ステップアップクラス(ボルドー)

ボルドーの講義。
といっても有名な1855年格付けの61シャトーではございませんことよ。
21世紀のボルドー・ワインを嗜む回。

ボルドーワイン大好き!
今回のテイスティング・コメントはいつもより気合が入っています(笑)

今回のてんとうむし的格付けでハートふたつは Chateau KAROLUS 2001。
赤いフルーツ、黒いフルーツの香りに加えて、樽からくるコーヒーのようなチョコレートのような香りがLovely♪
アタックはなめらかで酸味もあり、タンニンはしっかり。
余韻に渋みとフローラルな香り。
メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン33%、カベルネ・フラン17%
チョコレート風味にボルドーらしい渋みがちゃーんとあって、「こうでなくっちゃねっ♪」という味。

てんとうむし的格付けハートひとつは LA CLEMENCE 2003。
赤いフルーツのコンフィとミネラルの香り。
カカオの香りもあり、フィネスのあるエレガントな印象。
アタックはなめらかで、収斂みはあるけれどまろやかなタンニン。
余韻は中程度から長めで花と果実の香り。
いま飲み頃の重厚なワイン。
品種はメルロー100%。
今回は僅差で、すごく悩んだのですが、こちらはボリュームが大きくて渋みが控えめ。
スレンダーなタイプが好みの私には次点。

けれども、私の好む、青っぽい茎っぽい香り、しっかりとしたタンニンをもつカベルネ・ソーヴィニヨンという品種の多いクラシックなタイプではシンデレラになれないらしい。。。。
そのタイプは5大シャトーが確固たる地位を築いているからね。
格付けに縛られない土地は自由に試行錯誤ができるので、なめらかなタンニンと土っぽさ、ケモノっぽさを持つメルローという品種の比率が近年高まっているそうです。

というわけで、ロバート・パーカー氏は私の嗜好と逆。
パーカーポイントはハートひとつの方が高いらしい。。。。。
たしかにパワフルでグラマラスなワインはアメリカ人に好まれそう(偏見??)
お値段の差は3倍なので、パーカー氏と好みが一致しなくて、ほっとした(笑)

では、シャトーのセカンド・ワインとシンデレラワインでは、どちらのコスト・パフォーマンスが高いのかなぁ・・・・


あわせるお料理は鴨。