2016年6月 はちみつ紀行・養蜂場の夏支度
3~5月にかけ湘南T-siteで開講された『はちみつ収穫体験』に参加し、巣枠の作成、オリジナルラベルのデザイン、採蜜を体験しました。
講座は終了しましたが、そのとき作成した巣枠はその後も巣箱に収まり役目を続けているそうです。
私の名前が刻印された巣枠がいまどうなっているか。 講座でお世話になった養蜂家さんのご厚意で、室内を飛び出し、三浦半島の巣枠と蜜源の森を見学してきました。
まずは大楠山のSYOKU-YABO-食の野望農園へ。
農園でつくられた野菜をその場で食べられる屋台もあり、ライブ会場やガーデンウェディング 子どもの遊び場としても近隣住民に愛されている場所のため、 養蜂場も人にとても近い。
人を刺すことのないよう、飼育にとても気を使われているそうです。
飼育。そうなんです。飼育なんです。
人間に長い年月飼いならされたミツバチは家畜なのだそう。
養蜂場で採蜜の説明を聞いていると、牧場で聞く搾乳の話と重なる部分を感じることが多くあります。
5月末のハチミツ収穫体験で採蜜した巣枠が納まっている巣枠は、女王蜂の世代交代中。 うまくいかないと、群れが滅びてしまうため養蜂家が見守り、必要な場合には導くそう。
頭の中が不思議の国のアリスの世界になってくる。。。
ハートの女王が「その者の首をはねよ」と叫び、その女王を上から大きな手がつまみだす。。。
網のかかった防護服の大きな帽子をかぶって横で見ている私。
シュールだ。
まさか蜂がわさわさ動き回っている巣枠を自分の手で持つ日が来るとは、 人生ってびっくり箱だわー!と、感動。
続いて小網代の森へ。
こちらにの森の上に巣箱が設置してあり、蜂たちの蜜源となっています。
余談ですが、予備知識ゼロで行きましたが、帰宅後にネットで検索をしたところ2014年に「ほぼ日刊イトイ新聞」で関連記事を読んでいたことを思い出しました。
また読み返そう。
巣箱のあるかぼちゃ畑脇から坂を降りていくと、頭の中の世界は『不思議の国のアリス』から、アカテガニが樹液を求めてやってくる『となりのトトロ』の森へ。
ここは三浦だから熊はいませんよね?と前を歩く養蜂家さんに確認。
「アライグマやリスはいるけどね」だって。
トンビにお弁当のおかずをさらわれることもあるらしい。
途は干潟へと続き、干潮の浜で目を凝らすと足元には無数のシオマネキがハサミを振り回していました。
ヨシ原の中ボードウォークはへ続きます。
湿原に半夏生の一群が咲いていました。
ひとの目には美しいけれど、ミツバチにとってはそれほどでもないのかな。
ボードウォークが切れ、『もののけ姫』のような山道に入ると、 朝まで降り続いた雨で水を増した水路はオフィーリアが流れてきそう。
「でも、いまはそれも樹木希林だよね(笑)」
倒れた樹肌に見える白いひらひらのキノコ。 キクラゲみたいだね。
料理家はなんでも食べようとして危ない(笑)
でも、いかにも毒々しい赤いキノコは、やめておこうと思う。
さらに奥へ進むと高さ1mほどのシダが現れてうっそうとした度合が進みます。
ひとりだとちょっと怖い『ジュラシックパーク』のような森。
「ティラノザウルスが出てきたらどうしよう」
なんて妄想を話し続けている横で、 ここにもハゼが。
カラスザンショが。
ヤブカラシもあるけれど蜜を溜めるほどじゃないんだよなー
と、養蜂家さんは「うちの子」たちの蜜源となる 花の咲く木や草をチェックしてる。
ふむ、人の目に「花」とわかりやすいものだけが花ではないのである。
学びの一日をありがとうございました。
special thanks to 大仙養蜂園