2008年4月 京都府・天橋立(ワインとお宿千歳)
健脚自慢のふたり旅のつづき。
たくさん歩いたあとのお楽しみは晩御飯。
そしてワイン。
ぶ厚いリストが手渡されると気もそぞろ。
運河の夕暮れもウェルカム・シャンパンも、 それどころじゃなーい! やっぱブルゴーニュでしょ。
赤もいいけど白が飲みたいなぁ・・・ 予算はこのくらいで。
(以下、ワイン選びの逡巡につき読み飛ばしてくださっても結構です・笑)
ムルソー? どっちかというと、もうちょっとやわらかいほうが。
おぉ、今月のお勧めにピュリニー・モンラッシェがあるのですか♪
赤のお勧めは?
はい、ヴォルネイですか。
でも、せっかくだから思い入れのある産地が飲みたいね~。
ポマールはあるのかな?
それとも、サントーバンがあれば迷わずそれなんだけど・・・・
今日のお料理には赤と白どっちがあうんだろう。
メインはなんですか?
なるほど、牛肉ですか。
ボルドーがあいます?
お勧めは何でしょう?
あ、カベルネ多めがいいです。
サンテステフとサンジュリアンのどちらかを選ぶとしたら?
では、こちらのサンテステフをお願いします・・・♡
こうしてさんざんソムリエ氏をてこずらせた後は 温泉へざぶーん。
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そして夕食へ。
洋風前菜 アペリティフは、天橋立ワイナリーのオリジナルワイン。
半甘口のロゼでした。
BGMには静かにオペラのアリアが流れドラマチックな宵。
「Taekoさん気分だね~♪」と盛り上がる私たち(笑)
今朝、宮津漁港水揚げ魚介類の磯造り あさりのお吸い物 手前の角皿には調味料として酢、醤油、塩が並んでいました。
けっこーお塩で食べるのが好き。
醤油派よりも塩派である自分に気づく。
だから上方の昆布だしと塩の味付けが好きなのね。
ワインも熟成してアミノ酸の旨みが出ているのが好き。
本日のトロ箱よりお魚料理 そしてメインのワインも登場。
えーと、このお魚はなんだったかな。 (トムヤムさん、覚えてる?)
上に載っている山菜の天婦羅に塩をつけて、 さらに赤ワインもあうのです。
そういえば、自分で和食をつくるときはお砂糖も入れないし お醤油もあまり使わないなぁ・・・・。
なんて話をしていたら
京都和牛の炙り焼き すごーくやわらかくて 脂がとろっとしたお肉でした。
つけあわせの野菜も濃厚な味わい。
あらら、筍は苦手だったはずなのに・・・・・
友と出会ったのはボルドー古酒の会。
その思い出にちなんで選んだ Chateau Cos d'Estournel 1993 ワインの女王と呼ばれる産地、ボルドーのメドックの格付け2級のシャトーです。
「白と赤1本づつ召し上がってはいかが?」というソムリエ氏の提案に首を縦にふらず、 この1本を選んだのよぉ。
久しぶりに味わうシルクのようになめらかなタンニン。
酸味とほのかな甘み、熟成のおかげで渋みには角がなくなりスレンダーな印象。
ながーい幸福な余韻に、頬笑みがこぼれてしまうの。
「ボルドーはほかの産地と比べても、お料理とあわせてこそ美味しいんですよね。 なぜでしょうね?」というソムリエ氏の問いかけに
「うふふ、女王様にはエスコートが必要なのよ♪」 と答える酔っ払いであった。
羊とあわせたら、もっとおいしかったかなぁ・・・・
伊根川産蕎麦粉にて 手打ちそば 先日Inatimyさんにお知らせしたたべかた。
もちろん麺つゆとわさび、そして葱も添えてありますが ソムリエ氏のお勧めにより、 パンのためにテーブルに出ていたエキストラ・バージン・オリーブオイル そして、お刺身用の粗塩で和えてみました。
イケる♪ 美味しくっておかわりしました。 ワインにもあうあう。
うちでもやろうっと。
トマトに見えたけどあまおうのシャーベット 味が濃くて大満足♪
そして、部屋に戻った後も夜が更けるまで おしゃべりおしゃべりおしゃべり・・・ ********************************************************************************************************************************************
おはよーございます。
飲み残したワインを部屋まで届けてくださったけれど 結局手をつけませんでした。
このふたり、意外と飲んでなかったりするのある。
(↑えっ、そんなことない?・笑)
朝ごはんはお粥。 赤米いり。 飲んだ翌日にうれしい配慮ね。
さて、きょうは何をしようか。 出発前に天橋立を散歩してみない? ***********************************************************************************************************************************************
朝の散歩は廻旋橋から運河を渡って天橋立へ
向かって左はおだやかな阿蘇海 彼方の山影は前日に「股のぞき」をした傘松公園展望台のある丹後半島です。
正面は日本の道百選に選ばれているという天橋立の松林がつづき
向かって右の松林の先には宮津湾。
日本海は哀愁漂うイメージを勝手に描いてきたけれど どこまでも白い砂浜が広がるビーチでした。
ざぶーん。 寄せては返す波。
仰ぎ見れば松越しに高い空
うん、 私の人生なかなか悪くないなぁ・・・ なんて思ったりして
そろそろ電車の時間。 お宿に別れを告げて
次の目的地へと向かいましょう ・・・・まだまだつづく