広島県・宮島(世界遺産クルーズと管絃祭)

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前々記事の広島旅行のつづきです。 ひろしま美術館でうっとりと時を過ごし、 そうだ、欲しいものがあったんだった。 と、ガイドブックを片手に街へ踏み出しました。

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地図がね、どうも苦手なのですが わからなかったら誰かに聞けばいいんだから 何とかなるよね。 と本通商店街へ。

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さがしあてた熊野筆センターですが、想像していたのとはちょっと違う。 店頭には墨や硯、和紙が並んでいるの。 帰宅後に小中学校時代を広島で過ごした友達に 「あのへんは紙屋さんが並んでいたから紙屋町っていうんだよ。 だから筆屋さんもあるの」と教わって納得。 レジ前にたくさん並んだ化粧筆から数本ををじっくり選びました♡ ====

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ホテルに戻ってデパ地下で調達したお菓子を食べ、 お茶を飲みながらほっと一息。 ガイドブックで夕食までの間に観光ができそうな場所を探し、広島城へ。 日清戦争の期間は、明治天皇の在所となる大本営が設置されていたんですって。 そういえば『坂の上の雲』に、そんな記述があったような気もする。 建物は原爆で破壊されたけれど、基礎が残っていました。

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ガイドブックによると1589年に毛利元就の孫、輝元が築城を開始したそう。 「三本の矢」の逸話がある毛利氏だね、って鎧兜とか刀とか、じっくり見学。 お城もその土地によって、展示品にバラエティがあって興味深い。 忍者の里では手裏剣とか。 槍が多い土地もあったなぁ・・・。 いまでは小学校に設置されていて不審者を取り押さえるという、サスマタって、このことか!とか。 旅には新たなる発見がいろいろある。 晩御飯にはお好み焼き、って決めていました。 いっぱいありそうで迷ったけど 「せっかく本場に来ているんだからガイドブックに載っているお店に行こうよ」 ってお好み村というビルに行きました。 2~4階で25店のお好み焼き店が営業していて、さらに迷っちゃう。

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入ったのは 八昌 というお店。 たくさん歩いたので、おなかペコペコ。 お好み焼デラックス(そば又はうどん、肉・たまご・生いか・えび)を注文しました。 昼以上にもっとビールが飲みたい気分だったけど 1枚あたり、ザル一杯のキャベツや卵、焼きそばの量を見て・・・・ 「アナタぜったい食べきれれないよ」と料理クンに言われたし ビールはやめとこ。。。 ボリュームはあったけれど ヘヴィではなかったので、美味しく完食できました。

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朝が早かったので早く眠ればいいのに お笑い番組とか観ちゃっていつもとおんなじに。 明日も早くから動きまわるよ~

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"Two person?" オーベルジュや小さなホテルはチェックインの時と同じスタッフだから大丈夫なのですが 大きなホテルではレストランのスタッフから英語で話しかけられること度々。。。 私は一体何人(なにじん)に見えるんでしょ? 慣れてきちゃったので、日本人アピールもせず "Yes."って答えちゃう。

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路面電車とフェリーを使うのがメジャーなようですが いくつか選択肢があって、そのなかに航路があれば迷わずそれ。 平和記念公園の向かい、元安橋のたもとの遊覧船乗り場へ。

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平和記念公園と宮島を結ぶ世界遺産航路は所要時間50分です。 あ、日本三景って書いてある。 あと二つは松島と天橋立安芸の宮島だったっけ・・・・。 お、いま気づいたけど制覇です♪

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うーん、まだかき氷を食べるには早い時間だな、 それぞれの違った味のもみじまんじゅうを揃えた店が並ぶ 表参道をひやかしながら歩きます。

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厳島神社の鳥居が見えてました。 偶然この日は管絃祭という厳島神社最大の神事の日にあたりました。 平清盛がはじめたとされ、毎年旧暦の6月17日におこなうということですが、 気付いたのが出発の前日に世界遺産航路の時間を調べていた時。 もっと早く知ったら夕方からの神事にあわせて1日ずらして休みをとったのに。

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お祭りは見られなくてもしょうがない・・・って割り切って来たけれど ちょうど朝の神事はじまるタイミングに居合わすことができました。 船首に立った男の子の掛け声と、後ろの太鼓に合わせて 子どもを載せた船が出港するところ。

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急いで神社に行かなくちゃ。 次々と船が出航していきます。

