色の魔法にかけられて * メアリー・ブレア展

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メアリー・ブレアをご存じですか? 私が初めて彼女を知ったのは2006年のディズニー・アート展のことでした。 ・・・って75分待ちで入れなかったんですけど(涙) グッズ売り場を覗き、図書室で図録をめくって帰ってきたおもひで

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そして、その図録で「覚えておこう♡」と心に刻んだのが彼女 メアリー・ブレアでした。 ルソーやマティスやクレーが好きな私にはツボ♡ 軽やかでマジカルに彩られた 愛情いっぱいのやさしい絵たち。 ====

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白いうさぎを追いかけるアリスを追いかけて 東京都現代美術館へ。

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地下鉄の階段を昇ったら大粒の雨が降っていたけど まぁ、いいか。 早足で歩けば大丈夫じゃない?

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矢印と、てんとうむしの石畳に導かれて グッズ売り場で傘を買っちゃおうかな、なんて思ったり。

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あ、美術館が見えてきたよ。

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うさぎの穴の入口に到着~。

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1911年生まれのメアリーは世界恐慌がはじまった1929年に高校を卒業し、 奨学金を得て水彩画とイラストレーションを美術学院で学びます。 そこで夫となるリー・ブレアと出会い結婚。 ふたりは生活のためにアニメーション映画の世界へ足を踏み入れます。

ディズニー社ではリーの兄のプレストン・ブレアが『ファンタジア』の 『魔法使いの弟子』や『時の踊り』の原画を描いていました。 1940年公開の『ファンタジア』は、 私が自分の意思で映画に行きはじめた初めの頃に観て 「なんじゃこりゃ~♡」とディズニーに開眼した作品。 ピアノっ子でもあった私はクラシックとアニメーションの融合に ノックアウトされたのでした。 しかも、カバとワニのパ・ド・ドゥだし^^ ゾウのコールドバレエもサイコー!! リー・ブレアは『ファンタジア』の冒頭の『トッカータとフーガ』の原画を担当。 この抽象表現もバッハの雰囲気にぴったりで衝撃! メアリーは、1939年に『ダンボ』と『レディー』(のちの『わんわん物語』)の 準備段階水彩画の制作スタッフとしてディズニー・スタジオに採用されました。 もしかして、酔ったダンボが幻覚で見るあのピンクの象を描いてた??? と期待しましたが、展示作品には見当たりませんでした。。。 残念。

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『ファンタジア』は上演のたびに新しいエピソードを付け加えていくという構想があり、 メアリーは、その続編として『ベイビー・バレエ』の原画を描きます。 興行の失敗により作成が見送られることとなりましたが これ、今からでも作ってもらえないかしら。。。。。 おむつや安全ピン、コウノトリと踊る赤ちゃんのバレエ 観たいですよね~♪

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アニメーションの仕事に物足りなさを感じていたメアリーは ディズニー社を退きますが、 政府から南米行きを依頼されていたディズニーの 1941年のブラジルへの旅に同行し、 人生の転機を迎えます。 色彩に目覚めたみたい。 そして、その画がウォルト・ディズニーの目にとまります。

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『シンデレラ』 1950年2月15日公開 美術監督として登用されたメアリーは、 多くのコンセプト・アートを手掛けます。 実際に映画で採用されたキャラクターと彼女の原画には 隔たりがありますが、色彩や背景、作品全体のイメージはそのまま。

個人的には、この作品のシンデレラは 魔法にかけられる前のほうが可愛いと思ってたりする。。。。。 大人になって観た作品ですが、意外と勝気なんですよね、彼女。 さすが、アメリカの映画だなぁ・・・と驚いた記憶があります。

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ふしぎの国のアリス』 1951年7月28日公開 有名なテニエルの挿絵より、だーーいぶ可愛い。 これを採用したのはものすごく英断だったのではなかろうか。

