ブルガリアのダマスクローズについて

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 母が華道師範、父方には花屋が3軒、という環境で切り花に囲まれて育ったにもかかわらず根のある植物を好み、長年の趣味はガーデニング。ひとくちにガーデニングといっても、季節ごとの草花を楽しむタイプや、観葉植物や多肉植物、野草、蘭など、ある特定の植物を集中的に育てるタイプがあり、なかでもバラを偏愛する園芸家はロザリアンと呼ばれます。ロザリアンであった一時期、我が家のベランダはバラの鉢植えで埋め尽くされていました。

  

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ロザリアンだった頃の我が家のベランダ


 時を経て、旅の目的地は震災後の被災地やバルカン半島に移り、多忙で顧みる余裕のなくなったベランダのバラは、哀しくも病害虫で絶滅。現在ではハーブをメインとしたキッチンガーデンに様変わりしています。

 

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 育てることのなくなったバラの知識は、頭の片隅に追いやられていましたが、この春突然、必要不可欠に!営業自粛に伴い開設したオンラインショップで、ブルガリアのバラ製品を取り扱いをはじめ、商品知識として新しい角度から学びはじめました。

 世界最高品質を誇るブルガリアのダマスクローズ。無農薬栽培や、ワインや養蜂など、キリスト教世界の食文化を調べるうえで必ず登場する修道院とのかかわりなど、興味はつきません。諦めていた「聖地詣で」の目的地は、フランスからブルガリアの「バラの谷」へと進路を変え、現実味を帯びてきました。人生とは不思議なものです。

 

 長い前置きとなりましたが、以下、長年の園芸や美術愛好家としての知識と、精油の生成や効能などは最近の知識。ひさしぶりの長文ですが、今後も加筆修正していきます。

 

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ご無沙汰の間の記

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2月の半ばより、いわゆる「3密」に該当するSerbian Nightは営業を自粛しております。

 

飲食業の抱えていた体質的、構造的な問題は、感染の影響が広がるなかで皆様がご存知になったとおり。何か事業の核となるものを、もうひとつ持たなければ、と考えていました。催事の中止がきっかけで始めた通販(Select Shop "DOMAĆA")ですが、お客様により良いサービスが提供できるよう、しっかりと育てていきます。

 

不安の種はつきませんが、「病は気から」とも言いますし。規則正しい生活や「健康でいること」「機嫌よくいること」を心がけ、公的融資や支援等を活用し、事業存続をはかっています。

 

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 先日ホームページの問い合わせに英文が届き、「??」と開くと(以下和訳)

 

「こんにちは、Instagramであなたを見つけました。
うわー!あなたの料理はとてもよさそう!
本格的なセルビア料理がたくさんありますね。

私の家族はセルビア人で、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーに65年めのレストランがあります。

いつか日本で会いましょう。日本が大好きです!
私はサンフランシスコの近くに住んでいます。安全を保ち、元気になりましょう!」

という内容の、セルビアアメリカ人2世からのメッセージでした。

 

この先どうセルビア料理を続けていくか。
社会的に意義のある仕事であれば、続くはずですが、そもそも私の仕事って社会に求められてる?と、マイナス思考に陥りがちでしたが、この世界に一人でも自分の仕事を認めてくれる人がいるのだ。と、その存在に励まされました。

 

あまりの感激に当日は返信が出来ませんでしたが、翌日、日本でセルビア女性から「おばあちゃんのレシピ」を学んだこと。ウィスコンシンのレストランをこちらからも訪問したと返信。『Three Brothers』というレストランで、やはり料理上手のおばあ様がいらっしゃるそうです。料理は世界をつなぐ力をもっていた。いつかアメリカに渡った Grand Mother's Recepi を味わいに行かねば。

www.tripadvisor.jp

 

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「テーブルにつく」とは、和解を志す言葉。

人と人とが顔をあわせることが難しい日々のなか、疲弊する現場や、分断のニュースが多く聞こえます。巣ごもりのなか、人と人との心をつなぐ「食」と「テーブル」の役目を改めて感じます。

 

先の見通しの難しい日々ですが、新型コロナウィルスは感染をしても症状の出ないケースも多いようです。どうぞ、できる限り人込みを避け、ご自愛ください。

 

パーティ料理人の出番はまだ先のようですが。 

また皆さまにお会いし、料理を召し上がっていただく日を楽しみに力を蓄えます。

 

serbian-night.com

 

 

web shop “DOMACA“ をオープンしました

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セルビア共和国の位置するバルカン半島は、最初で最後のヨーロッパ。

知られざる美食大国です。

Select Shop "DOMACA(ドマチャ)"は、南東欧の食と文化を伝えるセレクトショップ。pop-upレストラン『セルビアンナイト』の姉妹店としてwebでの営業をはじめました。

かねてより、料理だけではなく文化についても知りたいというお客様からのリクエストにより、セルビアンナイト席上でも物販や本の紹介をしていました。

おかげさまで、法人化により取引できる相手先が増えました。セルビア製品をお探しのお客様に「それはどこで買えるの?」と尋ねられたとき、「ドマチャで扱っています」と答えられることが増えるよう、食材も増やして行きます。

 

アイヴァルはもちろんここで購入いただけます。
トップページの写真は、セルビアの山並みとカイマック。
(カイマックは将来の野望として)

こちらのリンク先から覗いてみてください。

ウェブショップ運営初心者のため、不行き届きの面があるかもしれませんが、食を入り口として、南東欧の文化の入り口になるよう励みます。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

domaca.raku-uru.jp