術館の『東日本大震災の記録と津波の災害史』で展示されていた写真や震災遺品も地元の方と一緒に観ることができた。
あえて震災当初の状態を伝える展示は、「この教訓を生かし、自分たちと同じ目にあって欲しくない」という気仙沼のひとびとの気持ちにより、保たれているそうです。器が大きい。。。。。
さまざまな体験を用意して、私たちを迎えてくださった皆さまに心より感謝を捧げます。
関係者の皆さま、同行の皆さま、ありがとうございました。