青空と郵便配達夫 * 佐伯祐三展

1736758

今週咲いたのは胡蝶蘭。 すべての窓をあけて風を通す晴れた土曜日の朝。 どこからか鳥の声が聞こえます。 チュピチュピチュピ と鳴いているのは何という名前かな。 ====

20080516 06.JPG

花屋の店先のガクアジサイ。 初夏のおとずれ。

20080516 05.JPG

かすみ草ごしには青空。

20080516 04.JPG

太陽は私を見てる。

20080516 01.JPG

私は外を見てる。 手帳には打ち合わせの日程 仕事の期限 友達とのおでかけ 計画中の旅行 歯医者や美容院の予約 日程がはっきりしない送別会 そしてワイン会、試飲会・・・・ こうやって日々は流れていくのだね。 流されていくのか 泳いで行くのか。 「なるようになる」 って言われたら 「きっと悪いようにはならないって思おうよ」 って答えた。 **************************************************************************************************************

20080216 05.JPG

インドカレーを食べたのは

20080216 04.JPG

記事を書きそびれていた『ロートレック展』の帰り。 まったくの私見ですが、 ロートレックは相当な恥ずかしがり屋さん、照れ屋さんであったのではないかと推察。 美しい女性を素直に美しく描けないのって そういうことじゃないかなぁ・・・。

20080123 04.JPG

コーヒーショップで食べたランチのカレーは 赤米のご飯が美味しかった。 **************************************************************************************************************

佐伯祐三01.jpg

仕事が早く終わった日には「佐伯祐三展」へ

佐伯祐三03.jpg

≪壁≫1925年 佐伯祐三は夭折の画家。 25歳で渡仏し、30歳でその生涯を終えるまでパリを描きました。 暗い重い空と刻み込むような文字が特徴です。

佐伯祐三展01.jpg

≪黄色いレストラン≫1927年 決して明るい作風ではないけれど 看板の文字と人物の配し方がスタイリッシュ。

佐伯祐三展03.jpg

≪靴屋≫1927年 人物へ向けるまなざしはあたたか。 職人さんへの敬意が伝わってくるようです。

佐伯祐三02.jpg

≪カフェ・レストラン≫1928年 没年の作品。 晩年は弱っていく体で屋外で街並を描くこともままならず 室内の人物を題材にしていたようです。

佐伯祐三展02.jpg

≪郵便配達夫≫1928年 今回この展覧会に向かう目的となった郵便配達夫。 学生時代に見たこの絵はずっと心に残っていました。 多くの彼の絵がそうであるように、なんとなく左に傾いた姿勢。 たまたま郵便を届けにきた配達夫にモデルを頼んだということですが、 「構いませんよ」と気軽に引き受けてくれそうな人柄が伝わってきます。 制服や顔の向かって右側に感じられる急いで筆を走らせたようなタッチに 画家の病状の重さも感じられました。 キャンバスに自らの生命を焼きつけて逝ってしまった そんなふうに感じました。 **************************************************************************************************************

20080511 10.JPG

最近読んだ本と、いま読んでいる本など。

チョコレート・アンダーグラウンド

チョコレート・アンダーグラウンド

  • 作者: アレックス シアラー
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本
 

”すべての人に愛と正義とチョコレートを”と子供と老人が立ちあがってクーデターを起こす 『チョコレート・アンダーグラウンド』 題材がチョコレートなので子どもむけのような印象をうけますが、 「自由」という言葉と置き換えると深みが増す 圧政に立ち向かう非暴力のレジスタンス物語。 いま友達が読んでいます。

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

 

「友達にもらった象の神様の本が面白いよ」 と勧められて貸してもらった本。 靴をみがくこと トイレを掃除すること 身近な人を大切にすること 感謝すること 当たり前だけど実行するのは難しい課題をガネーシャというインドの神様に課題として与えられる主人公が 成功への一歩を踏み出していきます。 神様が関西弁でお笑い重視というところもよいね。

メモリー・キーパーの娘

メモリー・キーパーの娘

 

昨日まで読んでいたのは『メモリー・キーパーの娘』 妻を深く愛するがゆえに秘密を抱えてしまった主人公と 不器用にお互い壁を張り巡らせてしまった家族の物語。 客観的には人生の成功者であっても、心が満たされているとは限らない。 「かわいそう」に見えたとしても、不幸とは限らない。 切り拓く強さが養われる場合もある。 自分はどこかへ進んでいるような気もするし ぐるぐると螺旋を描いているだけのような気もする。 誰もが喪失感を抱えていているんだよね。 たとえ胸に秘めた哀しみは大きくとも 人生には大きな歓びもあって、 そのときに見えなかった愛や想いが 時間を超えて伝わったりもするんだ。 迷いの中を生きているのは自分だけじゃないんだよね それがわかるだけでも 大丈夫な気がする。 読後感にそんな希望もわいてきた本。 では、みなさま よい週末を