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ねっ。

こちらは、鍵のシーン。 ドアをくぐりぬけるために小さくなる薬を飲んだら 鍵に手が届かなくなります。 大きくなって鍵に手が届いたらこんどは 扉を通れない。 泣いてしまったアリス。 いつも"I wonder" "If I could...."と自分と対話している彼女ですが 小さくなったり大きくなったりの繰り返しで、 自分の大きさを見失ってしまいまい 涙の海で遭難し、ドードーと出会います。 英国文学が原作のディズニー映画は、ちゃーんとイギリス英語なんですよね。 英国人に英語を習ったので、クイーンズ・イングリッシュはとても懐かしい響き。 その響きを聞きたくなった時に観たりもする。

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『青い自動車』 1952年6月6日公開 観たことがない映画でしたが 青い自動車にLove♡ ph_index_01.jpgph_index_02.jpgmarch.jpg 父が最初に買った自動車(=私が初めて乗った車)は 上段のブルーのスバル360(この車には"てんとうむし"という愛称があったんですってね!!) 私が初めて買った自動車も偶然だけどブルーのマーチ(下段)だったの。

映画のあらすじはWikipediaにありました。 (興味のある方はこちらでどうぞ^^)

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『小さな家』 1952年8月8日公開 バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」の映画化でも メアリーがコンセプト・アートを描いています。 誰もが幼いころに読んだであろう絵本ですよね。 私も大好きでした^^ (加筆)

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『ピーター・パン』 1953年2月5日公開 彼女が手がけたのは珠玉の名作ばかり♡ クリエーター泣かせの平面的な原画だったそうですが 1941年のブラジル旅行を彷彿とさせる この↓森は間違いなく「彼女の」森ですね^^

ピーターが人魚の入り江へウェンディーを連れて行った後、 リーダーに任命されたジョンの後ろを迷子たちが 「リーダーに続け♪」とネバー・ランドを行進していく 楽しい場面はお気に入り。   ふぉーろうぇ・っざ・りーだっざ・りーだ     ぃ・ふぉーろうぇ・っざ・りーだっざ・りーだ  ほ・えっば・ひーめごっ♪ と一緒に歌うよ~

わたしはとべる (講談社の翻訳絵本クラシックセレクション)

わたしはとべる (講談社の翻訳絵本クラシックセレクション)

  • 作者: ルース クラウス
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 大型本
 

『わたしはとべる』 初版1951年 『ピーター・パン』の公開前日に 家族との時間を大切にするため 再びディズニー社を退職したメアリーは フリーランスで絵本や広告、デザインの仕事をはじめます。

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ココアの広告では、ココアを飲みながらとぶー~ ここから開放感のある1階の展示室に移り、 高い天井と自然光のあたる開放感のある展示も素敵。

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そして、またウォルト・ディズニーからの依頼が舞い込んできたのは 1964年世界博覧会のアトラクションである 『イッツ・ア・スモール・ワールド』。 最初からディズニー・ランドにあったわけじゃなかったんですね。 はじめて知りました。

youtubeで見つけたその映像(日本は4'10"から)。 東京ディズニーランドのアトラクションとは人形たちが少し違うけれど 世界観はそのまま。 展示室もアトラクションに入り込んだような演出で 360度の映像と音の世界に、わくわく!!!

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その先にの撮影スポット♪で ほっと一息。 レモネードガールと

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道に迷ったアリスに出会いました。 ねぇアリス、出口はもうちょっと先ですか?

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ウォルト・ディズニーが1966年に亡くなり、 彼女の最後の仕事はフロリダのウォルト・ディズニーワールドにある コンテンポラリ・ホテルの壁画となりました。 ネイティブ・アメリカンの子供たちが シアワセな空気で包んでくれます。

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第一線を退いた 晩年の作品はアクリル絵の具などで 激しい色彩の裸婦などを描き、 賛否がわかれているようですが 私は嫌いじゃないな。

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お土産に買ったのは図録とマグカップ。 It's A Small World 柄で 直径10.5cmのビッグサイズ。 うん、スープが飲める大きさね♪ ってふたつ買いました。

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ポストカードも買ったら予算オーバで 傘は買えなくなっちゃった。 ま、いっか。 雨もあがってたしね。

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今回の企画展は10月4日までで巡回なし!! 世界初のスケールの、たった一度の貴重な機会ということですので 興味のある方はぜひ足を運ばれてはいかがでしょう。 では、また~^^