2014年4月 宮城県気仙沼市(K-Port)・岩手県大船渡市(酔仙酒造)・陸前高田市(八木澤商店)

被災地応援ファンドの3周年記念ツアー「425祭」は、主催者も事業者も参加者も顔なじみになった、なごやかな雰囲気の旅。

 

旅の全体を通して美味しいものを、これでもかというほどご馳走になりました。

 

事業の説明のほかの雑談で今後の街づくりの方向性を聞くことができ、淡々と行ってきた瓦礫の撤去や清掃のゆく先を知ることができました。


ほんの数日間のボランティア作業のその場その都度、中途半端に終わる作業に、それでよしと自己満足で納得していましたが、改めて心の中で自分たちの作業の意味がストンと落ち着いた気がしました。

 満開の桜のなかをまわった、酒蔵、醤油工場、ビール工場ではめくるめく酵母の世界。

お醤油について丁寧な説明が聞ける機会は得難いこと。「ええっ、醤油の香りは300種類の成分でできているの?」「本醸造ってそういうことだったんだ!」「丸大豆じゃない大豆は脱脂されているのか!」「生醤油って火入れしていないの?っていうかお醤油って火入れしてるのねー。。。」などなど、目からウロコがぽろぽろ落ち、心動かされました。

 

  

朝ご飯はアンカーコーヒーさんプロデュースのk-portにて。

夜に引き続き地元の事業者さんたちの心尽くしの手料理なので、中を手伝いたくなってしまい、うずうず(ΦωΦ)
お料理はもちろんだけど、イチゴとヨーグルトの美味しさにも、びっくり!

 

朝食メニュー

 

気仙沼の隠れた特産品といういちご

 

 

 

発売前のスープはアンケートつき。
5つめの人参とコラーゲンのほの甘いスープもよかった。

 

ここからツアーは気仙沼陸前高田&大船渡、南三陸3つのコースにわかれるのも名残惜しく。

 

 

私は陸前高田&大船渡コースへ。


開通したばかりのバイパスを通って最初の訪問先は酔仙酒造。
瓦礫の中から見つかった看板は欠けてぐにゃりと曲がっていました。

震災直後と新工場建築の様子。

 

仕込み中のタンクの部屋は、麹の香りがただよって、この樽の上の作業場も見学し

この日は土曜日で動いていませんでしたが、瓶詰の機械も見ることが出来ました。

 

 

Suisen Syuzo sake brewery stuy tour at Oofunato, Iwate.
午前ですけど、それが何か?

 

 

 

 

陸前高田へ移動し、矢作の八木澤商店の本店へ。

今は動いていない大船渡線の線路を渡り

昼食は古民家フェチにはたまらないこの場所で。

11月にも来たけどまた来たかったのだ。

 

八木澤商店の味噌入りのソーセージサンドに、三升漬をたっぷりつけて、ぱくり。

 

 

 

バスで陸前高田市の中心部へ移動

コンベアも稼働がはじまり、これまでずっと見てきた何もなくなった平坦な土地のダイナミックな変化に心が少しざわつきます。

 

地権者の同意がそろった区画から板チョコ状に嵩上げを進め、すべての区画がすんだところで最後に道路を同じ高さに揃えるそうです。

 

心のオアシス木村屋さんでお菓子をゲットすることは忘れません。

 

 

 

一ノ関へ移動し、校舎がまだ残る小学校の跡地に建てられ八木澤商店の新工場を見学。

 

もと校庭の桜が満開を迎えていました。

 

酒蔵を見学したばかりのため、酒と醤油の醸造の同じところ、違うところを頭の中でぐるぐる反芻しながらの見学。

 

タンクを覗いたあとの醤油の残り香を後に、最後の訪問先へ向かいます。

 

 

ふたたびの酒蔵。

 

こちらでは地ビール醸造しているため、こんどはビールのお勉強。

 

大正時代の石造りの蔵が並ぶ敷地は文化財の指定を受けているそう。

 

酒造り博物館も見学。

あ、これ八木澤商店でも使っていた「船」という道具だ。

 

 

 

 

 

写真を整理しながら、旅のさまざまな場面を思い出すにつけ、忘れかけてた大事なこと、純粋な気持ち、志を大切にしたいと、じんわり抱きしめています。

 

今回の旅を主催してくださったミュージックセキュリティーズの皆さま
あたたかく迎えいれてくださった事業者の皆さま
ともに過ごしてくださった参加者の皆様、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。