2019年7月 プライベート・シェフ出張

プライベートなお祝いパーティにセルビア料理のフルコースを、と、ご依頼をいただきました。

親友はすでに逝ってしまっているので、学生時代からのご友人と喜びをともにわかちあう席はとても眩しく、幸せのおすそ分けで胸がいっぱいになりました。

ありがとうございます。

 

下見に向かった会場は、古民家を改造した貸しスペース。

落ち着いた佇まいと光あふれる空間が心が弾みます。

はじめての場所で出張料理を行う際は、事前に会場でテーブルの大きさ、配置プランなどを打合せ、調理と後片づけを含めた使用可能時間、鍵の取り扱いなどを確認。

 

キッチンではオーブン、冷凍冷蔵庫の有無や、コンロの数と種類(ガスまたはIH)、

ゴミの処理方法。

食器、グラスの有無、数、大きさなどを確認。

そのうえでメニュー案を作成し、主催者様に見積書を提出しています。

 

 

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映画『鉄道運転士の花束』

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"Train Driver Bouquet"
ひと足早く『鉄道運転士の花束』を観る機会に恵まれました。

アンダーグラウンド』で主役のひとりCrni (クロ)を演じだラザル・リトフスキーが主役の鉄道運転士に扮し、運行中の事故による無実の殺人がテーマという情報に、エキセントリックなブラックコメディを予想していましたが、そんなことはなかった。

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セルビア×二木屋~セルビアのワインとデザート&鹿児島牛を愉しむ会

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年の初めから準備を重ねていいた「セルビア×二木屋~セルビアのワインとデザート&鹿児島牛を愉しむ~会」も6月28日に無事終了。ご参加のみなさま、関係者の皆さま、ありがとうございました。

 

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Grape Ball. Photo: www.gastrotube.net

この会の主役はセルビアワイン。生産量の95%が国内消費ということもあり、日本ではまだあまり知られていませんが、フランスのボルドー地方、ローヌ地方とほぼ同じ緯度に位置するセルビアでは、ローマ帝国の繁栄とともに紀元200年頃からワインがつくられていました。

中世のオスマン帝国領時代には、アルコール飲料を禁じるイスラム教の戒律によりワインの生産はほぼ途絶えかかりましたが、19世紀にセルビア王国として独立を果たすとワイン産業は黄金期を迎え、1912年に沈没したタイタニック号のワインリストにも北部地域で生産されたBernetというデザートワインが載せられていたそうです。

第二次世界大戦と、それに続く共産主義体制によりワイン産業は再び衰退しましたが、ドナウ川がもたらす温暖な気候と品質重視の生産者により現在では世界15位の生産量(栽培面積69,000ha)を誇り、プロクパッツやヴラナックなど土着品種の生産が盛んです。(出典:ワインの世界地図)

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