2009年10月 ベルギー(ダム)

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デジャヴ?

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友達との間に「どこでも並木」という合言葉ができたのは、 国立西洋美術館に収蔵されている クロード・モネ≪陽を浴びるポプラ並木≫を記事に載せた頃からだったかな。 ====

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市庁舎の屋根には鐘。 丈夫にある四角い時計は24時間表示みたい。 洒落てるなぁ♡ ここはブルージュから7kmほどの場所にある 「堤防」を意味するダム(Damme)という名の小さな町。 12世紀にブルージュの外港として築かれたそうです。 友達の「とっても素敵な場所だから」という言葉に 胸をときめかせ、 『地球の歩き方』に載る5cm×3.5cmの写真で想像を膨らませていました。

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市庁舎の壁には町の功労者たちのレリーフ。 鐘の音が響く中央広場に車を停め、正面の像を見上げます。 誰だろう??との謎は帰国後に ヤーコプ・ファン・マールラント(1225頃-1300)という作家だと解けました。

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街全体がレンガ色のイメージだったブルージュとは違い 白い壁が多い町並み。 それぞれに個性をもち可愛らしい外観。

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「火曜日はお休みのお店が多いよ」ってことだけど 外から眺めているだけでも楽しいね。 あれ、階段にドラゴンがいるぞ。 細かい部分に凝ったつくりに街の豊かさを感じたり。

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看板もユーモラス。 写真には撮りませんでしたが ダムは「本の町」としても有名だそう。 ブックマーケットの写真もありました。 古本屋さんだけで11軒もあるそうで、 それを目当てにぶらぶら周るのも楽しそう。

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ここは翌日に立ち寄った観光案内所。 奥にはミュージアムもあったみたい。

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この日は夕食の相談をしながら ぐるーっと散策 しているうちに、ついつい撮影に夢中♪

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ここは何のお店だろ インテリアショップ? それともガーデニングショップ?

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少し離れた場所のホテルにチェックインをしてから 食事をしに戻って来たのはこちらのレストラン。 フランス語のメニューもオランダ語のメニューも ちんぷんかんぷん。 友達に質問しながら想像を膨らませ うーん、あとは野生の勘で選んでみよう(笑)

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たくさん歩きまわった後にワインはちょっとアルコール度数強いかな。 ベルギーの地ビールに興味があるので、 「地元のビールだよ」って教えてもらった ティル・オイレンシュピーゲルという名の地ビールで乾杯♪ 市庁舎の前に立っていた銅像の作家 ファン・マールラントが書いた小説の主人公の名前にちなんでいるそう。 ごくり。 色のとおりコクがあって濃厚。 でも、キンキンに冷えた日本の「ぷはーっ」が苦手な私にはかえって飲みやすい。

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「いちばん軽いお料理はどれ?」と お店の人に選んでもらったのが鶏料理。 すごーく美味しかった♡ 付け合わせの洋梨や、ベリーは意外な組み合わせだったけれど クリームソースの濃厚さを酸味がやわらげて これ「有り」ですね~♡

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食後に散歩。 夜に出歩くのは危ないって先入観があったけど 大丈夫なのね。 男の人(友達の旦那様)も居てくれるし安心だ♪ でも、13、4世紀に建てられた聖母教会は幻想的で            ・・・・夜はちょっと怖い。

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車を停めてあった広場もライトアップされていました。 さぁ、ホテルに戻りましょう。

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宿泊したホテルはこちら。 レセプションでは、おじさんとチョコレート色のレトリバー迎えてくれました。 チェックインしたときの写真がこちら。

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部屋はこんなふう。 ひとりで泊るは初めてでドキドキしけれど 気持ちのいい部屋で、ぐっすりと安眠♪

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窓から夕暮れの空を眺めたところ。

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すっきり目覚めた翌朝は雨模様。

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郊外のホテルの朝は時間ゆったりと流れ 朝日を浴びて朝ごはん。 紅茶を頼んだら南部鉄器ででてきたのが驚き。 うちと一緒だ^^ ヨーロッパで流行ってるって聞いたことあるけど ホントなのね。 お料理もいろいろ試してみたけど どれも美味しい♡ ベルギー万歳(←単純・笑) 私はクロワッサンやデニッシュを選んだけど 友達のダンナ様がトーストにバターと蜂蜜をつけて食べてたのも気になって・・・。

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朝食後は運河のほうへ散歩。 ポプラ並木がつづく運河は 煉瓦造りの建物の中を流れるのとはまた違った魅力に溢れてる。

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ここはダムとブルージュを結ぶ遊覧船の船着場。

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その先には可憐な水車。

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さらに先にあるのは 「夕べのビールにちなんだ記念碑だよ」って教えてもらう。 市庁舎の前にある銅像の作家ヤーコプ・ファン・マールラント 『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』という作品の記念碑だそう。

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観光案内所で買ったこのカードが その物語の絵かな。

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いつのまにか雨はやんで 家々の窓辺や

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停めてある車を眺めながら町の中心へと戻ります。

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夜に訪れた聖母教会へ再び足を運び あれ、観光シーズンが終わってしまったから 中へは入れないみたい。

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この上は屋根があったのかもしれないね なんて話しながら敷地内で思い思いに写真を撮り

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覗いてみた裏庭は墓地。 ここにヤーコプ・ファン・マールラントが眠っていると知ったのも 帰国後のこと。

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のんびりと教会の先へと歩いていくと

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羊が迎えてくれました。 おいでおいで~♪

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気分はすっかり『ベイブ』なの。 レディたち、こちらへいらしていただけませんか?

頭の中はこんなふう。

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車に戻り、さらに町はずれへと足をのばし

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旦那さまが車を停めてくださったのは橋の手前。

映画を観たときに、現実にその場所に立つとは思いもよらなかったけれど このあたりのどこかがフェルメールの有名な作品を題材とした 『真珠の耳飾りの少女』のロケ地なんですって。 1'07"に並木の風景が出てきます。

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本当に、いろいろな出会いに導かれていたんだなぁ。。。 水面に写る幻想的な風景を眺めながら考える。 人と人のつながりって不思議・・・

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現実的な距離と心理的な距離は別のものね。 離れていても心はつながっているんだね。 会えなくても行動がシンクロしていることも。

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この先、並木はどこへ私を導いていくんだろう。     いままでのすべての出会いに          改めて感謝を捧げます。

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ふたたび高速道路へ戻ると 窓の外には現代的な風車。

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穏やかで満ち足りた思いに充たされて 次の町へと向かいます。