テイステイングセミナー(サッシカイア)


青い午後はサッシカイアのテイステイングセミナー。
はい。"ヤなオンナ"道をさらに邁進であります(笑)

こちらにはワイン・ラヴァーの方も、そうでない方もいらっしゃるので、ご存知でない方のためにサッシカイアという名前のイタリアワインについて説明を。

大のボルドーワイン愛好家であるトスカーナ州ボルゲリ地方のマリオ・インチーザ侯爵は競走馬の牧場を運営していましたが、第二次世界大戦勃発により、敵国であるフランスワインの入手が困難となり「それならば自分で家族用のワインをつくってしまおう!」と自らの敷地でブドウの栽培をはじめたのが1944年のこと。そのときに苗を提供したのが競馬仲間のロスチャイルド男爵というボルドーの最高峰のひとつ、シャトー・ラフィット・ロートシルトのオーナー。
植えた土地「サッシカイア」よりワインにその名をつけています。
ワイン法に縛られず、牛とオリーブオイルで有名であった土地にフランス品種を植えて1968年が5000本の初ヴィンテージ。
上位の格付ではありませんでした。

サッシカイアの名が広く知れ渡ったのが1978年に行われたカベルネ・ソーヴィニヨン種でつくられたワインのブラインド・テイスティング。11か国33種類のうちの1位に選ばれたのは1975年のヴィンテージだそうです。
そして、法律の枠を超えたその高い品質によりトスカーナのワインづくりとイタリアのワイン法までにも影響を与え、「スーパータスカン」というジャンルを生み出し、2001年に最高の格付(D.O.C)を得ました。
現在の生産量は200,000本ということです。


オーナーのご子息(マリオ侯爵の孫)によるマシンガン・トークとともにテイスティングしたのは5種。
Le Difese 2005
Guidalberto 2004
Sassicaia 2003
Sassicaia 1999
Sassicaia 1996
すべてセミナーの開始1時間半前に抜栓したとのこと。
実際のテイスティングは2時間が経過した頃。

Sassicaiaの1999と1996はマグナムボトルです。
これらのヴィンテージは今回の試飲用に特別に提供されたということで現在は販売していないそうです
(誰かのセラーにないかなぁ・・・と狙うorオークションしかないのかしら?)

現在建設中のセラーが完成したら、これからのヴィンテージは保管しておくこともできるそうです。

Le Difeseは「イノシシの牙」という意味。
サンジョヴェーゼ85%、カヴェルネ・ソーヴィニヨン15%と資料にありましたが、カベルネの比率を増やしていく方向性だそうです。
青味がかった濃いルビーで、すみれやミネラル、草、ミルキーなニュアンスの香り。
タンニンと酸味、果実みのバランスのよいワイン。

GuidalbrtoはLe Difeseとあわせ、オーナーご子息が"just like my son"と表現するように少年っぽさを感じる爽やかなワイン。
こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン45%、メルロー45%、サンジョヴェーゼ10%。
早く飲めるSassicaiaがコンセプトで名前のグイダベルトはご先祖様から。


左からSassicaia 2003、Sassicaia 1999、Sassicaia 1996
品種はカベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%。
年ごとの差は1~2%の上下でほとんど差はないとのこと。

Sasicaia 2003は濃いルビー色。
カベルネさん、こんにちは」というミネラルや石、草、インク、そしてミルクの要素が強い香り。
なめらかなアタック。強いタンニンと渋みを感じ、酸も強い。
長い余韻で少しマッチョな印象。
夏の熱さによりブドウの糖度が上がり、そのパンチの強さとバランスをとるために通常よりも新樽の比率を上げたそうです。
目指してるエレガントなスタイルのワインでないが、満足しているものができたそうです。
隣席氏は「これが一番好き」だそう。

てんとうむし的格付けでハートひとつはSassicaia 1999。
上記の2003に比べてすみれの香りを強く感じます。
なめらかなアタックで、こなれたタンニン。
きれいな酸と果実み、余韻にも長い果実みを感じます。

もちろんハートふたつはSassicaia 1996♪
これ「めろめろ系」ね。
オレンジがかったつややかで淡いルビー色。
花やミルク、ミネラル、草のニュアンスをもつ複雑で可憐な香り。
シルクのようになめらかなタンニン、こなれてきれいな酸、ほのかな甘みと複雑で長い余韻を持ちます。
ものすごく艶っぽい、アダっぽい、でもエレガントなワイン。
フランスの苗をイタリア人が仕上げるとラテン×ラテンで、すごいことになっちゃうのね~♪


最近気づいたのですが、「めろめろ系」の要素は
  ①つやややかな外観
  ②花や蜜の要素をもつ複雑な香り
  ③なめらかなアタック
  ④シルキーなタンニン
  ⑤きれいな酸と果実み
  ⑥長い余韻
ひとことでまとめると「繊細かつ女性的」なタイプでしょうか。

 
飲み干して、初対面の臨席氏に「お好きなんですね」と言われました(笑)