2016年9月 クロアチア(ポレチ、ワイナリー)
クロアチア&スロベニア旅の4日めの9月21日はイストリア半島ロヴィニで迎える最後の朝。
この日の予定は:
朝:朝食後Buje(ブーイエ)地方へ移動(63km・47分)。Vina Lagunaでメルロー収穫体験および昼食。
午前:Porec(ポレチ)観光後、Buje(ブーイエ)のKabola Wineryにてワイナリー見学および試飲。
夜:スロベニアに移動。Terme Krkka (Strunjan)泊。
荷物をまとめて出発し、フィヨルドの展望台があるハイウェイの休憩所に立ち寄りました。 北欧のように氷河で削り取られた河ではありませんが、絶景ポイントとなっています。
展望台横にある品ぞろえが秀逸な売店。手前右のカゴに売られていた干しイチジクを買いました。
木枠に小瓶を納めたセットをよく見かけました。ハチミツラキヤのボトルデザインが可愛い。
Buje(ブーイエ)地方のVina Lagunaでの出迎えは、マルヴァジア種の白ワインテイスティングから
メルロー種の収穫体験
ワイナリー横ではグラッパ用搾りかすの山が芳しい香りを発していました
プレミアブランドを熟成するセラー
225ℓのオークやアカシアの樽を使用 1960年代のVina Lagunaは200エーカーの自社畑で、土着品種のマルヴァジア(白)、テラン(黒)をはじめ国際品種のカベルネソーヴィニヨンやメルローを生育し、収穫には1か月を要し手摘み4割、機械6割で一部葡萄の購入もあるそうです。ステンレスタンクで1年熟成。マルヴァジア種の白ワインが生産量の50%で日本には未入荷。
プレミアブランドは7~8か月ステンレス樽で発酵ののち10~12か月、最長で3年クロアチア産木樽で発酵。クロアチアの大手スーパーKonzumにワインを卸しているそうです。
私たちはメルローの収穫体験ののち、ワイナリーを見学し、試飲と試食。のつもりが立派なお食事。
Miške(ミシュケ)はどこで食べても美味しい
ショップでは地元のお客様が次々と蛇口からの量り売りドラフトワインを買っていくのが面白く、私も日本から持参したペットボトルで購入しました。500mlで約124円。ミネラルウォーター並の価格に驚き。
バスで移動し、現地ガイドさんの地元Porec(ポレチ)観光へ
ヴェニスまで海路で1日、150kmという距離にあるローマ時代から2000年以上続く街
エウフラシウス聖堂は外側から説明を聞き、街を散策
バスでスロベニア国境近くのKabola Wineryに到着。玄関脇にアンフォラの壺
1891年から続くKabola Wineryは、すべて自社畑のブドウで白ブドウのミュスカ、マルヴァジア、黒ブドウのテラン等をオーガニックな方法で栽培し、アンフォラ(素焼きの壺)を使った醸造を行っていました。
アンフォラで醸造って・・・ワインの教本でしか見たことも聞いたこともなかったので驚愕!
テラン種はイストリア半島のスラボニア・オーク大樽で熟成
マルヴァジア種80%、ピノ・ノワール、シャルドネで仕込んだスパークリングはトラディショナル方式で醸造
テイスティングルームでじっくり試飲し、スパークリングを購入しました。
ワイナリー全体での年間生産本数は100,000本でヨーロッパ諸国で販売し、日本には未入荷だそうです。
木樽の焼印は、中に何のワインが入っているかではなく、どんな木をどのように加工したかが記されています。
ところで、ステンレス樽や木樽による醸造および発酵の違いは、日本人に身近なお米を何でどう炊くかで考えればイメージしやすいかと思います。
大雑把なイメージで言ってしまうとワインのステンレス発酵はご飯を炊飯器で炊くような雰囲気で、アンフォラで発酵というと、土鍋ごはんのようなものでしょうか。木樽での熟成は炊いたご飯をおひつで保管しているような。
大樽では木の香りがあまり写らず、小さな樽はワインにその香りが移りやすく、木を樽に加工するうえで内部に熱を加えることが必要ですが、その焼き具合によっても樽の薫りが変わるので、それは醸造家がどんなワインをつくりたいかによって選ぶんだよ、などなどプチ薀蓄を披露した一日でした。
バスで国境を通過しスロベニアに入国
スロベニアのStrunjan(ストゥルニャン)のホテルTerme Krkkaに到着。
クロアチア国内をずっと運転してくれたダニエル(左から2人目)とはここでお別れ。
ホテルのウェルカムドリンクはレフォスク種の赤ワイン。クロアチアのテランと同じ品種が別の名前で呼ばれていました。
ホテルの夕食バイキング。クロアチアにはなかったアイバルが!
旅はまだまだ続きます。