ご無沙汰の間の記

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2月の半ばより、いわゆる「3密」に該当するSerbian Nightは営業を自粛しております。

 

飲食業の抱えていた体質的、構造的な問題は、感染の影響が広がるなかで皆様がご存知になったとおり。何か事業の核となるものを、もうひとつ持たなければ、と考えていました。催事の中止がきっかけで始めた通販(Select Shop "DOMAĆA")ですが、お客様により良いサービスが提供できるよう、しっかりと育てていきます。

 

不安の種はつきませんが、「病は気から」とも言いますし。規則正しい生活や「健康でいること」「機嫌よくいること」を心がけ、公的融資や支援等を活用し、事業存続をはかっています。

 

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 先日ホームページの問い合わせに英文が届き、「??」と開くと(以下和訳)

 

「こんにちは、Instagramであなたを見つけました。
うわー!あなたの料理はとてもよさそう!
本格的なセルビア料理がたくさんありますね。

私の家族はセルビア人で、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーに65年めのレストランがあります。

いつか日本で会いましょう。日本が大好きです!
私はサンフランシスコの近くに住んでいます。安全を保ち、元気になりましょう!」

という内容の、セルビアアメリカ人2世からのメッセージでした。

 

この先どうセルビア料理を続けていくか。
社会的に意義のある仕事であれば、続くはずですが、そもそも私の仕事って社会に求められてる?と、マイナス思考に陥りがちでしたが、この世界に一人でも自分の仕事を認めてくれる人がいるのだ。と、その存在に励まされました。

 

あまりの感激に当日は返信が出来ませんでしたが、翌日、日本でセルビア女性から「おばあちゃんのレシピ」を学んだこと。ウィスコンシンのレストランをこちらからも訪問したと返信。『Three Brothers』というレストランで、やはり料理上手のおばあ様がいらっしゃるそうです。料理は世界をつなぐ力をもっていた。いつかアメリカに渡った Grand Mother's Recepi を味わいに行かねば。

www.tripadvisor.jp

 

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「テーブルにつく」とは、和解を志す言葉。

人と人とが顔をあわせることが難しい日々のなか、疲弊する現場や、分断のニュースが多く聞こえます。巣ごもりのなか、人と人との心をつなぐ「食」と「テーブル」の役目を改めて感じます。

 

先の見通しの難しい日々ですが、新型コロナウィルスは感染をしても症状の出ないケースも多いようです。どうぞ、できる限り人込みを避け、ご自愛ください。

 

パーティ料理人の出番はまだ先のようですが。 

また皆さまにお会いし、料理を召し上がっていただく日を楽しみに力を蓄えます。

 

serbian-night.com

 

 

web shop “DOMACA“ をオープンしました

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セルビア共和国の位置するバルカン半島は、最初で最後のヨーロッパ。

知られざる美食大国です。

Select Shop "DOMACA(ドマチャ)"は、南東欧の食と文化を伝えるセレクトショップ。pop-upレストラン『セルビアンナイト』の姉妹店としてwebでの営業をはじめました。

かねてより、料理だけではなく文化についても知りたいというお客様からのリクエストにより、セルビアンナイト席上でも物販や本の紹介をしていました。

おかげさまで、法人化により取引できる相手先が増えました。セルビア製品をお探しのお客様に「それはどこで買えるの?」と尋ねられたとき、「ドマチャで扱っています」と答えられることが増えるよう、食材も増やして行きます。

 

アイヴァルはもちろんここで購入いただけます。
トップページの写真は、セルビアの山並みとカイマック。
(カイマックは将来の野望として)

こちらのリンク先から覗いてみてください。

ウェブショップ運営初心者のため、不行き届きの面があるかもしれませんが、食を入り口として、南東欧の文化の入り口になるよう励みます。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

domaca.raku-uru.jp

 

Serbian Night @渋谷コラボカフェ Vol.19

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おかげさまで、19回目のSerbian NIght@渋谷コラボカフェも無事終了。

今回も常連のお客様と、これを機会にはじめてセルビア料理と文化にふれたというお客様が半々でしたが、偶然にも国は違えど民族舞踊という共通点をお持ちでした。

 

料理やお酒にとどまらず、セルビアそして、中国、キューバそれぞれの民族舞踊についても会話がはずむ様子を、キッチンから嬉しく拝見。

セルビア産ひまわり蜂蜜と土着品種プロクパッツの赤ワインが絶賛をあび、どちらも推してきた甲斐がありました。

 

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