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鳥居へ向かってるこんどはイナセな男衆。 寝殿造りの一部が控え室になっていて 阿賀って書いてありました。 江戸時代から呉市の阿賀漁協は、江波村とともに管絃船を曳航しているそうです。

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管絃船の後ろの垂れ幕が五色だけど、青赤白緑黄だね。 春の京都旅で見た知積院の垂れ幕とちょっと違う順番 あちらは青緑黄赤白だったね。

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世界的な観光地だから平舞台や高舞台のあたりでも フランス語?スペイン語?いろんな言葉が聞こえてくる。 そういえばモンサンミッシェル厳島神社の鳥居が並んだポスターも 島のそこかしこに貼ってありました。 帰宅後に調べてわかったのですが、 「人と神々が共に生きる島」として観光友好都市提携をしているんですって。

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朱塗りの廻廊(かいろう)を渡って 遊覧船の待合室で見た地元のフリーペーパーお勧めの場所へ向かいます。

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対岸の西松原からの景色が穴場らしいの。 白い砂浜と松林って天橋立にちょっと似てるかな。 (天橋立の過去記事はこちら)

あ、また船が出て行く。 こんどの船はガレー船みたい。 鳥居をくぐって戻るまでずっと眺めていたけど 「そうだ!」と思いついて動画に納めました。 鯛網船であったこ阿賀は六丁の櫓、伝馬船であった江波は十四丁の櫂だそうなので、 こちらの船は江波漕伝馬保存会のものみたい。 (管絃祭全体の様子は、こちらの宮島観光協会HPで見られます)

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船に夢中になっていたら、 重い雲から、とうとう雨が降りだしてきました。

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このあたりの古い町並みも情緒があるね。 傘を持って来なかったので、松林を通って屋根がある場所に行きましょう。 宮島歴史民俗資料館で豪商のお宅拝見もしました。

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屋根を探して早めのランチは芝居小屋を改装した 芝居茶寮 水羽であなごめし。 実はアナゴも苦手だったんだけど。 名物だったら食べてみたいしね、ってチャレンジ。 想像していたよりもさらっとした脂で さくさく食べられちゃう。 美味しいじゃん。 年齢を重ねるとともに、自由度が増して、気持のハードルもどんどん下がっちゃう。 だんだん好き嫌いが減っていくなぁ。 世界が広がる気分です。

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次に探した雨宿り場所は厳島神社の近くの山の上にある豊国神社。 ガイドブックによると豊臣秀吉が1587年に朝鮮出兵の犠牲者を弔うために着手。 未完のまま残され、現在は千畳閣の名で知られているそう。

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広々とした板の間に風が吹きぬけて気持ちいい。

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奉納された大きなしゃもじや、馬の絵がピカピカじゃないのもいいね。 世界的な観光地なのに、島全体に漂う雰囲気が がんばりすぎていなくって居心地がいいの。

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のんびりとした昼下がり。 ロープウェイで弥山に登って上から眺める景色もいいらしいけど なんだか満足しちゃったね。

予定を変更して、早めに広島市内に戻ります。

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前日やり残した感があった平和記念公園へ戻り 修学旅行に続き2度めの平和の鐘を鳴らします。 ごぉぉぉぉーん、ってね、すごい音がして焦っちゃった。 こんなに大きな音だったかなぁ、って当時を思い出しながら

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原爆投下の目印となったT時型の相生橋を渡って 思い出から現在へ戻ります。 帰りの飛行機まで時間あるからお茶してこうか。

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前日何往復かして、お店の位置関係もだいぶ頭に入った本通り商店街へ。 広島アンデルセン本店でケーキを食べて 書店で地元のタウン誌を立ち読み。 広島そごうでウィンドウショッピングをして広島っ子気分。

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晩御飯は広島空港で最後の広島名物を。 牡蠣フライ食べておきたいもの。 えーと料理クンは何たべてたっけ・・・・ ひと口もらったけど忘れちゃった。

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のんびり過ごした広島を夜の便で発って帰宅の途につきます。 空から見る東京と横浜の夜景は宝石をちりばめたようで ため息の出るような眩さ。 どちらも写真には納めなかったけれど 前日、リムジンバスの車窓から眺めた早朝の横浜港とともに 記憶に残りそうな風景。 思い出深い旅となりました。 みなさまはこの夏、どんな風に過ごされていますか? では、また~