春の京都は青もみじ

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青もみじっていうんだって。

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早い時間の新幹線に飛び乗って出かけた春旅で知りました。

 

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今回の旅も現地集合。

車内で朝ごパンを食べたあと 行きたい場所をピックアップした旅のノートを眺めたり 車窓を流れる景色を見ながら心わくわく。

やっぱり曇りかなぁ。

もくもくした雲が気になるけど 晴れるといいな。

7ヵ月ぶりに会う友達との待ち合わせは 9時15分に京都駅。

西へ向かう旅では名古屋の先で天気が変わるときがあるけれど 今回はどうでしょう。

 

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「どこへ行こうか?」とメールでやりとりをしながら相談し 私が希望したのは昨年行った『尼門跡寺院の世界展』にゆかりのお寺。

非公開の寺院がほとんどなのですが、雰囲気だけでもふれてみたいな。

 

昨年企画展に行ったときの記事はこちら↓ 

serbian-night.hatenablog.com

 

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京都駅で市バスと市営地下鉄の一日パスを買って まず、

皇室の菩提寺である泉涌寺へ向かいます。

はじめての場所ですが、どんなところだろ。

バスの便も少ないけれど「泉涌寺行きはここですか?」と バス停の列に並ぶ人も増えてきて 私が知らなかっただけで有名なお寺なのかしら。。。

 

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総門脇の看板で確認すると広大な境内。

泉涌寺道沿いにはいくつかのお寺があり、 それぞれには七福神も祀られ、 御寺(みてら)と呼ばれる泉涌寺の本殿までは ここから10分も歩くんですって。

 

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まず、門からみっつめの戒光寺へおまいり。

一丈六尺(約5.4m)を超えるという釈迦如来立像はおだやかに美しく 「新幹線に乗ってきた甲斐があった」と感ぜられ その前でしばし時を過ごしてしまったよ。

境内の弁天様でひいた御神籤は友達が第二十四番、私は第二十七番で それぞれ大吉でした。

御神籤に書かれた和歌は

「ときくれば 枯木とみえし  やまかげの さくらも花の さきにおいつつ」

なんだかいい旅になりそう。

 

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赤い橋の先は今熊野観音寺

紅葉の名所なんですって。

「春だけど行ってみない?」って向かいながら撮ったのが 1枚目の写真。

みごとな青もみじの世界が広がっていました。

 

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ペタペタと貼られた千社札

相合傘みたいに名前がペアのものもあるのね なんて、じっくり観察。

 

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うふふ、友達も写真撮りまくってる。

そういえば、いつも私のほうがちょっと後ろからカメラを構えてる。

お互いの居場所を感じながら それぞれシャッターを切る感覚が懐かしい。

 

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いよいよ泉涌寺の大門をくぐります。

 

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仏殿を拝観して外へ出ようと思ったら あれれ、雨が降ってきちゃった。

傘持ってきた? 私も持ってないんだけど・・・ 奥に無料休憩所があるから、そこで雨宿りしようか。

 

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ちょうどお昼時だったので、横浜から持ってきたお弁当を広げてランチタイム。

雨が小降りになるまで、あらためて近況を話したり お土産を交換したり、のんびり過ごします。

おみやげたくさんありがとー♡

 

 

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観音堂にいらっしゃるのは中国から渡来したという楊貴妃観音像

美人祈願で人気なんですって。

私たちもお願いしちゃおう♪

御利益あるかな~・・・あるといいなぁ。

 

まだ一か所目の観光なのに随分ゆっくりしちゃったね。 そろそろ次の目的地へ行きましょう。

 

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次の目的地は智積院。 上野の等伯展ではじめて知り、どこにあるんだろう?と調べてみたところ 三十三間堂のすぐ近く。 次に京都を訪れるときはぜひ行こうとチェックしていました。

その時の記事はこちら↓  

serbian-night.hatenablog.com

 

収蔵している障壁画は等伯展が巡回していた京都博物館から前日帰ってきたということで 四方を「楓図」「桜図」「松に秋草図」などに囲まれた収蔵庫では 友達と貸切状態でじっくり鑑賞できました。

でも、出がけに団体さんが入ってきたのですごーいラッキーなタイミングだったみたい。

 

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名勝庭園という看板に誘われて 寺の奥へと進みます。

 

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中国の蘆山(ってどこだ?)をかたどった利休好みの庭園だそうです。 難しいことはわかりませんが、とにかく素敵。

しばらく眺めていたら団体客と一緒にお坊様がいらして お庭の説明がはじまりました。 私たちも正座して便乗、一緒に話を伺います。

お庭には立って楽しむもの、座って楽しむものがあるそうで このお庭は座って楽しむものだそう。

 

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もしかしてさっき観た障壁画のレプリカ?と思っていたらそのとおり。

今は温度や湿度の管理された収蔵庫に所蔵していますが もともとはこちらに展示されていんたんですって。

「本物よりもキラキラしたレプリカのほうが数段いい」とおっしゃるお客さまもいらっしゃると お坊様が嘆いておられました(笑)

 

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そして「桜図」「松に秋草図」です。

 

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お坊様のお話しも終わったので 私たちも動きましょう。

 

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講堂の裏手には水連やカモの襖絵。 なんだかほっとする。

国宝や重要文化財に指定されているような作品たちも 描かれた当初はこんなふうに、さりげなく展示されていたのかな。

 

 

友達のカメラがピントあわせをしながらゲコゲコ鳴いてる。

音の元はカエルじゃなくてカメラだったって気付いたのは デルフトの運河の脇だったんだよ。

あの時は絵じゃなくて本物の水鳥がいたね って秋旅の思い出話をしながら

 

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お庭を眺め

 

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ぐるっと廻って庭園が見える場所に戻ってくると 舞妓さんが撮影中。

京都だなぁ。

バスと地下鉄を乗り継いで

京都で北上するのは「上ル」、南下するのは「下ル」 西や東へ進むのは「入ル」と表現するので 住所を見るだけでだいたいの場所はわかるんだよ と、

関東人が知らない(←私だけか?) すごーく有益情報♡を教わりながらやってきたのは

 

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こちらは尼門跡の宝鏡寺

皇室ゆかりのお寺を「門跡」とよぶそうですが、 こちらは代々皇女が出家されたため百々御所(どどのごしょ)ともよばれるそうです。

将軍家に嫁いだ和宮内親王も幼いころによく訪ねられたとか。

 

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また、幼いころに出家した歴代の皇女に贈られた人形が多く 遺されていることから人形寺ともよばれているそうです。

 

この日はこれより先に入れませんでしたが 秋と春の特別公開のときに改めて訪れたいな。

 

 

旅はまだまだ続きます。 では、また~