解体前の"No Man's Land"@旧フランス大使館と上野散歩

 

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雪の土曜日に出かけたのは2/18まで開催していた 旧フランス大使館解体前の"No Man's Land"というイベント。 写真撮影もOKで学園祭みたいで楽しかったよ。

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大使館内のひと部屋を使って、それぞれのアートが彩ります。

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廊下にはドラゴンボール孫悟空ブリジット・バルドー。 歩いても歩いても個室が続き、大部屋の事務所が見当たらないので 個人主義の国のオフィスってこうなのね~・・・と異文化体験。

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これは日本人によるものかな、それともフランス人アーティストの作品かな? と予想しながら廻ってみたり。 ちなみにこれは日本人。

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コンセントの形が日本の下駄型と違うのも 壁をはうコードのラインが造形的に思えるのも 「治外法権」って言葉を思い出す(←意味ちょっとずれてますが・笑)

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HIROMIXの部屋は羽毛で一杯。

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ピンクの部屋のべアーは販売もしていました。 気がついたら2時間くらい過ぎていたかな

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Homework'sでサンドイッチを頬張りながら 赤ワインで凍えた体を温めて

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船橋屋さんで黒餡と求肥入りのガトーショコラを食べながら おしゃべりのつづき。 帰りにソーテルヌ・チョコレートを買おうと寄ったワインショップで 貴腐ワインを試飲させてもらったら 美味しくて心がとろけてしまったよ(笑)  

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翌日は上野でお散歩。 駅から正岡子規記念球場の横を通って美術館へ行くのがいつものコース。 子規が出てくるので『坂の上の雲』を読みはじめたけれど 3巻のはじめで亡くなってしまって残念。 読み終わったら『病床六尺』も読もうかな。 妹の律が子規が床に伏せったままでも四季の移り変わりを感じられるよう 病状の進行にあわせて工夫した子規庵の庭も見てみたいけれど、 そんなに遠くないみたい。

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記念碑にはベースボールを「野球」と翻訳したこと(←これには異論もあるようですが) 「走者」「打者」などの訳語も子規によることなどが記されています。 子規のことを書くと長くなりそうなので このくらいにして道の先へ進みましょう。

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でも、今回の目的地は別の場所。 左の黒田清輝の記念館や右の国際子ども図書館のある通りを歩くのは初めて。 子ども図書館は旧帝国図書館の建物という重厚なつくり。 いつか入ってみたいな。 めざしているのは『しゃばけ』シリーズの重要な舞台である寛永寺。 人でありながら妖し(あやかし)が見える和尚がおり 狛犬やお稲荷さんの妖狐が境内を歩きまわっている設定です。 『しゃばけ』と『うそうそ』はドラマ化もされていたっけ。

しゃばけ (新潮文庫)

しゃばけ (新潮文庫)

  • 作者: 畠中 恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫
 
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あれ、ここは墓地で中へは入れないのね。 道を隔てて国立博物館の庭園が広がっています。 秋の公開で入園したときに、かつては寛永寺の境内の一部だったと知ったっけ。

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重要文化財に指定されている門を記念撮影。 鴬谷方面へ向かうと

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ここにも寛永寺とつくお寺が。 なんだかたくさんあるな~・・・・。

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門から覗くと冒頭の写真のように 梅の蕾がほころびはじめています。

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御神籤は大吉。 「このみくじにあたる人は、よろづ、つゝしまやかにして 人を大切にして、仕事に勉強すれば、家内しあわせきわめてよろし」 大切にお財布に入れて、今年の心がけにしましょう。

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Happyな気持ちで上野公園へ戻り ボルゲーゼ美術展ラファエロの可憐な肖像画と対面。

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美術展の後は谷中へ足を伸ばしてみました。 このあたりに来るのも初めて。 旧吉田屋酒店の下町風俗史料館付展示場で 古い酒瓶や砂糖のショーケース、熊手などを見て

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あ、岡埜栄泉ってここにあったのね。 残念、並んでいないということは豆大福が売り切れね。 電柱のパティシエ・イナムラショウゾウという看板を見つけ 行ってみようと商店の壁に貼ってある地図を眺めていたら お巡りさんに声をかけられ、「こちらをどうぞ」と 谷中界隈の地図をいただいちゃった。

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谷中の墓地の入口あたりには雰囲気のある花屋さん。 イナムラショウゾウで並んでみたけど 「自分が食べたいだけだし。あたたかくなったらまた来ようっと」 寒さに挫折しちゃった。

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そして、その先を歩いて行くと あったー! ここじゃない?寛永寺って。 想像していたイメージそのままの場所でした。

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人一倍体の弱い若旦那が妖しが姿を変えた兄やたちに付き添われ 悩み事の相談にくる姿が容易に想像できる境内です。

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本堂で手を合わせた後に寺の由来についての看板に目を通すと 今の上野駅から西は不忍池あたり、北は谷中の先まですべてが 寛永寺の境内だったのだそうです。 どおりで歩いても歩いても寛永寺と名のつくお寺や塔があったわけだ。

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よかった、やっと来られた♡と満足して帰って来たけれど 帰ってきて確かめたら子規庵はこのすぐ先でした。 せっかくの くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる という時期なのに逃しちゃった。 春の花がほころびはじめる頃にまた行かなくちゃ。

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では、またー