2012年10月 宮城県石巻市(畑の瓦礫撤去)
金曜日の夜に高速バスに乗り、石巻のNPO事務所で働いている栄さんを訪ねてきました。
彼女が働いているJENは震災直後から炊き出しや瓦礫の撤去などを行い、現在は漁業支援が中心というこで今回の作業も牡鹿半島の浜だろうと予測して出かけました。
とはいえ、ボランティアの作業は当日になってみないとわからないもの。
行ってみると、ちょうどはじまったという農業支援のお手伝いとなりました。
今回の作業場所
作業場所は、いつも牡鹿半島へ向かう時に高速を降りる矢本のほど近く、通いなれた国道脇の上釜地区の畑でした。
海岸線にほど近い農家というロケーションは、昨年の6月に初めて宍倉さんに連れて行ってもらったボランティアで泥だしをした若林地区の民家を思い出させるものでした。
そして何より驚いたのは、民家の内部に津波の爪痕がまざまざと残っていたこと。
進んでいる時間、止まっている時間が混在する東北の状況をまた感じる旅となりました。
いままでは東京から来たボランティアスタッフのみのグループで作業を行ってましたが、今回は現地スタッフと親しく言葉を交わすことができました。
そのなかで、震災から1年半たったいま、なぜそれまで縁もゆかりもなかった土地に通い続けるのか、と問われました。
言葉に詰まり、とっさに出てきた言葉が「食べものが美味しいから」。
我ながら間抜けな答えだと慌てましたが、それを聞いた現地スタッフさんの笑顔が忘れられません。
うん、それでいいのかもしれない。
難しいことは考えずに、素直な気持ちで来ればいいのだ。
そして「食」の仕事に携わるわたしがこれからできることは何だろう。
作業終了後、日和山公園へ
仙台駅から高速バスで帰宅
お世話になった栄さん、JENのみなさま、ありがとうございました。
今回は牡鹿半島にたどり着けず、のれん街の皆様にお会いできなかったのが残念。
次は鮎川浜をめざしますので、その時はよろしくお願いいたします。