2011年1月 神奈川県大雄山・最乗寺

 ごぶさたしております。 仕事もやっと一段落・・・とほっとしたのもつかの間、 ざぶーんとやってきた高波にさらわれて社内のあちこちに出張続き。 いろんな社員食堂でごはんを食べたり いろんな会議室おこもりをして 差し入れのお菓子で空腹をいやす日々でした。

 

今回は1月下旬に 「年末からプレッシャーつづきだったので ちょっと強めの神様のところにいきたいんだ」って 出かけた遅い初詣でのお話しです。

 

近くで強い神様のいるところ・・・・・って考えて思いついたのが この場所。

箱根にほど近い足柄山にある最乗寺。

大雄山とか道了尊とか呼んでいたのですが、山号が大雄山で、 祀られているのが妙覚道了という僧だということを今回知りました。

 

その道了が没後天狗になっという言い伝えのあるお寺です。 「天狗」というとなぜかすぐに頭に思い浮かぶのは なぜかこちらの烏天狗ですが、Wikipediaによると、 鼻の長い天狗のほうが後にあらわれたものだとか。

修験道の修行僧(山伏)の呼び名でもあったそう。

「天狗のお寺だよ~。おっきー下駄があるんだよ~」 と、親友を誘っての旅。

 

 

いろんなところに団扇のモチーフを見かけたよ。

天狗のもちものだからね。

 

両親に連れられて初詣に来たときは、母はいつも熊手を買っていたっけ。

今考えると父はサラリーマンだからちょっと変なんだけど。

母は商家の出だから開運=商売繁盛だったみたい。

 

でも普通は破魔矢を買うと知ったのは大人になってだいぶたってからだった。。。。

 

そんな話をしながらお土産ものを冷やかしていたら 「おねーさんたち、ゆっくり食べてきなよ。

蓋なんか開けちまって全部味見していいよ。

ほら、お茶のんでゆっくりしていきなよー」 肌のキレイな看板おばちゃんに誘われて おねーさん という年齢でもないけれどあえて否定もせず (↑いつもだけど・笑) お言葉に甘えて天狗煎餅の味見。

選んだのは生姜味。

買うのは帰りにしようね、って言っていたんだけど 結局その場で買っちゃった。

 

バスを降りてだーいぶ時間がたっちゃった。

ようやく参道へと足を向けます。

 

 

 

 

 

杉の巨木の下をくぐりぬけながら そういえばね、社員旅行の帰りに職場の人たちと来たこともあるんだけど その時に頭から花粉をたくさん浴びちゃったのが 発症する契機になったって人がいるよ なんて話もして

 

奉納の石碑を読みながら歩みを進めます。

すごいねー、五千圓って書いてある。

5,000円で永代供養してもらえたらいいけど・・・・この頃の貨幣価値だと きっとすんごい大金だったんだろうねぇ。

あ、日本橋のなんとかさん、って書いてある。

こっちは北海道からだよ~ なんて盛り上がり

 

 

 

 

鳶職の人たちの記念碑もありました。

境内にも○○組、からの奉納はたくさんあって なるほど、天狗は鳶職の方たちの守り神でもあられるのね。

 

瑠璃門に着いたよ。

あ、ここにも団扇だ。

五色のストライプじゃないのねー。 (曹洞宗 大雄山最乗寺のhpはこちら)

 

まずは総合受付でご朱印をいただいて

開山堂で あ、こっちが五色の垂れ幕だった。

 

鐘楼の鐘は自由についていいんだって。

友達が力強くどーーーーーーーーーん、っ鳴らしたら なんだか人を呼び寄せちゃったみたい。

私たちが行ったときはガラガラだったけど 順番待ちの列ができちゃった。

 

とってもジャパニーズでファンタジックな 獅子や象がその音を聴いてたよ。

 

 

奥に進むにつれ、いかにも邪気が払われそうなひんやりとした空気。

仔犬を連れた狛犬も、霊力が強そうだ。

 

結界門(名前がイイ!)をくぐると、真っ赤な団扇を横にした御真殿が見えてきます。

脇の売店で、いつもそばに置いておけるようストラップ型の御守りを選んで 御神籤をひいたら「他人のための骨折りがいま自分の実に戻ってくる時でもあり だんだんとうれしい状況に場面がひらけてきます」だって。

がんばろっと。

御真殿で手を合わせていたら近くでほら貝の音が・・・・ うわ、ホンモノの山伏だ!!

奥にあがってよさそうだよ、私たちも入ってみよ。

ご本尊のわきには3mくらいかな、大天狗・小天狗が祀られていて感動。

般若心境もいつもうちのお寺で聴いているよりワイルドだ。

荒々しさと有難さに、しばし、ほぉぉぉ・・・・っとなってたよ。

 

 

足がしびれる前にそぉっと退出して、御真殿脇の 天狗の下駄を見に行って きゃーきゃー楽しみながら撮影会。

 

以前来た時よりも何だか増えている気がする 鉄の下駄たち。

 

足柄山は金太郎ゆかりの地なので、まさかりも。

 

 

 私が「おっきー下駄がある」って騒いでいたけれど それを聞いてた友達は まさかこんなに大きいとは思っていたなかったんだって。

ほら、身長152cmの私の背より高いでしょ。

この写真「会社のひとは知らない笑顔だよね、きっと」と親友に言われちゃった。

 

 

その近くにいらした麗しい観音様にも手をあわせ

3枚目の写真の白狐に乗った烏天狗様にも遭遇。

 

さらに350段の石段を上った先には奥の院があるのだけど

今回はここまでで充分満足しちゃったので御真殿から 階段を降りて

 

大天狗様と烏天狗様にもごあいさつ。

この滝は「洗心の滝」という名前だそう。

山岳信仰密教の世界に触れて 「すごかったねー」と感激しながら 山を下ります。

 

「年とって膝が悪くなってからじゃ、来られないねー。

今のうちに、いっぱいお出かけしようね」なんて言いながら。

 

「小田原でもお土産見るよね。

ここでし替えないものだけにしとこうね」って 売店でお土産を選んだら

 

「もちろん天狗蕎麦だよね、でも、どこが天狗なんだろ」 とか言いながらランチ。

 

 

 バスと電車を乗り継いで帰宅の途へ。

近くには、行きたいと思っているルイ・ヴィトンのトランクの私設ミュージアムも 箱根のポーラ美術館もあるんだけど、この日はおあずけ。

かわりに小田原でぶらり途中下車。

 

 

 

この後、仕事の波がどーんと来たので 「あの時出かけてリフレッシュしておいて、ほんとよかった~♡」 と頑張れました。

おかげさまで、こんな風に元気に過ごしてます。