ブルガリアのダマスクローズについて

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 母が華道師範、父方には花屋が3軒、という環境で切り花に囲まれて育ったにもかかわらず根のある植物を好み、長年の趣味はガーデニング。ひとくちにガーデニングといっても、季節ごとの草花を楽しむタイプや、観葉植物や多肉植物、野草、蘭など、ある特定の植物を集中的に育てるタイプがあり、なかでもバラを偏愛する園芸家はロザリアンと呼ばれます。ロザリアンであった一時期、我が家のベランダはバラの鉢植えで埋め尽くされていました。

 栽培知識を深め、近隣のバラ園にも足を運ぶうち、バラには多種多様な品種があることを知りました。改良が進んだ品種は、病害虫に弱く手がかかる。当時は中国料理店も持つ会社に勤めていたこともあり、しぜんと集まったのは香りに馴染みのあるチャイナローズ。四季咲きで紅茶や中国茶のような爽やかな香りを持つ園芸品種のオールドローズです。それでも、香料用バラは憧れ。いつか開花期にあわせ、産地として有名なフランスのグラースを旅しようと、仕事のスケジュールを睨みながら、来年こそ、来年こそ、と願いつづけていました。

 

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ロザリアンだった頃の我が家のベランダ


 春から初夏にかけて繁忙期が続く仕事を続けながら、ガーデニングで得た知識は、ソムリエ試験ではブドウの栽培や品種の理解に大きく役立ちました。ワイナリーに足を運ぶようになると、ブドウ畑の傍らにバラの姿をよく見かけます。環境の変化に影響を受けやすいバラをそばに置くことで、ブドウに害が及ぶ前に手を打つことができるためだそう。時を経て、旅の目的地は震災後の被災地やバルカン半島に移り、多忙で顧みる余裕のなくなったベランダのバラは、哀しくも病害虫で絶滅。現在ではハーブをメインとしたキッチンガーデンに様変わりしています。

 

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 育てることのなくなったバラの知識は、頭の片隅に追いやられていましたが、この春突然、必要不可欠に!営業自粛に伴い開設したオンラインショップで、ブルガリアのバラ製品を取り扱いをはじめ、商品知識として新しい角度から学びはじめました。

 世界最高品質を誇るブルガリアのダマスクローズ。無農薬栽培や、ワインや養蜂など、キリスト教世界の食文化を調べるうえで必ず登場する修道院とのかかわりなど、興味はつきません。諦めていた「聖地詣で」の目的地は、フランスからブルガリアの「バラの谷」へと進路を変え、現実味を帯びてきました。人生とは不思議なものです。

 

 長い前置きとなりましたが、以下、長年の園芸や美術愛好家としての知識と、精油の生成や効能などは最近の知識。ひさしぶりの長文ですが、今後も加筆修正していきます。

 

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