2014年1月 福島県いわき市(オーガニックコットンプロジェクト)

f:id:ladybug-noriko:20210205160334j:plain

年明けに「福島でのボランティア活動に参加したいんだけど・・・」
と友達にメールしたところ、
「ちょうど行こうと思っているツアーがあるよ」ということで
一緒に申し込みをしてもらい、昨日参加してきました。

 

 

2012年からはじまったふくしまオーガニックコットンプロジェクトは、
そもそも古着リサイクルをしていた団体が東日本大震災後の農業再生を目指し
食用ではなく塩害にも強い綿を有機栽培で育てる取組をはじめたそうです。

 

この日の作業場所、木田ファームに到着。
もふもふした茶綿を収穫します。

綿の色が枯れ枝に同化しているので最初はちょっと探すのが難しい。

 

ビニール袋に集まった綿は柴犬の仔犬のおなかみたい。

 

この日参加したボランティア14名と農家の方が収穫した綿をすべて集めます。

 

この日は秋からつづいた収穫の最終日。皆で綿花を引き抜きます。

 

抜いた綿花、杭やロープも畑の端に集めます。

私も引き抜いた綿花に載って踏みつけて山を落ち着かせたよ。

 

来年の植え付けに向けて土を休ませます。

 

道具の片づけ中。
畑の向こう側にはオリーブの木
中野区と小豆島の協力もと、オリーブプロジェクトも進行中とのことでした。

 

収穫した茶綿はビニール袋ぎゅうぎゅう詰で2袋になりました。
2012年からはじめた2年目は、25か所3haの畑に3000名以上のボランティアが参加し、昨年の約300 kgを上回る収穫が見込まれているそうです。

 

お昼の心づくしのお弁当は、ヘルシー!

 

そして、このプロジェクトに賛同し、これからも福島で農業を続ける道を選んだ

語り部さんのお話し。

震災前からずっと、震災ののちもずっと考えて考えて考え続けたであろう言葉は深かった。

 

これからは、男性が理屈で考えたことではなく、

女性の「すてき」「楽しそう」というひらめきについてきくべきだ。

都会の会議室でも語りつくされたような言葉のなかの覚悟が深い。

 

 

昼食後はワークショップ。
これは綿花から綿と種を分ける器具。

 

ローラーをくるくる回すと、綿が向こうに、種が手前にぽとぽと落ちる。

 

とりわけた綿は、弓ではじいてゴミを落とします。

 

綿からの糸紡ぎ。
とってもとっても難しくて私は挫折したけど、初めてでも上手な人もいた。
ソンケー!

 

先生がつむぐとこんなふう。
手紬の糸で編み物とかできたらステキだね。

 

そして、コットンベイブも手作り。
私はこっちのほうがうまくいったから、できることがあってほっとしちゃった。。

 

そして、グッズのオーガニックコットンベイブやオリジナルTシャツは、
何事もなかったかのように、とにかくとっても可愛い!

 

在来種の茶綿という品種の収穫された綿が集まると
柴犬の仔犬のおなかのようでもふもふ。
収穫の喜びと綿花から糸を紡ぐ楽しさ、グッズの愛らしさに魅了されました。

 

かんぽの宿で入浴のため、バスで市内を移動。
まだまだ残る瓦礫。

 

小名浜漁港の"ららみゅう"でお買い物タイム。

 

友達に生ガキが食べられるよ、って聞いたので

もちろん食べたよ~。

 

日帰りで遅い帰宅だったので、お刺身は断念。
いくらや鯛のカマボコなどなど買ってきました

 

 

たった1度、1日だけ訪れただけの福島という土地について
経験もほんのわずかで、感情も未消化なままで
語るべき言葉を探すのはとても難しい。
もちろん私だって福島産という言葉にためらう心がまったくないわけじゃない。
もうすぐ3年目をむかえようとする今も
私を含む消費者の心の奥に今もこびりつく風評を、
ふんわりと乗り越えさせる福島のしなやかな力に心を動かされたよ。

 

しばらく足を向けられないと、いままで訪れたあの空や人に会いたくて、
行きたくてたまらなくなる東北ですが
ひとりで運転して気軽に行ける距離でもないためなかなか難しいのが現状。
でも、何とか時間をつくって行けるときに行ける土地にひょっこり現れるので、
現地で顔をあわせることがあったら、みなさまよろしくお願いいたします。