FOODEX JAPAN 2008(フランスワイン・ブルゴーニュ)


スクールの講義もブルゴーニュシャルドネ
左からシャブリ、ムルソー、ピュリニー・モンラッシュ、シャサーニュ・モンラッシュ、マコネ。
コクがあってキレもあるのはシャブリ。
ムルソーは焼きたてのバゲットの匂い。
エレガントでフィネスを備えたピュリニ・モンラッシュ。
キレのある辛口に豊かな果実み、スパイシーさも備えたシャサーニュ・モンラッシュにLove☆
マコネはふくよかな果実香。

幸運なタイミングでの復習、そして予習です。


本番は、今週幕張で開催されていた国際食品・飲料展のフーデックスで。
”アジア・環太平洋地域最大の食品・飲料トレードショー”ということで、フランスの生産者も多数来日中。
そこで、インポーターさんのご好意により、フランスのブースで素晴らしい体験をすることができました。


深遠で崇高なるブルゴーニュワイン。
きら星のような畑たち、名高い生産者・・・・
私には分不相応と、ずっと逃げていた地方。
怖気づいていたけれど、ブルギニオンたちは大きく手を広げ温かく迎えてくれました。


DOMAINE PARENTのピノ・ノワール

スクールでは”青みがかったルビー。健全、清澄”とシートに記入しますが、
うーん、なんて綺麗な色。
濃くもなく、薄くもなく、覗き込んでしまうような青みを帯びた輝き。
最初にテイスティングしたACブルゴーニュから、ローズウォーターのような香り。
今まで赤ワインにバラを感じたことはなかったけれど、ブルゴーニュワインにバラの香りって本当だったんだわぁ・・・・。


なめらかでシルキーなタンニンのプルミエクリュ、ポマールという地名は、フルーツの女神”ポモーヌ”に由来するのだとの言葉通りの豊かさを感じるLes Epenots。
そして、日本刀のようなポマール。
酸が鋭角的に切り込んで、ベルベットのようなタンニンがそのまますっと突き抜けていきます。
テキパキとテイスティングを仕切っていくマダム・パランの人柄を感じさせる、凛々しくも包容力もある味わい。
CORTON GRAND CRU の赤は、両手をパタパタさせて飛んでいきたいような、小躍りしたくなるような心がうきたつワイン。
そして、締めくくりはCORTON GRAND CRU の白。
これだけ赤をテイスティングした後に心から美味しいと感じる白ワインってどういうことっっ??


ブルゴーニュ2000年の歴史と伝統、テロワールに対する深い敬意を感じさせるマダム・パランのブースに別れを告げ、なぜかおなかもすかな~いので、昼ごはんぬきで行きますっ。

Domaine Taupenot-Merme で、同世代の女性のつくるワインに出会う。
(注:ここでは盛り上がりすぎて夢中のため写真なし)
モレ・サンドニは酸がきれいで、ほのかな甘み。
ジュヴレイ・シャンベルタンは”すきなやつ”。
  =ブルゴーニュにしてはタンニンが堅めで苦味強め。
ミュジニーはベルベットのようなタンニンに、しっかりした酸、ほのかな甘み、そして長~い余韻。
ものすごい美貌で、くるくると表情を変える気さくなVirginieさんの味わいは、うん、やっぱり女性のワインだわぁ・・・・。
(補足:彼女は主に広報担当で、醸造は主にお兄様がされているそうです。
ということは、なるほど、ビシっとした家風なのですね・・・と妄想)


で、こっちらがフランスのオトコのひと、NICOLA ROSSIGOLE。
ACブルゴーニュ、サヴィニー・レ・ボーヌ、ボーヌ、ヴォルネイ・プルミエ・クリュ、ヴォルネイ・グラン・クリュと丁寧な説明で、とても親切。
バランスがとれたクラシックな味わいで、”柔をもって剛を制す”という言葉が頭をよぎる。
うん、中途半端なマッチョだったらいらないよね。
そして、ひとはコレを”色気がある”とか”エロ”と表現するのだろうか。
「オンナのひと好きでしょ?」ってニヤりとしてしまうようなチャーミングさに溢れたワインでした。
むふふ、きらいじゃない~^^

畑による、人次第であるというNICOLAS氏の説明を目と鼻と舌、そして脳に刻み込んだ一日。
っていうか、ハマりました、ブルゴーニュ!!

そして、その日はこれだけではなかった!


ピノ・ノワールにはお肉。
上質な脂の甘みが恋しくなる。。。。。
牛のタタキ、牛刺し、牛刺しの握り・・・・と妄想しながら試飲をつづけ、すっかり夕方に。
晩御飯たべて帰ろうか、ということになって同行した方が予約してくれたお店へ。


魔法のようにあらわれたハンバーグは大田原牛だぜいっ☆☆
恋焦がれたマリアージュ

そして、ピノ・ノワールの色を再び見つめながら、ふと「アタシこういうワイン売りたいな」と思った。
情熱を持って仕事に取り組むインポータさん、女性生産者との出会いが、自分が売る側の存在であるとの自覚を促したのかもしれない。
職業意識の面でも、強い刺激を受けた豊かな一日。

インポーターさま、
すてきなプレゼントを有難うございました☆☆