清方ノスタルジア

 

"和服割引"もあるそうで、私も着物で来ればよかった・・・と思ったのは ミッドタウンのサントリー美術館

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「てんとうむしちゃん、好きでしょ」っていただいた券を握りしめて 新年早々行ってきました。 清方/Kiyokata ノスタルジア―名品でたどる 鏑木清方の美の世界― ====

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曲亭馬琴≫ 明治40年(1907) 鏑木清方記念美術館 滝沢馬琴が嫁に口述筆記をさせている光景を描いたこの作品は、

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一昨年に初めて鎌倉の鏑木清方記念美術館で見てとても印象に残っていたもの。 今回の企画にも記念美術館が協力しているそうです。

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≪秋宵≫ 明治36年(1903) 鏑木清方記念美術館 初々しい乙女の袴姿だなぁ・・・と見惚れていたら 清方が結婚間もない婦人をモデルに描いたそうです。 うん、愛情いっぱい感じます。

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≪朝涼(あさすず)≫ 大正14年 (1925) 鏑木清方記念美術館 こちらのモデルは長女。 うん、お母様と似てるかな、なんて比べてみたり。 鎌倉在住だった清方の別荘のある金沢八景の朝だそうです。

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≪明治風俗十二ヶ月≫ (右から四月、六月、十月、十二月) 昭和10年 東京国立近代美術館 12か月にちなんだ掛け軸は展示替えで 7~12か月しか見られなかったのが残念。

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三遊亭圓朝像≫ 昭和5年 東京国立近代美術館 ものすごい存在感・・・と思ったら重要文化財指定でした。 不勉強ゆえ圓朝がどのような人物で、どのような芸風だったか という知識は持ち合わせていないのですが、 厳かな表情で茶をすする人物が 高座で一変する様を想像してしまいます。

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≪秋草図屏風≫ 伝 尾形光琳筆 江戸時代 清方が影響を受けた先人たちの作品も 同時に展示されていましたが、この屏風のもりもりとした菊に 目をみはりました。 琳派展や、サントリー美術館での過去の展示でも 何度か目にしているかもしれないけれど、 今回が私にとってのインパクトが最大だったみたい。 ≪雨華庵風流≫という清方が酒井抱一を描いた肖像も素敵だったので ポストカード欲しかったな。 また鎌倉に行かなくっちゃ。。。。

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≪春雪≫ 昭和21年 サントリー美術館 こちらは、戦時中も反骨心から描きつけていたという美人画を 堂々と発表できるようになった頃の作品だそうです。 外出から帰ってきた夫の羽織を畳む妻。 着物の模様は疎開先の御殿場で見た雪景色に想を得ているそうです。 会場のはじめに展示されていましたが、 改めて戻って、うっとりと観なおしてしまいました。 大和撫子だなぁ・・・・。 私も同じ日本女性なのだから、少しは近づけるだろうか なんて、自省して。 2009年11月18日(水)~2010年1月11日(月・祝) 会期がもう少しありますので、 もしご興味を持たれて、ご都合のつく方はぜひご覧になられてはいかがでしょう。